チョープー、タヒチ、フレンチ・ポリネシア(2023年8月16日水曜日)ジャック・ロビンソン(AUS)とキャロライン・マークス(USA)は、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の最終戦である「SHISEIDOタヒチ・プロ Presented by Outerknown」で優勝。
ウインディな4~6フィートのコンディションで行われたファイナルで2人は、ガブリエル・メディーナ(BRA)とケイトリン・シマーズ(USA)を抑え、勝利を手に入れた。
SHISEIDO タヒチ・プロ Presented by Outerknownが終了し、WSLファイナル5の出場枠は全て決定。またアメリカを代表する女子の最後のオリンピック・クオリファイ・スポットは、優勝したマークスと準優勝したシマーズとの対戦となり、リップカールWSLファイナルへ持ち越し。男子ファイナル5最後のスポットは、メディーナとロビンソンのサーフオフにもつれ込み、優勝したロビンソンが勝ち取った。
ジャック・ロビンソンがタヒチでの名勝負を制し、WSLファイナル5進出を決定。
男子ファイナルを前に、ジャック・ロビンソン(AUS)とガブリエル・メディーナ(BRA)の方程式はシンプルだった。レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ヤゴ・ドラ(BRA)が、それぞれセミファイナルとクオーターファイナルで敗退した後、2人はまだ優勝争いに残っていた。ロビンソンとメディーナは、ファイナルで対戦する運命にあったのだ。
チョープーで2度の優勝経験を持つメディーナは、メディーナらしく果敢に波を捉えてスタート、 2ウェイブ・トータル15.00ポイント(20点満点)をスコアしてでリード。
ロビンソンは、より忍耐強いアプローチを選択し、ビッグセットが来るのを待ち、長いホロー・チューブ・ライドで7.83(10点満点中)を2本揃え、2本の波のコンビネーション15.66点で僅差の勝利を収めた。
「このイベントに参加するときは、とても無になっていて、とても集中していました。- この感覚を表現するのは難しい。何だかわからないけど、運命だったんだと感じている」と言ったロビンソン。
「一年を通して調子が落ち込んでいたときも、それを立て直し、自分のことをわかってくれている周りの人たちの助けもあって、小さなクルーだけど、ここ(タヒチ)のような “マナ”(良いエネルギー)がたくさんありました。
自分の時間だと感じました。いつが自分の時かわからないけれど、今が自分の時だと思い描いたような気がして、とても幸せです。今年、あのような形でスタートし、その後調子を落とし、また戻ってきたことで、今が自分の時だと感じるようになりました。ファイナルが今年最後のイベントだとずっと言っていたので、待ちきれません。楽しみです。」
今年最初のイベントで優勝し、3位、2位と順位を上げ、イエローのリーダーズジャージを着てシーズン中盤のカットに臨んだロビンソンは、中盤まで怪我に悩まされ、ランキング8位でSHISEIDOタヒチプロを迎えた。
セミファイナルとクオーターファイナルで、ファイナル5を争うレオナルド・フィオラバンティ(ITA)とヤゴ・ドラ(BRA)を破り、メディーナとの対戦を決めたロビンソンは、WSLファイナル5進出のためには、このイベントで優勝する必要があった。ロビンソンはランキング5位でシーズンを終え、すでに2024年パリ・オリンピックの暫定出場権を獲得している。
今日、ガブリエル・メディーナ(BRA)は、2014年と2018年に優勝したタヒチで6度目のファイナルを戦った。3度のWSLチャンピオンであるメディーナは、先月のコロナ・Jベイ・オープンで3位入賞したばかりで、今年初めのウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロのタイトルに、さらなる勝利を加えようとしていた。
このエキサイティングなグーフィーフッターは、イベント中、彼のディープでテクニカルなチューブライディングで最高得点を記録する活躍を見せたが、準優勝はランキング6位からの浮上には十分ではなかった。
「ここは僕にとって特別な場所で、大好きな場所なんです」と言ったメディーナ。「タヒチでまたファイナルに進出できてうれしいです。チョープーは何年も僕に多くのものを与えてくれたので、ここに来て、この場所を楽しみ、バレルをゲットできて最高です。みんなにとって厳しい戦いになるよう全力を尽くしたけど、最終的には十分ではなかった。それが人生。ハッピーです」
キャロライン・マークスがオール・アメリカン・ファイナルを制し、今年2度目のCT勝利を獲得
