ボードライディングスポーツにおけるリーディングブランド「QUIKSILVER」が、グリフィン・コラピントをグローバルサーフチームに迎え入れることを発表した。
コラピントは、五十嵐カノア、マイキー・ライト、ジーク・ラウらと共にチーム・クイックシルバーの一員となる。
カリフォルニア州サンクレメンテを拠点とするグリフィン・コラピントは、現在世界ランキング7位で、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)メンズ・チャンピオンシップ・ツアーではアメリカを代表する存在。
「QUIKSILVER」は、コラピントと複数年契約を結び、世界チャンピオンを目指す彼をサポートすることを最終的な目標としているとした。
コラピントは、幼少期から注目される存在で、数々のサーフィン大会に出場しタイトルを獲得。常に素晴らしいキャリアを重ねてきたサーファーである。
ハレイワで行われた2016年のハワイアン・プロでは、ヘイルメリー・エアリアル・リバースに成功させ、CT入りを実現。その後、数々のタイトルを獲得している。
コラピントはまた、2017年にカリフォルニア出身のサーファーとして初めて、名誉あるトリプルクラウンを獲得。そしてコラピントは、2024年のパリ・オリンピックに向けたチームUSA代表候補の一人と考えられている。
QUIKSILVERは「そんなコラピントをサポートすることを光栄に思い、注目すべきコンテンツ・プロジェクトやシグネチャー・プロダクトで彼と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。」とコメントしている。
「自分の個性を進化させることは、自分の人生を進化させることであり、クイックシルバーは今や僕のアイデンティティの一部です」とコラピントもコメント。
この移籍には、多くのメディアが反応した。グリフィンのスポンサーは、これまで「QUIKSILVER」の姉妹ブランドである「BILLABONG」だったからだ。両者ともボードライダーズ社の傘下にあり、この発表は業界から注目を集めた。
コラピントもSNSで心境をコメントしている。
「BILLABONGを去るのがつらくなかったと言えば嘘になる。彼らは僕のプロサーファーとしてのキャリアに多くのことを与えてくれました。
特に大きかったのは、ハワイのビラボンハウスに滞在できたことと、Bloodlinesプログラムという、タヒチ、南アフリカ、インドネシア、ハワイといった最高のロケーションで、世界中の若い子たちに経験を積ませるプログラムがあることですね。
ワールドツアーに出場した選手には素晴らしいセレブレーションを行い、とても愛されていることを実感させてくれました。
昨日、stabに「これまで自分らしさを出させてもらえなかった。」と自分のコメントが掲載されていましたが、そのコメントは少し誤解されていたようです。
はっきり言って、彼らは多くの点で僕をとても自分らしくさせてくれました。僕が言っていたのはただひとつで、ツアーでメンバーが着ていた帽子やウェットスーツ、ボードショーツは彼らが選んだものだったということ。
それ以外は、BILLABONGのすべてが好きでした。これは、この業界にいるみんなが毎日お互いをプッシュし合い、一緒に上昇していけるようにという願いを込めて、僕が正直に書いただけです。12年間サポートしてくれたBILLABONGに改めて感謝します。」とコメントした。
様々な憶測が飛び交う中、この移籍がメインのハットスポンサーに起因すると伝えるメディアもある。それはインタビューの時などに選手が帽子をかぶっているスポンサー。
グリフィンは将来、いまとは別のエナジードリンク会社のライダーになりたいと言っているという話もあるようで、その辺りの折り合いがつかなかったという説もあるようだ。
しかし、その帽子のステータスがどうであれ、今回の契約はQuiksilverにとって大きなメリットとなるだろう。彼が来シーズン、新しいロゴマークをつけたサーフボードで、どのような活躍を見せるか注目したい。