スワローテールの生みの親であり、スティンガーやモダン・ロングボードを考案したシェイパーとして知られる、サーフィンに大きな影響を与えたレジェンドの一人であるベン・アイパが、アルツハイマー病とその後の脳卒中の影響で長い闘病生活の末、2021年1月15日に亡くなった。78歳だった。
「お父さんを父として、サーファーとして、シェイパーとして、デザイナーとして、アスリートとして、友人として、良き指導者として、そして祖父として一生忘れません。何世代にもわたってサーファーを愛し、指導してくれたことに感謝しています。父が私たちのスポーツと業界へ残してくれたレガシーは、すべての人とシェアしていきます」と息子のアキラ・アイパはインスタグラムに書いた。
ハワイで育ったアイパは、最初はサッカーに熱中していたが、20代前半でサーフィンを開始。1965年には、サンセットビーチで開催されたデューク・カハナモク・クラシックの決勝に進出。その後、1968年と1970年の世界選手権に出場した。
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現代のハイパフォーマンスボードの発展に貢献したアイパの功績は計り知れない。1966年に初めてプレーナーを手にしたアイパは、68年までには、プエルトリコで開催された世界選手権でフレッド・ヘミングスが優勝したボードをシェイプするまでの腕前になっていた。
アイパサーフボードは1970年に設立。彼の代表的なサーフボードにはスワローテールとスティンガー ・デザインがある。アイパがデザインしたサーフボードは、ハワイを代表するラリー・バートルマン、マイケル・ホー、バテンス・カルヒオカラニ、マーク・リデルなどのサーファーたちにも使用され、アイパはサーファーたちのコーチやトレーナーとしても活躍していた。
サーフボードビジネスを成功させる傍ら、彼は長年にわたり、チャンピオンシップツアーのスターであるブラッド・ガーラック、サニー・ガルシア、カラニ・ロブ、ブルース・アイアンズ、アンディ・アイアンズ、ベサニー・ハミルトンなどのコーチとして活躍した。
現在、息子のアキラとデュークは、家族の伝統を受け継ぎ、アイパの名の下に美しいサーフボードを作り続けている。彼のご冥福をお祈りいたします。