ブラジリアン・ストームが圧倒。WSL-CT第4戦「Oiリオ・プロ」は男子のラウンド1が開幕。カノアはR2へ

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)(C) WSL / Poullenot

サクアレマ、リオデジャネイロ/ブラジル(2018年5月14日月曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第4戦「Oi Rio Pro」は、男子のラウンド1がキックオフ。ホロー・チューブで有名なイベントのバックアップ・ロケーションである「バリーナ」の4~6フィートのパワフルなウェイブでラウンド2のヒート6までが終了した。

 

ホームでの試合ということもあり、今日出場した14人のブラジリアン達のうち、7人の選手がラウンド3へと勝ち上がった。現在ランキングトップを走るイタロ・フェレイラ(BRA)とジュリアン・ウィルソン(AUS)は、両者ともオープニング・ヒートを勝ちラウンド3に前進した。

 

 

「調子が良くて、特にここブラジルで自信に満ちた感じなんです。 」と、フェレイラは言った。「昨年は怪我のために、このイベントを欠場したんですが、今年は多くのファンと自分のホームを楽しんでいます。ブラジルのファンがベストです。このフィーリングで試合中のプレッシャーを跳ね除けたいですね。」と、コメント。

 

イアン・ゴウベイア PHOTO: © WSL / Poullenot
イアン・ゴウベイア PHOTO: © WSL / Poullenot

 

一方で、ディフェンディング・イベント勝者であり2015WSLチャンピオンのエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)が、CT二年目のイアン・ゴウベイア(BRA)にラウンド2のヒート4で敗れる大番狂わせも発生。ゴウベイアは、15.53というメンズ・イベントのハイエスト2-ウェイブ・トータルをマークして圧勝。ゴウベイアにとっては今シーズン初のヒート勝利。デ・スーザにとっては、2016年のトラッソルズ以来初の最下位となった。

 

 

 

今シーズン、ランキング28位と調子が上がらない2年連続WSLチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ラウンド1で素晴らしいフォームを見せたが、リプレイスで出場のマイキー・ライト(AUS)によって再び止められた。

 

マイキー・ライト(AUS)PHOTO: © WSL / Poullenot
マイキー・ライト(AUS)PHOTO: © WSL / Poullenot

 

フローレンスは巨大なバレルを高速で抜け出し、その勢いのままクローズアウト・セクションでのリエントリーを奇跡的にメイク。9.10というパーフェクトに近いスコアを叩き出す。しかしフローレンスはバックアップを見つけられずにラウンド2へ回った。

 

「間違いなくもっとツアーに出たいと思う。QSで成果を上げ続け、リプレイスで試合に出たいと思います。 このようなチャンスを最大限に利用したいですね」とマイキー。

 

高速でバレルをメイクしたジョン・ジョン・フローレンスPHOTO: © WSL / Poullenot
高速でバレルをメイクしたジョン・ジョン・フローレンスPHOTO: © WSL / Poullenot

 

ラウンド2を強いられたフローレンスだったが、イベント・ワイルドカードのデイヴッド・シルヴァ(BRA)を下してラウンド3へ勝ち上がった。

 

「波は本当にファンだけど明らかに難しい。正しいスポットにいることが重要ですね。誰もが僕がスーパースロースタートだと言っているけど、自分的には本当に良い感じ。2つのイベントで負けただけで。毎年2つのイベントは負けているし、2016年にと同じように、ここで再び優勝し、世界タイトルレースに戻りたいですね。」とフローレンスが言った。

 

 

 

 

2018CTルーキー・クラスは今回も好調だ。グリフィン・コラピント(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ウィリアン・カルドゾ(BRA)の4名はラウンド1を1位でラウンド3へ勝ち上がった。

 

マーガレット・リヴァーでコラピントは最下位となったが、現在CTランク8位の彼のエアリアル・ローテーションは、このイベントで最高な結果をもたらす準備ができていることを証明していた。ディフェンディング・イベント勝者のデ・スーザと同じルーキーのマイケル・フェブラリー(ZAF)をプログレッシブ・サーフィンでノックアウトとした。

 

グリフィン・コラピント(USA)PHOTO: © WSL / Smorigo
グリフィン・コラピント(USA)PHOTO: © WSL / Smorigo

 

「僕はエイドリアーノ(デ・スーザ)がブラジルで大人気で大勢のファンからサポートされていることは知っていました。だから、自分たちのヒートではビーチに多くの人が集まるんだと思っていました。」と、コラピントは言った。「プアなサーフィンでしたね。何とか勝てましたけど、セットの波は掴めませんでした。僕は安全にサーフィンしたんですが、スコアを手に入れてヒートをメイクでて嬉しかったです。」

