最後に王冠を掴むのは誰だ。JPSAロング最終戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」

 

JPSAジャパンプロサーフィンツアー2017 ロングボード最終戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」が9月30日(土)~10月1日(日)神奈川県茅ケ崎市パークで開催される。泣いても笑っても最終戦のJPSA2017ロングボードサーキット。

 

今大会は、最終戦ということで熾烈なグラチャン争いも注目される一方で、地元茅ヶ崎のサーファー達が日本のトッププロを相手に熱い戦いを演じるのも見所。

 

昨年は地元の雄、牧野拓滋が見事ファイナル進出を果たし、地元プロの4位入賞で歓喜に沸いた茅ヶ崎。ローカルヒーローたちの活躍に期待する地元応援団による大声援の中、今年はどんなヒーローが生まれるのか楽しみだ。

 

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田岡なつみは、日本に一旦帰りJPSA最終戦に出場。小山みなみと一騎打ち。

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田岡なつみと小山みなみ

 

最終戦で気になるグランドチャンピオンの行方。先ずウイメンズは、前回の鵠沼でカレントリーダーの田岡なつみと、3年連続グランドチャンピオンでランキング2位の吉川広夏が、海外遠征のために最終戦を欠場する事を表明。しかし、田岡なつみは、そのカリフォルニアの試合日程が変更になったために、日本に一旦帰りJPSA最終戦に出場。その後カリフォルニアに舞い戻ることになった。

 

田岡なつみ Credit: © WSL / Surfing WA / Majeks
海外の試合も積極的に出場する田岡なつみ Credit: © WSL / Surfing WA / Majeks

 

現在、田岡の獲得ポイントは6660ポイントと、圧倒的なリードでトップを独走中。そこに下位の選手が、どこまで食い下がれるかという事だが、最終戦を前に3位の菅谷裕美、4位の鈴木由貴は優勝しても、現時点のポイントでは逆転できず。

 

5位のルーキー小山みなみだけが、最終戦を優勝する事で田岡を逆転でき、ルーキーにしてグランドチャンピオンになるという偉業を達成する事となる。

 

だが、全5戦中、上位4戦のポイント合計で年間ランキングを決定するJPSAロング。田岡なつみの現段階での獲得最低ポイントは1220ポイントで、それを切り捨て最終戦でポイントを引き上げるためには、セミファイナルを勝ち上がりファイナル進出する事。そうすることで少なくとも4位でも1340ポイント、3位で1460ポイント、2位で1720ポイント、優勝で2000ポイントを獲得できる。

 

小山みなみ
小山みなみ

 

それに対する小山みなみは、開幕戦に出場していないため切り捨てられるポイントはない。現在4900ポイントの小山が、すでに6660ポイントを持つ田岡を逆転するためには、優勝して2000ポイントを獲得するしかない。しかし、もし田岡がファイナルに残り3位以上になると田岡なつみ悲願のグラチャン獲得となる。(3位では同点となるが同点の場合は5戦の合計)

 

 

最終戦で優勝しかないというのは、常識的に考えると非常に厳しいものと考えられるが、小山みなみの場合、圧倒的なスキルを持っているため、最終戦を優勝する事は決して不可能な事ではないと言えそうだ。何故なら、小山の今年の戦歴を見る限り、第2戦の千倉でプロになって2位(優勝は吉川)。第3戦の太東も2位(優勝は田岡)第4戦は3位(優勝は吉川、2位が田岡)と、小山は吉川と田岡にしか負けていない。そのうちのひとりが出ない大会は優勝もあり得ると言えるだろう。

 

改めて今年の小山みなみのヒートを振り返ると、第2戦のプロトライアル・ラウンドから数えて、全19ヒートのうち、第2戦のファイナルとQFが2位、第3戦のファイナルが2位、第4戦のSFとファイナルと5ヒート以外の14ヒート全てが1位通過という圧倒的な強よさを見せているのだ。

 

一方で、2011年にプロ合格してプロ7年目の田岡なつみは、2016年と2011年に2位となり2回グラチャンを逃し悔しい思いをしてきている。最近はショートボードのプロトライアルに出場する田岡なつみと、ショートボードのプロ公認を持っている小山みなみの一騎打ちとなる最終戦。勝利の女神はどちらに微笑むのか。

 

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浜瀬海か。塚本将也か。

浜瀬海
浜瀬海

 

メンズでは、前回の鵠沼で行われたオールジャパン・プロで、JPSAロング初優勝でランキング・トップに躍り出たのは、ショートボードでも公認プロの浜瀬海。それを追いかけるのは、東洋大学国際学部国際地域学科の1年生の大学生プロである塚本将也。

男子も女子同様全5戦中、上位4戦のポイント合計で年間ランキングを決定。浜瀬は現時点での最低獲得ポイント1110を切り捨て、最終戦でポイントを引き上げたい。そのためには、セミファイナルまで勝ち上がり、5位入賞で1220ポイント、ファイナル進出まで勝ち上がれば、4位でも1340ポイント、3位で1460ポイント、2位で1720ポイント、優勝で2000ポイントを獲得できる。

 

4920+1220=6140、1340=6260、1460=6380、1720=6640、2000=6920

塚本は最低ポイントが800のため、5860-800=5060。最終戦でポイントを引き上げるためには

 

5060900=59601000=60601110=6170
5060+1220=6280 +1340=6400 +1460=6520 1720=6780 +2000=7060

塚本将也
塚本将也

 

浜瀬は 現時点で6030持っているため、浜瀬がアーリーラウンドで敗れポイントを加算できなければ、塚本はそのポイントを上回るためにはクオーターファイナルまで勝ち上がり、3位で敗れても9位となれば1000=6060で逆転でグラチャン獲得。

 

しかし開幕3位、第3戦3位、第4戦4位と4戦中3戦でファイナル進出を果たしている浜瀬が今回もファイナルに勝ち上がる確率は高いと言わざるを得ない。とはいえ塚本も開幕優勝から、第3戦4位、第4戦2位とファイナル進出の可能性は高い。

 

両者がファイナル進出したときは、浜瀬は塚本を上回ることでタイトル獲得できる。3位の森は2位になれば浜瀬を逆転、4位の堀井は優勝すればという数字的な可能性は残されている。5位の秋本は優勝しても浜瀬を逆転できない。浜瀬が取っても塚本が取って初のグラチャン獲得。果たしてどんなドラマが待っているのか。

サーフメディアは現地から最新情報をお伝えする予定です。お楽しみに!

 

浜瀬がファイナル進出したときのポイント
1340=6260、1460=6380、1720=6640、2000=6920
塚本がファイナル進出したときのポイント
+1340=6400、+1460=6520、
1720=6780、+2000=7060

現在のトップ5

浜瀬 6030-1110=4920+(最終戦のポイント)
塚本 5860-800=5060+(最終戦のポイント)
森大騎 5440-1000=4440+(最終戦のポイント)
堀井哲 5390-1110=4280+(最終戦のポイント)
秋本 5010-1110=3900+(最終戦のポイント)

 

サーフメディアは現地から最新情報をお伝えする予定です。お楽しみに!
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