ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の北アメリカ・リージョナル・クオリファイ・シリーズ(QS)の2020/21シーズンは、8月8日(日)に開催された男女の「Jack’s Surfboards Pro QS 1,000」で、リージョナル・チャンピオンが決定し、チャレンジャー・シリーズ(CS)の予選が最終的に終了した。
COVID-19の影響で3月に北アメリカ・シーズンが中断された後、過去の国際大会のポイントを地域別ランキングに割り当てられことになった。これにより、ナット・ヤング(アメリカ)とブリサ・ヘネシー(CRI)が、北アメリカのランキングのトップに躍り出ることとなった。
元チャンピオンシップ・ツアー(CT)サーファーのナット・ヤング(30歳)は、モロッコで開催された「Pro Tahazout Bay QS 5,000」での優勝と、シドニーとニューキャッスルでの9位タイの入賞により、ランキングを大きくリードして「Jack’s Surfboards Pro」に臨んだ。
「トップの座を確保できたことは素晴らしいことですが、僕にとって本当に重要なことは、チャレンジャー・シリーズのイベントに参加し、そこで良い成績を収め、最終的にCTへの出場権を獲得することです。」とヤングがコメント。「これは9月から始まる1年の良いスタートになりました」と言った。
ヤングは、先日開催されたJack’s Surfboards Proでの優勝により、ハンティントンビーチでのQS初優勝を果たし、9月20日~26日に開催されるチャレンジャーシリーズの開幕戦、USオープンに向けて準備を進めている。
女子のヘネシーは、コロナ・オープン・チャイナのQS5,000で優勝した後、シドニー・サーフ・プロで3位タイとなり、最大のライバルであるキラ・ピンカートンを抑えて、リージョナル・チャンピオンの座を確保した。CTサーファーであるヘネシーは、今年CTランキングは15位でフィニッシュ。
「チャレンジャー・シリーズへの出場権を得たことにとても興奮しています。このような豪華な顔ぶれのイベントに参加できることをとても光栄に思っています」とヘネシーが言った。
チャレンジャーシリーズ予選通過者決定
16ヶ月間続いた北アメリカQSイベントは、先日開催された男女のJack’s Surfboards Pro QS 1,000で終了し、チャレンジャー・シリーズへの出場権を争う最後の機会が与えられた。このイベントでは、ランキングが大きく変動し、予選通過ラインを下回る選手もいれば、トップ10、トップ8に躍り出た選手もいた。
そんな中で2020年を1位でスタートするも、ポイントの再配分により10位になっていた女子のソーヤー・リンドブラッドが、チャレンジャーシリーズへの出場権を獲得した。
リンドブラッドは、「今回のイベントで準優勝した後、チャレンジャーシリーズに出場できると聞いたときは、とても嬉しかったです。でも、QSの試合が再び行われて、また決勝に進出できたことに興奮しています。次に何が起こるのか、楽しみで仕方ありません」。
男子ではバルバドス出身のジョシュ・バークが、準々決勝で小林桂を破り、チャレンジャー・シリーズへの出場権を獲得。また、コール・ハウシュマンドは準々決勝を勝ち上がり、トップ10入りを果たした。
チャレンジャーシリーズは、9月20日から26日までのUSオープンを皮切りに、ヨーロッパで10月2日から10日までのMEO Vissla Pro Ericeira、10月16日から24日までのQuiksilver and ROXY Pro France、最後に、ハレイワで開催される「ハレイワ・チャレンジャー」(11月26日~12月7日)で凝縮されたシーズンを締めくくる。以上の4大会で構成される。
北アメリカ・リージョナル・トップ10男子
- ナット・ヤング
- マイケル・ダンフィー
- ルッカ・メシナス
- カム・リチャーズ
- パット・グダウスカス
- ジェイク・マーシャル
- ジョニー・コラソ
- ジョシュ・バーク
- コール・ハウシュマンド
- ケイド・マトソン
北アメリカ・リージョナル・トップ8女子
- ブリサ・ヘネシー
- キラ・ピンカートン
- ミアー・コリンズ
- アリッサ・スペンサー
- サマンサ・シブリー
- ティア・ブランコ
- ソイヤー・リンドブラッド
- レイラニ・マクゴナグル
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タヒチの試合が中止になる前に、この関連情報がWSLに掲載されたため、ヘネシーのチャンピオンシップツアーとのダブルクォリファイの可能性について書かれていましたが、最終的にヘネシーは、CTでランキングを上げられず、QSからのクオリファイとなるようで、CSクオリファイのランキングを9位に伸ばされることはなかったものと考えられます。