コラピントを含むルーキー3名が男子ベスト8進出。カノア五十嵐は日本人選手としてのCT初戦9位。

ベスト8に残ったルーキーのグリフィン・コラピントPHOTO: © WSL / Cestari

クーランガッタ、クイーンズランド/AUS(2018年3月14日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)男女チャンピオンシップ・ツアー(CT)の開幕戦となる「クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールド・コースト」は大会4日目。

 

本日はメンズのラウンド3と4が4~5フィートへとサイズアップしたスナッパー・ロックスで行われ、クオーターファイナルを戦うベスト8が決定。そのうち3名がルーキーという異常事態で番狂わせが止まらない

 

 

昨日ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を下したイベント・ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)は、2014WSLチャンピオンで2014年のイベント勝者であるガブリエル・メディーナ(BRA)を粉砕。

 

しかし、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのマイキー・ライトは、フィリーペ・トリード(BRA)とエイドリアン・バカン(AUS)都3にヒートを戦った。しかしライトは1位と2位がクオーターファイナル進出、3位の選手は敗退という 新しいラウンド4のフォーマットをエスケープすることが出来なかった。

 

フィリーペ・トリード(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari
フィリーペ・トリード(BRA)PHOTO: © WSL / Cestari

 

スナッパー・ロックスで2度ファイナル進出を果たしているフィリーペ・トリード(BRA)。彼のパワーとプログレッシブのエレクトリック・ブレンドのサーフィンは、ここまでのイベント・ハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア9.67を叩き出した。

 

「風の状態はエアのコンディションではなかったので、波のフェイスにこだわりました」とトリードは言った。「9.67の波ではパワーとスピードがあり、実際にはバレルになるのを待っていましたが、ならなかったので、自分のマニューバーをクリエイトしなければならないと考えました。このヒートを最高に楽しんで、多くの波でイニシアティブを取りました。それが本当に良い結果をもたらしたと思います。」

 

オーウェン・ライト(AUS)PHOTO: © WSL / Cestari
オーウェン・ライト(AUS)PHOTO: © WSL / Cestari

 

2017年のクイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト優勝者であるオーウェン・ライト(AUS)は、スナッパー・ロックスで感動的なサーフィンを披露して、クォーターファイナルでのスポットを手に入れた。

 

彼はラウンド3のオープニング・ヒートで、2018CTルーキーのウィリアン・カルドゾ(BRA)を下し、ラウンド4では2本のエクセレントを含む17.00のヒート・トータルをスコアして圧勝した。

 

ミック・ファニング(AUS)PHOTO: © WSL / Cestari
ミック・ファニング(AUS)PHOTO: © WSL / Cestari

 

そのヒートでは、彼の親友ミック・ファニング(AUS)が敗れ、彼のホームタウンでの最後のCTイベント・ヒートとなり、苦い勝利となった。「僕がミック[ファニング]と自分にとって初めてのトリップをしたのは僕が14であった。」と、ライトは言った。

 

ホームでのヒートを終えて母と抱き合うファニングPHOTO: © WSL / Cestari
ホームでのヒートを終えて母と抱き合うファニングPHOTO: © WSL / Cestari

 

「彼は僕が頭を怪我した時の守護神のような存在だった。彼は何年にもわたって僕に多くの指導をしてくれたし、間違いなく僕のヒーローの一人だから、彼と一緒にヒートをサーフィンできるチャンスがあって本当に素晴らしかった。」

 

 

またファニングの親友でCTベテランである2012WSLチャンピオンのジョエル・パーキンソン(AUS))も敗退となった。クーランガッタ・ローカルは、2018CTルーキーのグリフィン・コラピント(USA)にラウンド3のヒート9で敗れた。2.19ポイントという僅差でカノア五十嵐(JPN)に辛勝したコラピントは、ジュリアン・ウィルソン(AUS)に次いで2位でラウンドアップした。

 

カノア五十嵐 PHOTO: © WSL / Sloane
カノア五十嵐 PHOTO: © WSL / Sloane

 

