撮影:佐原健司 2018年5月26日(土)から27日(日)まで、千葉県いすみ市太東ビーチで開催された、JPSA2018ロングボード第2戦「太東ロングボードプロ」が終了。男子では2017年のグランドチャンピオンである浜瀬海、女子3年連続グランドチャンピオンの記録を持つ吉川広夏が優勝した。
スモールコンディションながら、昨日までの北東風は弱まり、ロングボードに最適なクリーンなフェイスを持った太東の波が選手たちに提供された。
男子では、前回の開幕戦が行われたバリでファイナルまで勝ち上がった堀井哲と、昨年ランキング2位で地元太東の塚本将也がセミファイナルで敗退する中、浜瀬海、井上鷹、秋本祥平、森大騎 の4名がファイナル進出。
ファイナルはスタートから浜瀬が6ポイントをスコアしてリード。先週末に同じ太東で行われたJPSAの特別戦でも優勝して勢いに乗る浜瀬。バリで痛めた左足首にサポーターをする井上鷹もハング5、10と果敢に攻めて2位をキープ。開幕戦でも準優勝した井上は、今シーズンはグラチャン争いに絡んで来そうな勢いが感じられる。
後半に入り、浜瀬は優先権を使って、ハングファイブとリエントリーのコンビネーションで5.00をスコア。バックアップを塗り替えてリードを広げる。
開幕戦で優勝した秋本祥平はファイナルではリズムを掴めなかったが後半にスコアを伸ばし2位に浮上。ディフェンディングチャンピオンの森大騎もファイナルで終盤にスコアをまとめて追い上げる。
逆に4位を強いられた井上鷹は、バックハンドでハング5と10のコンビネーションで5.80をスコアして2位に浮上。しかしニードポイントをスコア出来るポテンシャルのある波は入らず、浜瀬海が逃げ切り、今シーズン初優勝を決めた。
女子では、開幕戦のバリ島で優勝した植村未来がセミファイナルで敗退するなか、吉川広夏、田岡なつみ、小山みなみ、小栗瑞恵の4名がファイナル進出。吉川広夏がファーストライドで、ハングファイブのコンビネーションを見せて5.25をスコアして好調なスタート。
一人で左側にポジションした小山はライトブレイクで綺麗なバックハンド・サーフィンを見せて4.00をスコア。昨年のイベント勝者の田岡もハングファイブで攻める。続けて波を掴む吉川はバックアップを3.00としてヒートをリード。
残り時間10分、3位だった田岡は5.75というファイナルのベストスコアをマークし2位に浮上。ニード3.30と十分に逆転可能なポジションとなり吉川を追い上げる。追撃の手を緩めない田岡はライディングを続けるも3.10と僅かに逆転ならず。そのまま吉川が逃げ切り、今季初優勝を手に入れた。
今シーズンも女子は昨年同様、吉川、田岡、小山のトップ3による戦いとなりそうなJPSAロングボード第2戦だった。
2015 ロングボード最終戦が行われた千倉でプロ公認を得た、御宿の岡田匡平が勢いのあるバックハンドでセミファイナル進出。今シーズンの活躍に期待がかかる。
JPSAロングボード第2戦「太東ロングボードプロ」
男子
優勝:浜瀬海
2位:井上鷹
3位:秋本祥平
4位:森大騎
女子
優勝:吉川広夏
2位:田岡なつみ
3位:小山みなみ
4位:小栗瑞恵
今回はプロトライアルが同時開催で、佐久間恵梨、片桐紀子がプロ合格者。
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