キャロライン・マークス(USA)がチョープーで今季2勝目をあげた。昨年はここで5位入賞を果たしたマークスは今日、自信と圧倒的な波への強さを見せつけた。
ステファニー・ギルモア(AUS)とタイラー・ライト(AUS)という2人のツアーベテランを倒さなければならなかったマークスにとって、ファイナルへの道のりは簡単ではなかった。 2021年と2022年にはツアーから離れた時期もあり、今シーズンはマークスにとって復帰後初のフルシーズン出場。2023年には3つのファイナル進出でCT2勝を挙げ、これまでで最も成功したシーズンとなった。
「最高です。優勝するのが夢のようなイベントなので、とても興奮しています」と言ったマークス。「あの風で波が少し変になって、バレルで転倒した後、最後から2本目の波でターンをすることになったんです。プランを変更してうまくいったのは良かったですね。グーフィーフッターとしてこのイベントで優勝できたことは、本当に素晴らしいことです」。
ファイナルでマークスは、2023年CTルーキーのケイトリン・シマーズ(USA)とオール・アメリカン対決。両者ともリップカールWSLファイナルへの出場は決定的であり、チョープーのタイトルを懸けた戦いとなった。スコールがラインナップを通過する中、マークスはチューブではなく、フェイスでのターンでスコアをマークし勝利を決めた。
ルーキーのケイトリン・シマーズが準優勝で女子WSLファイナル5最後のスポットを獲得
ルーキーのケイトリン・シマーズ(USA)は、今日準優勝という結果を残し、女子WSLファイナル5の最後のスポットを手に入れた。今年、ポルトガルとブラジルのCTイベントで優勝し、ツアーで注目を集めた17歳。
今回はモリー・ピックラム(AUS)とヴァヒネ・フィエロ(FRA)を下してファイナルに進出し、後半にクリティカルなチューブ・ライドで9.23(10点満点)をスコアした。
シマーズのホームであるカリフォルニアのオーシャンサイドは、ローワー・トレッスルズからすぐ近くで、彼女はリップカールWSLファイナルで脅威となることは間違いないだろう。
「あのヒートには多くの意味がありました。」と言ったシマーズ。「ステフ(ギルモア)を見ていて、彼女は自分の大好きなサーファーなので、彼女に勝って欲しかったのですが、もし彼女が勝たなかったら、自分がローワーズに行くことになっていたので、変な感じでした。あのヒートを見ていて心臓がバクバクしていました。
ローワーズは、私が住んでいるところからかなり近いので、興奮していますね。素晴らしいイベントでした。あのような威圧的な波でバレルをゲットできて、テストされるのは楽しいし、来年またここに来るのが楽しみです。」
WSLファイナル5女子
1 – カリッサ・ムーア(HAW)
2 – タイラー・ライト(AUS)
3 – キャロライン・マークス(USA)
4 – モリー・ピックラム(AUS)
5 – ケイトリン・シマーズ(USA)
WSL男子ファイナル5
1 – フィリッペ・トリード(BRA)
2 – グリフィン・コラピント(USA)
3 – イーサン・ユーイング(AUS)
4 – ジョアオ・チアンカ(BRA)
5 – ジャック・ロビンソン(AUS)
モリー・ピックラムが2024年パリ・オリンピック出場権を獲得、リップカールWSLファイナル決定
今日のクオーターファイナルの結果、モリー・ピックラム(AUS)は、WSL CTを通じて、2024年パリ・オリンピックにオーストラリア代表として出場する暫定資格を獲得した。ピックラムにとって初めてのオリン ピック出場となる。
2023 WSL CT第10戦であるSHISEIDOタヒチ・プロ Presented by Outerknownは、ランキングの最終決定戦。オリンピック出場者が決まるこの大会は、来年のパリ・オリンピックのサーフィン会場となる場所。アイコニックな波であるチョープーは、マッシブなバレル、ヘビーなドロップ、シャローリーフで知られている。
WSLチャンピオンシップ・ツアーからのオリンピック出場選手18名:
男子
フィリッペ・トリード(BRA)
グリフィン・コラピント(USA)
イーサン・ユーイング(AUS)
ジャック・ロビンソン(AUS)
ジョン・ジョン・フローレンス(USA)
ジョアオ・チアンカ(BRA)
レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
五十嵐カノア(JPN)
ジョーディ・スミス(RSA)
マシュー・マクギリブレイ(RSA)
女子
カリッサ・ムーア(USA)
タイラー・ライト(AUS)
モリー・ピックラム(AUS)
リップカールWSLファイナルで決定(USA)
※キャロライン・マークスかケイトリン・シマーズ
タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)