ラウンド3でカノア五十嵐はポルトガルのフレデリコ・モライスと対戦。ヒート序盤はモライスにリードをされたカノアだったが、クリティカルなセクションでのメジャー・マニューバーでエクセレントに近い7.33をスコアして逆転。

 

更に勢いに乗るカノアはバックアップを5.83に塗り替えてリードを広げ、最後はビッグセットをキャッチし、バレルをメイクして7.93をスコア。モライスを抑えて勝ち上がった。

 

 

ラウンド3終了後に続けてラウンド4がスタート。 カノア五十嵐は、そのラウンド4でジュリアン・ウィルソンとグリフィン・コラピントと対戦した。

 

 ヒートはスタートからジュリアンが激しいチャージを見せて8.50のエクセレントをマークしてヒートをリード。コラピントも6.33をスコア。カノアはヒートスコア7.84で2位につける。コラピントはヒート中盤に十八番のグラブレール・ローテーションをメイク。7.50をスコアしてトップに躍り出た。

 

3位を強いられたカノアは、ビッグセットをキャッチし、得意のエアリバースとカーヴィングをコンビネーション。5.87をスコアするも逆転ならず。ヒート終盤にジュリアンは、これでもかのターンでバックアップを7.47に塗り替えた。逆転するためにエクセレントに近いスコアが必要なカノアは追い込まれ、そのままタイムアップ。

 

カノア五十嵐は、日本人選手として初めて戦ったCTイベントで9位という成績でフィニッシュした。

 

 

For more information, check out WorldSurfLeague.com.

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2647/quiksilver-pro-gold-coast

 

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド3結果
ヒート1:オーウェン・ライト(AUS)14.50 def.ウィリアン・カルドゾ(BRA)9.04
ヒート2:ミック・ファニング(AUS)11.67 def.コナー・コフィン(USA)7.37
ヒート3:トーマス・ヘルメス(BRA)12.40 def.コロへ・アンディーノ(USA)9.60。
ヒート4:フィリーペ・トリード(BRA)14.60 def.イタロ・フェレイラ(BRA)13.70
ヒート5:エイドリアン・バカン(AUS)13.36 def.ジェレミー・フローレス(FRA)13.10
ヒート6:マイキー・ライト(AUS)16.07 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)14.90
ヒート7:ジュリアン・ウィルソン(AUS)7.30 def.マイケル・フェブラリー(ZAF)7.10
ヒート8:カノア五十嵐(JPN)15.26 def.フレデリコ・モライス(PRT)11.10
ヒート9:グリフィン・コラピント(USA)13.50 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)12.94
ヒート10:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)15.07 def.ウェイド・カーマイケル(AUS)13.60
ヒート11:ミシェル・ボレーズ(PYF)12.50 def.コナー・オリアリー(AUS)6.43
ヒート12:マイケル・ロドリゲス(BRA)15.00 def.ジョーディ・スミス(ZAF)14.40

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド4結果
ヒート1:オーウェン・ライト(AUS)17.00、トーマス・ヘルメス(BRA)11.20、ミック・ファニング(AUS)10.43
ヒート2:フィリーペ・トリード(BRA)15.70、エイドリアン・バカン(AUS)14.60、マイキー・ライト(AUS)11.20
ヒート3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.97、グリフィン・コラピント(USA)13.83、カノア五十嵐(JPN)11.67
ヒート4:ミシェル・ボレーズ(PYF)13.97、マイケル・ロドリゲス(BRA)13.83、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)13.53

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・クォーターファイナル組合せ:
QF 1:オーウェン・ライト(AUS)対エイドリアン・バカン(AUS)
QF 2:フィリーペ・トリード(BRA)対トーマス・ヘルメス(BRA)
QF 3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対マイケル・ロドリゲス(BRA)
QF 4:ミシェル・ボレーズ(PYF)対グリフィン・コラピント(USA)

 

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・セミファイナル組合せ:
ヒート1:レイキー・ピーターソン(USA)対マリア・マニュエルは(HAW)
ヒート2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対キーリー・アンドリュー(AUS)