サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月2日 2024年パリオリンピックの選考大会である2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)は大会3日目。
昨日からサイズアップし、女子のメインラウンド2はラ・ボカナのメイン会場に移り、男子のメインラウンド2はエル・スンザルで終了した。午後には、両会場で最初のエリミネーション・ラウンドが行われ、男女のリパチャージ・ラウンド1が行われた。
2024年パリオリンピック出場が決定しているジョアン・ディフェイとタティアナ・ウェストン-ウェブは、それぞれヒートで勝利を収めた。また、東京オリンピック金メダリストのカリッサ・ムーア(USA)は、8点台のライディングを何度も披露し、そのパワーを見せつけた。
女子メインラウンド2、ヒート11では、東京2020オリンピック代表のキャロライン・マークス(USA)とアナト・レリオール(ISR)、2022 ISAワールドジュニアU/16ゴールドメダリストのエリン・ブルックス(CAN)とティアラ・ヴァン・デル・ハルス(NED)らが登場し、白熱したヒートが展開された。
マークスは、初めてサーフィンをしたラ・ボカナで8.67というイベント最高得点を記録し、さらに9.00という高得点をマークしてヒートを沸かせた。
一方、ノーマークだったオランダの16歳、ティアラ・ヴァン・デル・ハルス(NED)がラストウェイブでまさかの9.03を叩き出し、ラウンドアップを決めた。
男子では、2015年ISA世界ジュニアU/18金メダリストで東京2020オリンピアンのレオナルド・フィオラバンティ(ITA)が、今日の男子最高点をマーク。
今日のシングルウェーブの最高得点8.67を7.50にバックアップし、ヒートトータル(16.17)をスコア。アレックス・スアレス(ECU)と共に勝ち進んだ2人は、現在世界ランキング1位のグリフィン・コラピント(USA)をリパチャージに送り込んだ。
ちなみに今回のイベントに出場しているCTトップランクのサーファーは、CTランキングからのオリンピック代表が見込まれているため、そこまでの必死さがない。
前回のエルサルバドル大会もアーリーラウンドからリパチャージを戦い消えていくケースが多かった。今回はISAのすぐ後にCTイベントが同じエルサルバドルで予定(6月9日から)されており、スケジュールを見ながらの戦いとなるのだろう。
CT選手である五十嵐カノアは日本のため全力で挑んでくれているのは言うまでもない。
女子ラウンド2・ヒート4に登場した東京オリンピック日本代表の前田マヒナはスタートからビッグセットを掴み、ロングレフトでフォアハンドのコンビネーション・マニューバーを披露し7.17をスコア。後半に入りバックアップを5.33をスコアして完全にヒートをコントロール。
しかし、ヒート後半までノーライドだったドイツのノア・クラップが6.60と6.07立て続けにスコア。カリフォルニア在住のジュニアサーファーのノアがトップとなり、前田は2位で勝ち上がった。
女子 ラウンド2 – ヒート6では、東京オリンピック銅メダリストの都筑有夢路が登場。都筑はレフトの波に目標を絞り、ヒート前半にバックハンドで5.00と4.17をスコア。ヒートを終始リード。
しかし、都筑とは逆にライトに絞ったプエルト・リコのハヴァナ・カブレロが4.80と4.73スコアして逆転。カブレロが1位、都筑が2位でラウンドアップ。東京オリンピック代表のダニエラ・ロサス(PER)はリパチャージへ回った。
ラウンド2 – ヒート15では松田詩野が、スタートからビッグレフトにチャージ。深いボトムターンからフォアハンドのカービングでインサイドまでつなぎ、4.50をスコア。カナダのマティア・オリンはライト狙いで6.50をスコアしてヒートを開始。
松田は今度はしっかりとクローズセクションのリエントリーをメイクして、5.00をスコアしてトップに。しかし終盤マティア・オリンが4.13をスコアして逆転。松田は2位で勝ち上がった。
エル・スンザルで行われた男子メインラウンド2・ヒート24で五十嵐カノアは、ケフ・バトラーNZL、フランシスコ・ベロリンVEN、ジョン・マーク・トコンPHIと対戦。
カノアは、オープニングライドで90%以上の選手がライトに行くなか、スタートからレフトを攻め6.67をスコア。さらにバックアップを6.10としてトップを独走。ラストウェイブでエクセレント・レンジの7.10でトップスコアを塗り替え、余裕のトップ通過を果たした。
アジア枠をとりに行く事が目標である日本チームにとって、このヒートでアジアの強豪国に入るフィリピンのジョン・マーク・トコンがリパチャージに回った事で日本チーム目標達成へ大きな弾みをつけた。
いよいよ明日は男女共メインラウンド3が行われる。
はっきり言って、ここからが本当の戦いだ。
前田マヒナは、女子ラウンド3ヒート1でサリー・フィッツギボンズ AUS、ソフィー・マッカロク AUS、ガラジ・サンチェス ESPと対戦。
都筑有夢路は、ヒート3 でカリッサ・ムーア USA、レイラニ・マクゴナグル CRC、ドミニク・バロナ ECUと対戦。
松田詩野は、ヒート9でヤン・スーチーCHN、カミラ・ケンプ GER、ペイジ・ハレブ NZLと対戦。
男子ラウンド3 では、ヒート1で稲葉玲王と脇田泰地 が同じヒートとなり、イド・アーキン ISR、ケオニ・ラサと対戦。ワンツーで勝ち上がれ!
五十嵐カノア はヒート12で、ギアロイド・マクダイド IRL、アラン・クレランド MEX、ギルヘルム・フォンセカ PORと対戦する。
明日も現地時間6/03(土)08:00、日本時間6/03(土)23:00よりラ・ボカナで男子メインラウンド3、続けて女子メインラウンド3。エル・スンザルで女子リパチャージラウンド1の続きから再開される。がんばれ!日本!
Day4試合開始
現地時間6/03(土)08:00より
日本時間6/03(土)23:00より
稲葉玲王 Blue
脇田泰地 White
Main R3 Heat 1 La Bocana
sv現地時間6/03(土)08:00
日本時間6/03(土)23:00
五十嵐カノア
Main R3 Heat 12 La Bocana Green
sv現地時間6/03(土)11:40
日本時間6/04(日)02:40
前田マヒナ
Main R3 Heat 1 La Bocana White
sv現地時間6/03(土)12:00
日本時間6/04(日)03:00
都筑有夢路
Main R3 Heat 3 La Bocana Blue
sv現地時間6/03(土)12:40
日本時間6/04(日)03:40
松田詩野
Main R3 Heat 9 La Bocana Blue
sv現地時間6/03(土)14:40
日本時間6/04(日)23:00
Men R3 Heat1 で1位通過
稲葉玲王
脇田泰地
Main R4 Heat 1 La Bocana Red
sv現地時間6/03(土)15:00
日本時間6/03(日)06:00
Men R3 Heat1 で2位通過
稲葉玲王
脇田泰地
Main R4 Heat 1 La Bocana Blue
sv現地時間6/03(土)15:20
日本時間6/03(日)06:20
■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador
■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手
男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王
脇田 泰地
女子
都筑 有夢路
前田 マヒナ
松田 詩野
■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
NSA Facebook https://www.facebook.com/nsasurf/
NAMINORI JAPAN Instagram https://www.instagram.com/naminori_japan