昨日はDa Hui Backdoor Shootoutの最終日だったが、勝者は発表にならなかった。それは、2人のサーファーが救急車で運ばれ、1人の容態がはっきりしないため、チャンピオンを決めるには相応しくない状況だったからだ。
波はダブルオーバーヘッド・パイプライン、今シーズン最高のコンディションとの声もあがった。そんな素晴らしいコンディションの中でチャージするサーファーに負傷者が出た。
それはハワイアン・チャージャーとして知られるカラ・グレース、マクア・ロスマンだ。ロスマンは足の靭帯を損傷した模様だが、自身のSNSで自分は大丈夫だとコメントしている。
しかし、カラ・グレースはウォーターセーフティによって意識不明のまま救助され、救急車で病院に搬送された。ヘルメットは脱げ、大会は一時中断。会場は本当に重く苦しい雰囲気に包まれた。
パイプのクローズアウトに突っ込んだカラは、その時は無事で、チャンネルに向かってパドリングしていたようだった。その後の入ってきたセットをくらいダックダイブでリーフに頭を打ちつけられ、ヘルメットを脱がされ、右目の上に傷を負って水中で意識不明となった。そして救助されたライフガードによって心肺蘇生が行われ、呼吸を再開させたのだ。
この恐怖の数分間で、彼の肺は水と砂でいっぱいになった。多くのものを取り出すことができたが、病院でスキャンしたところ、肺の中にまだ多くの水と砂が詰まっていることを告げられました。肺に加え、顔面にも3カ所の深い裂傷を負い、うち1カ所は眼球と視神経をかすめるほどであった。
もし、ジェットスキーを捨てて頭を水面上に出したカラを引き上げるという、ノースショアのライフガードチームの迅速な判断がなければ、パイプラインでの大会初の死亡事故となったかもしれない。
ICUで治療を続けているカラ・グレースだが、彼の父によれば、容態は安定しているようで、あと1日か2日で酸素も外せそうとのこと。
新しい情報では自力で呼吸ができるようになったことに加え、言葉を話すことができるようになったようで、肺や呼吸器の感染症がまだ心配であるが、数日後には退院できそうな状態らしい。
GoFundMeでは、カラ・グレースの医療費のための募金活動も始まっている。(現在は目標額の$50,000に近い、$46,498 が集まっている)表彰式は今週末に行われる予定になっており、そこに参加することは不可能だろうが、彼の一日も早い回復を祈りたい。