ジョアン・ディフェイ(FRA)
ブリサ・ヘネシー(CRC)
テレサ・ボンバロ(POR)
メイヘム・サーフボードが第1回VISSLA CTシェイパーランキングで勝利
カリフォルニア州サンクレメンテを拠点とする、マット・バイオロス率いるメイヘム・サーフボードが、SHISEIDOタヒチプロ Presented by Outerknownが終了し、VISSLA CTシェイパーランキング初優勝が決定した。
シーズンを通して、男子と女子を合わせたランキングであるCTシェイパー・ランキングは、2023 WSLチャンピオンシップ・ツアーで10イベントにわたる世界最高峰のサーファーのパフォーマンスを測定し、それぞれのシェイパーのクオーターファイナル以上の結果をカウント。
メイヘム・チームには、5度のWSLチャンピオンで現在WSL No.1のカリッサ・ムーア(HAW)、WSLファイナル5のグリフィン・コラピント(USA)、キャロライン・マークス(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、そしてガブリエラ・ブライアン(HAW)とイアン・ジェンティル(HAW)。
マット・バイオロスとメイヘム・サーフボードは、WSLとケリー・スレーター・ウェーブ・カンパニーの好意により、カリフォルニア州レモアのサーフ・ランチに滞在し、サーフィンを楽しむことができる。
SHISEIDOタヒチプロ Presented by Outerknown
男子ファイナル結果:
優勝 – ジャック・ロビンソン(AUS)15.66
2位 – ガブリエル・メディーナ(BRA)15.00
女子ファイナル結果:
優勝 – キャロライン・マークス(USA)9.23
2位 – ケイトリン・シマーズ(USA)3.94
男子セミナルの結果:
HEAT 1:ジャック・ロビンソン(AUS)15.83
DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)8.84
HEAT 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.33
DEF. バロン・マミヤ(HAW)5.17
女子セミナルの結果:
HEAT 1:キャロライン・マークス(USA)11.66
DEF. タイラー・ライト(AUS)9.80
HEAT 2:ケイトリン・シマーズ(USA)15.73
DEF. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)12.34
男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)15.10
DEF. カウリ・ヴァースト(FRA)11.70
HEAT 2:ジャック・ロビンソン(AUS)12.93
DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)11.10
HEAT 3:バロン・マミヤ(HAW)11.43
DEF. ミヒマナ・ブレイ(PYF)2.50
HEAT 4:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.10
DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.10
女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:タイラー・ライト(AUS)12.50
DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)12.26
HEAT 2:キャロライン・マークス(USA)8.50
DEF. ステファニー・ギルモア(AUS)2.93
HEAT 3: ヴァヒネ・フィエロ(FRA)8.83
DEF. カリッサ・ムーア(HAW)8.00
HEAT 4:ケイトリン・シマーズ(USA)6.60
DEF. モリー・ピックラム(AUS)6.53
ネクスト・ストップ:リップカールWSLファイナルズ
2023年WSLチャンピオンシップ・ツアーの最後の戦いは、カリフォルニア州サンクレメンテのローワー・トレッスルズで開催されるリップカールWSLファイナル。このイベントは、2023年のワールド・チャンピオンを決定する1日限りの優勝決定戦で、2023年9月8日(金)から16日(土)まで開催される。大会の模様は、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリで生中継されます。
詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。