撮影、取材:山本貞彦 「第28回ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2020)」が千葉県南房総市千倉海岸で開催。このジュニアの大会は参加人数の増加と選手育成の観点から、今回からマスターズと分けジュニア単体で行うことになった。
クラスは下記のように分けられる。
キッズクラス(2008 年1 月1 日以降生まれの男子)
ボーイズクラス(2004 年1 月1 日~2007 年12 月31 日生まれの男子)
ジュニアクラス(2002 年1 月1 日~2003 年12 月31 日生まれの男子)
ガールズクラス(2002 年1 月1 日以降生まれの女子)
本日はキッズ・ボーイズクラスのみ開催。
今日の会場の千倉海岸は天気は晴れで、時折、強いオンショアの風が入る。波は腰腹のセットで胸。波数は多いものの、ワイドなブレイクで繋がり気味。ポジショニングと波の選択で勝敗が別れた。
コロナ禍で開催された今大会は、NSAでは今年初となる。この大会もJPSA、ジャパンオープンと同様、無観客のコンテスト(会場からライブ配信)となっている。
感染症拡大防止対策としては、選手、同伴者、スタッフは検温、問診票の提出を行った上でクリアした者のみ入場が許される。
会場では常にマスク着用、密にならないようにソーシャルディスタンスをとるようにMCから何度も注意喚起が行われた。
さらに開会式も省略され、表彰式も一人一人行うなど徹底した管理の元、大会は行われた。
キッズ
優勝:岡野 漣 ( 湘南茅ヶ崎)
2位:髙井 汰朗(湘南西)
3位:足立 海世(静岡伊豆)
4位:強矢 凛太郎(千葉東)
ボーイズ
優勝:岩見 天獅(強化PRO)
2位:佐藤 利希(湘南藤沢)
3位:山本 來夢(静岡伊豆)
4位:酒井 仙太郎(湘南藤沢)
キッズ優勝は岡野 漣
キッズはやはり実績ある選手が決勝に顔を揃えた。昨年の今大会で2位の岡野、3位の高井。足立は全日本で優勝。成長著しい強矢がここに加わり、ガチンコ対決となった。結果、岡野が頭ひとつ抜けて優勝を決めたが、セミファイナルではタイムアップ寸前で逆転ラウンドアップとハートの強さも見せた。体格はまだ小さいものの積極的に攻める姿勢も高評価。優勝おめでとう!
キッズ優勝は茅ヶ崎の6年生、岡野。
「最初から5点台出せて、そこから楽にやれて、最後に7点台出せて良かったです。セミファイナルでは、最初の1本が全然良くなくって、そこから少し焦ってました。最後に左に行ったら、たまたま良いグーフィーが来て逆転できて良かったです。ヒートが終わってからもニードがわからなかったので不安でした。」ラウンド1では9.25という高得点を叩き出し、見事優勝した岡野。キッズは今年が最後だ。「今年がキッズの最後の年だったんですが、コロナで試合が全然できなかったんですが、最後の試合で優勝できて嬉しいです。」
ボーイズは岩見 天獅が優勝。
ボーイズのファイナルは岩見天獅が強化選手であり、プロという肩書きで参加。負けられないプレッシャーはあったものの、キッズの岡野同様、セミファイナルで3分前で大逆転と力の差を見せた。待つことができるのは、自信がないとできないこと。それだけ練習している証拠でもある。優勝おめでとう!
ぶっちぎりでボーイズ優勝は岩見天獅
「最初の6点は、自分も乗って見なくては良い波なのかは分からなかったんですが、張ってきて技が出せる波で良かったです。自分がプロでアマチュアの選手との戦いといっても、みんな上手かったので気が抜けない感じでした。セミがあまり良くなかったので、最初から数多く乗っていく作戦でいきました。今年はコロナで全然試合ができなかったんで、パーソナルトレーナーを頼んで体を大きくしたり、修業の年でした。プロになって、久しぶりに優勝できたので嬉しかったです。」
15日(日) はジュニアクラス・ガールズクラスで午前 8 時 から競技開始予定。
ジュニア世代を応援するサーフメディアでは今大会も現地から最新情報をお伝えします。
第28回ジュニアオープンサーフィン選手権大会2020 ヒート表
※両日とも、無観客とし、LIVE 配信予定
※会場内は、感染症対策によって入場制限があります。
配信URL https://namiaru.tv/live/nsa/
※競技スケジュールは当日に発表となります。