ジェフリーズ・ベイ、サウス・アフリカ(2018年7月5日木曜日)WSLチャンピオンシップ・ツアー第6戦「コロナ・オープンJ-ベイ」大会最終日は男子のクオーターファイナルから再開。
今回絶好調のルーキー、ウェイド・カーマイケル、ホーム・ギャラリーの大声援を力に変えたジョーディ・スミス、ブラジリアン・マッチアップを制したフィリーペ・トレードの3名がセミファイナル進出を決めた。
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— World Surf League (@wsl) 2018年7月5日
そして、五十嵐カノアは、セミファイナルの最後のスポットをかけてQFの最終ヒートでハワイのベテラン、セバスチャン・ジーツと対戦した。
コンディションは昨日から著しくサイズダウン。しかもセット間は長くウェイブ・セレクションが勝敗のカギを握る。
じっくりとセットの波を待つ作戦のカノアは、ビッグセットを掴み、スーパーチューブスの波を確かめるようにスムースにターン、見事なまでにクリティカルなポジションで板を操った。そのスコアは6.50と好調な滑り出しを見せる。
続けてミドルから波を掴むカノアは、レイバック・スナップ、フィンフリーターンからのエアリバースと多彩なテクニックを披露して7.17をスコア。シーバスを追い込む。
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優先権を持ったカノアは、再びビッグセットをキャッチ。得意のレイバック・スナップから始まるカノアのパフォーマンスはダイナミックかつ安定感があり、ターンの豊富なバリエーションが波のキャンバスに彩りを添える。
完全にヒートはカノアペースで8.00のエクセレントをスコアしてヒートスコアを15.17として圧倒。今シーズン初のセミファイナルへ勝ち上がった。View ReplayAnalyze Heats
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セミファイナルでは世界ランク2位のフィリーペ・トレード(BRA)と対戦。オープニングライドを掴んだのはカノア。ミドルからインサイドでダブルアップする波を掴み、6.17をスコアして先制攻撃を仕掛ける。
アウトでセットの波を待ち、オープンフェイスの波を掴んだトリードは縦横無尽にターンを繰り返して9.57というパーフェクトに近い驚愕のスコアでヒートを開始する。
トリードは続けて破壊的なターンを連発し、2本目のエクセレントとなる9.33をスコアして、カノアを圧倒しコンビネーションに追い込む。
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カノアもビッグセットを掴み、スムースなパワーターンで8.00をスコアするが完全にトリード・ペース。乗る波全てがエクセレントとなるトリードは3本目で8.40をマーク。トリードのワンサイドゲームとなり、カノアは惜しくもファイナル進出を逃し、3位でフィニッシュとなった。View Replay Analyze Heats
今回非常に好調だっただけに悔しい敗退となったが、カノアのセミファイナルのエクセレントを含むヒートスコア14.17は決して低い数字ではなかった。しかしトリードの9ポイントを2本揃えたヒートスコア18.90は、昨日カノアが出した大会最高得点18.04を上回るもので、今大会の最高得点となった。
今回で一皮むけて覚醒した五十嵐カノア。このあとチャンピオンシップ・ツアーは後半戦に入り、タヒチ、サーフランチ、フランス、ポルトガル、パイプラインとカノアの相性の良い場所での大会が続く。
またCTではないが、ホームであるハンティントンビーチで開催されるUSオープンには、ディフェンディング・チャンピオンとして出場。そして9月には日本代表として初参戦するISAの世界戦が愛知県の田原市で予定されており、今後の活躍が本当に楽しみになってきた。頑張れ!カノア!がんばれ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2747/corona-open-j-bay-mens