撮影、取材:山本貞彦 本日3月10日より11日まで、NSA「2018年サーフィン強化指定選手強化合宿」が開催される。これは日本サーフィン連盟(NSA)、一般社団法人日本プロサーフィン連盟(JPSA)、World Surf League Asia(WSL)と日本にあるサーフィンの三団体が協力して、日本人サーファーの競技力向上の為に行うもので、昨年同様、千葉鴨川で開催。
この強化合宿の大きな目的は、まずは今の選手の実力を知ることにある。それは長期にわたり選手を強化するためのものでもある。
だから、できる限り強化指定された選手の全員の参加が望まれる。しかし、各協会のスケジュールが遅かったことで、選手全員の日程調整が難しかったのは残念なところ。
今年度の強化指定選手で、この合宿に不参加となる選手にはペナルティはない。ただ、日本代表選手選考について。この合宿に参加した選手だけに限定して選考はないものの、選手選考の参考にはするということ。オリンピックを目指している強化選手は、そこを踏まえて活動を考えた方がいいだろう。
その強化合宿の第一日目。男女に分けてヒートを組み、実戦形式のトレーニング。今日は男子のR-1からR-3のH-4まで。女子はR-2まで消化。残りは明日の午前中に開催する。
今回、ビデオチェック、ジャッジトレーニング、面接はなく、実戦トレーニングのみ。なので、選手は自由時間にフリーサーフィンができた。また、多くのメディアが来場したこともあり、その合間に各選手へのインタビューが時間ごとに行われた。
今日の鴨川の波は頭からオーバーヘッド。朝の風は北西のサイドオフ。午後は北東にチェンジ。午後の引きになると、波が不安定。アウトからタルくなるミドル、そこからインサイドにどう繋ぐか。ここが勝負の分かれ目になった。
大原洋人
やはり、飛び抜けていたのは大原洋人。波の状況を素早く判断、そこで力の強弱で技を繰り出すタイミングをずらす。今の日本人選手でこれができるのは大原ぐらいだろう。さすがの一言。
庵原美穂
先日、足の裏を7針カットするアクシデント。インサイドの岩でやってしまったとのこと。なので、今日は1回で勝ち上がりたかったと。お大事にです。
黒川日菜子
サーフィンが進化してるね。難しいコンディションでも、自分の間合いができている。これは今シーズン期待かも。
田代凪沙
ここんとこと試合では負けが続く。でも、持っている才能は間違いない。今は耐える時間か。くさらず、焦らず、前に進もう。Go!凪沙!
安室丈
昨年のISAと1月のWJCの結果で、自信を持ったことは間違いない。今はどんどん吸収するがごとく、前に進んでいるが、粗も目立つ。波乗りに対して真摯な気持ちを忘れなければ、さらに上が目指せるだろう。
大野修聖
今回の合宿は見学で参加。よく聞いたら、全日本のコーチのウェイド・シャープさんと選手の間に入り、チームを引率していくとのこと。もちろん選手として試合も出るし、代表入りはもちろん目指す。また、新しいスタンスでサーフィンに接することができるとコメント。さすが、マー君。達観しています。
大橋海人
やはり、上手い。スタイリッシュだな。魅せ方を知っている。サーフィンのメリハリをちゃんと実戦できる選手。
森友ニ
長いスランプを脱したか。やっと自身が目指すサーフィンができるまでに戻ってきた。これからが勝負だな。
西優二
サーフィンは上手いんだよ。でも、まだメンタルが弱い。波が良いからのインターフェアはダメでしょ。そこをコントロールすれば、常勝間違いなし。
川合美乃里
落ち着いてサーフィン出来るようになった。自分のサーフィンがわかってきたのか。これができれば、あとはスキルアップで世界へGo!
野中美波
小さな体でパワフルな演技。今日はハッチャケてたね。一か八か、思いっきりが良いのが、ワクワクさせる。これもトモさん(吉岡智文プロ)の教えかな。
撮影、取材:山本貞彦
協力:NSA(日本サーフィン連盟)、JPSA (日本プロサーフィン連盟)、WSL JAPAN(ワールドサーフリーグ日本支局)