ワールド・タイトル・レースに異変。フィリーペ・トリードがワイルドカードのライアン・カリナンに敗退。

フィリーペ・トリード(BRA)PHOTO: © WSL / Poullenot

ホセゴー、ランド、ヌーヴェル-アキテーヌ、フランス(2018年10月10日水曜日)コンディション不良でレイデーが続いていた、WSL男女チャンピオンシップ・ツアー第9戦「クイックシルバー&ロキシー・プロ・フランス」がスタート。大会は6フィートのコンディションで男子はラウンド3のH7、女子はラウンド2までが終了している。

フィリーペ・トリード(BRA)PHOTO: © WSL / Masurel
フィリーペ・トリード(BRA)PHOTO: © WSL / Masurel

今日はワールド・タイトル・レースに激震が走った。現在のランキング1位であるフィリーペ・トリード(BRA)が、今回ワイルドカードで出場のライアン・カリナン(AUS)に敗れる大番狂わせが発生したのだ。

 

フィリーペ・トリード(BRA)は、イベントのベスト・ライドである9.00をスコア。7.60でバックアップして、カリナンをコンビネーション・シチュエーションに追い込むほど全てが順調に見えた。しかし、カリナンは最後まで試合を諦めずラスト2本で大逆転勝利を掴んだ。

 

この僅差のワールド・タイトル・レースでトップを走っていたトリードの敗退によって、ガブリエル・メディーナ(BRA)は逆転するための絶好のチャンスを手に入れたこととなる。

 

ワイルドカード・ライアン・カリナン(AUS)PHOTO: © WSL / Masurel
ワイルドカード・ライアン・カリナン(AUS)PHOTO: © WSL / Masurel

 

「正直言って、負けたと思ってました。」とカリナンは言った。「自分はヒートを組み立てていただけで、最後にあの素晴らしい2本の波が来てくれたんです。信じられないですね。CTにクオリファイ出来たような気分です。僕がCTツアーにいたとき、このような接戦のビッグ・ヒートをたくさん戦いました。でも自分のヒートには決してならなかった。このイベントでスイッチが切り替わったように感じます。最高ですね。」

 

フィリーペ・トリード(BRA)PHOTO: © WSL / Poullenot
フィリーペ・トリード(BRA)PHOTO: © WSL / Poullenot

 

「僕は6年、ツアーにいるけれど、まだルーキーのようなミスをしてしまう。」と、今回13位でフィニッシュしたトリードが言った。「あのプライオリティー・ミスで、あのヒートと、おそらくイエロー・ジープ・ジャージも失ったと思いますが、僕は集中を切らさず行くつもりです。」

 

シーズン後半に入り、勢いを増すメディーナは、そのヒート直後に行われたヒートでウィゴリー・ダンタス(BRA)と対戦。見事勝利してラウンド4へ勝ち上がった。

 

メディーナ PHOTO: © WSL / Poullenot
メディーナ PHOTO: © WSL / Poullenot
PHOTO: © WSL / Masurel
PHOTO: © WSL / Masurel

 

「本当にハードで、ちょっと迷ってしまった」と、メディーナは言った。「みんなバレルやエアをしていたので楽しそうだと思っていたんですが、我々のヒートは、それほどついていなかった。ホームでない時の、このような場所でのサポートは嬉しいですね。トリードの敗退は自分にとって絶好のチャンスですが、言ったように自分自身に集中して、自分のベストをやるだけです。」

 

五十嵐カノアPHOTO: © WSL / Poullenot
五十嵐カノアPHOTO: © WSL / Poullenot

日本の五十嵐カノアは、ラウンド1ではハイタイドで波がブレイクしない不運なヒートでラウンド2を強いられ、ラウンド2ではH5でジョアン・ドゥルーと対戦。僅差のデッドヒートとなり、逆点を狙ったラストウェイブのエンド・セクションでワイプアウト。惜しくもラウンド2で敗退となった。

 

 

女子では、世界タイトルを争う、ワールドNo.1ステファニー・ギルモア(AUS)とワールドNo.2レイキー・ピーターソン(USA)の両者がラウンド3進出を果たしており、ギルモアにとって、セミファイナルの前の敗退は、レースが最終への持ち越しを意味する。ピーターソンにとっては、ギルモアより前での敗退がレースの終焉を意味する。タイトルレースのシナリオはこちら。

 

 

 

Quiksilver Pro France Remaining Round 2 (H3-12) Results:
Heat 3: Wiggolly Dantas (BRA) 10.00 def. Wade Carmichael (AUS) 6.83
Heat 4: Kolohe Andino (USA) 13.07 def. Keanu Asing (HAW) 11.13
Heat 5: Joan Duru (FRA) 11.44 def. Kanoa Igarashi (JPN) 10.56
Heat 6: Matt Wilkinson (AUS) 11.50 def. Michel Bourez (PYF) 9.00
Heat 7: Willian Cardoso (BRA) 13.44 def. Miguel Pupo (BRA) 3.60
Heat 8: Ian Gouveia (BRA) 12.36 def. Jeremy Flores (FRA) 9.50
Heat 9: Conner Coffin (USA) 14.00 def. Jesse Mendes (BRA) 11.43
Heat 10: Michael Rodrigues (BRA) 14.10 def. Michael February (ZAF) 12.93
Heat 11: Ezekiel Lau (HAW) 13.93 def. Tomas Hermes (BRA) 13.80
Heat 12: Yago Dora (BRA) 15.77 def. Frederico Morais (PRT) 15.57

Quiksilver Pro France Round 3 (H1-7) Results:
Heat 1: Matt Wilkinson (AUS) 13.90 def. Italo Ferreira (BRA) 13.84
Heat 2: Conner Coffin (USA) 10.43 def. Yago Dora (BRA) 10.27
Heat 3: Jordy Smith (ZAF) 10.50 def. Ian Gouveia (BRA) 10.30
Heat 4: Willian Cardoso (BRA) 11.13 def. Connor O’Leary (AUS) 11.07
Heat 5: Adriano De Souza (BRA) 15.20 def. Adrian Buchan (AUS) 11.14
Heat 6: Ryan Callinan (AUS) 16.80 def. Filipe Toledo (BRA) 16.60
Heat 7: Gabriel Medina (BRA) 11.33 def. Wiggolly Dantas (BRA) 8.37

Quiksilver Pro France Remaining Round 3 (H8-12) Matchups:
Heat 8: Michael Rodrigues (BRA) vs. Ezekiel Lau (HAW)
Heat 9: Mikey Wright (AUS) vs. Joel Parkinson (AUS)
Heat 10: Kolohe Andino (USA) vs. Patrick Gudauskas (USA)
Heat 11: Griffin Colapinto (USA) vs. Sebastian Zietz (HAW)
Heat 12: Julian Wilson (AUS) vs. Joan Duru (FRA)

Roxy Pro France Round 3 Matchups:
Heat 1: Carissa Moore (HAW), Johanne Defay (FRA), Vahine Fierro (PYF)
Heat 2: Stephanie Gilmore (AUS), Malia Manuel (HAW), Courtney Conlogue (USA)
Heat 3: Lakey Peterson (USA), Coco Ho (HAW), Bronte Macaulay (AUS)
Heat 4: Tatiana Weston-Webb (BRA), Sally Fitzgibbons (AUS), Macy Callaghan (AUS)

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