 

カノア五十嵐(JPN)(C) WSL / Poullenot
カノア五十嵐(JPN)(C) WSL / Poullenot

 

カノア五十嵐(JPN)は、フィリーペ・トリード(BRA)とイアン・ゴウベイア(BRA)の二人のブラジリアンと対戦。トリードはパワフルなカーヴィングで13.70のコンバイン・スコアをゲット。カノア五十嵐も2本のグッドスコアで13.07をマークするも僅差で2位でラウンド2へ回った。カノアはラウンド2の最終ヒートで、ツア−2年目のコナー・オリアリー(AUS)と対戦する。

 

フィリーペ・トリード(BRA)(C) WSL / Poullenot
フィリーペ・トリード(BRA)(C) WSL / Poullenot

 

詳細ついては、WorldSurfLeague.comをチェック。ネクストコールは日本時間15日18時45分。

 

Oiリオ・メンズ・プロ・ラウンド1の結果:
ヒート1:フィリーペ・トリード(BRA)13.70、カノア五十嵐(JPN)13.07、イアン・ゴウベイア(BRA)9.73
ヒート2:ミゲル・プポ(BRA)13.10、ジョーディ・スミス(ZAF)10.66、トーマス・ヘルメス(BRA)8.23
ヒート3:ウェード・カーマイケル(AUS)12.60、オーウェン・ライト(AUS)11.26、ウィゴリー・ダンタス(BRA)11.17
ヒート4:マイキー・ライト(AUS)14.83、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)13.93、ジョアン・ドゥルー(FRA)10.93
ヒート5:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.17、ジェシー・メンデス(BRA)13.43、アレホ・ムニーツ(BRA)12.86
ヒート6:ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.93、デイヴッド・シルヴァ(BRA)10.30、パトリック・グダスカス(USA)8.83
ヒート7:イタロ・フェレイラ(BRA 10.64、コナー・オリアリー(AUS)10.47、キアヌ・アシン(HAW)10.36
ヒート8:グリフィン・コラピント(USA)11.60、マイケル・フェブラリー(ZAF)11.47、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)11.00
ヒート9:ヤゴ・ドラ(BRA)12.13、ミシェル・ボレーズ(PYF)10.67、コナー・コフィン(USA)2.87
ヒート10:イズキール・ラウ(HAW)13.60、エイドリアン・バカン(AUS)12.30、セバスチャン・ジーツ(HAW)6.57
ヒート11:ウィリアン・カルドゾ(BRA)11.16、マット・ウィルキンソン(AUS)9.60、ジェレミー・フローレス(FRA)9.30
ヒート12:コロへ・アンディーノ(USA)13.40、フレデリコ・モライス(PRT)11.76、マイケル・ロドリゲス(BRA)7.00

 

Oiリオ・メンズ・プロ・ラウンド2の結果(H1-6)
ヒート1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)12.24 def.デイヴッド・シルヴァ(BRA)10.94
ヒート2:アレホ・ムニーツ(BRA)10.57 def.オーウェン・ライト(AUS)10.40
ヒート3:ジョーディ・スミス(ZAF)12.70 def.ウィゴリー・ダンタス(BRA)9.94
ヒート4:イアン・ゴウベイア(BRA)15.53 def.エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)11.83
ヒート5:キアヌ・アシン(HAW)9.77 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)9.66
ヒート6:エイドリアン・バカン(AUS)12.63 def.マイケル・フェブラリー(ZAF)3.96

 

Oiリオ・メンズ・プロ・ラウンド2の組合せ(H6-12):
ヒート7:マット・ウィルキンソン(AUS)対マイケル・ロドリゲス(BRA)
ヒート8:フレデリコ・モライス(PRT)対パトリック・グダスカス(USA)
ヒート9:ジェレミー・フローレス(FRA)対ジェシー・メンデス(BRA)
ヒート10:セバスチャン・ジーツ(HAW)対ジョアン・ドゥルー(FRA)
ヒート11:コナー・コフィン(USA)対トーマス・ヘルメス(BRA)
ヒート12:コナー・オリアリー(AUS)対カノア五十嵐(JPN)

 

Oiリオ・ウイメンズ・プロ・ラウンド3:組み合わせ
ヒート1:タイラー・ライト(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、キーリー・アンドリュー(AUS)
ヒート2:ステファニー・ギルモア(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、キャロライン・マークス(USA)
ヒート3:レイキー・ピーターソン(USA)、ジョアン・ディフェイ(FRA)、シルヴァナ・リマ(BRA)
ヒート4:カリッサ・ムーア(HAW)、タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)、セージ・エリクソン(USA)
詳細ついては、WorldSurfLeague.comをチェック。