大原洋人は大逆転でR3進出を決める。QS10000「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」大会2日目

ラウンドアップを決めた大原洋人。WSL / Masurel

Day 2 Highlights – EDP Billabong Pro Cascais & Opening Day of Women’s Action

 

プライア・ド・カルカヴェロス、カスカイス/ポルトガル(2017年9月27日水曜日)大会2日目は、WSLウイメンズCT第8戦「カスカイス・ウイメンズ・プロ」がバックアップ会場であるギンショのクリーンな3-5フィート・コンディションで開幕。

 

ウイメンズのラウンド1終了後に、強いオンショアによるトリッキーなコンディションのなかで、メンズQS10000「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」はラウンド2の13ヒートから再開され、ラウンド2が終了した。海は非常に読みずらいコンディションで、ウェイブ-セレクションが勝敗のカギとなった。

ウイメンズでは、ワールド・タイトル・ライバルであるランキング1位のサリー・フィッツギボンズと2位のコートニー・コンローグが1位でR3へアップ。タティアナ・ウエストン-ウェッブは、WSLチャンピオンのタイラー・ライトをラウンド2へ追いやった。前回のトラッソルズで優勝して勢いに乗るシルヴァナ・リマ(BRA)もラウンド3進出。ウイメンズCTのタイトル争いもヒートアップしてきている。

 

 

ポルトガルのCTサーファーであるフレデリコ・モライス  WSL/POULLENOT
ポルトガルのCTサーファーであるフレデリコ・モライス  WSL/POULLENOT

ホームタウン・ヒーローであるフレデリコ・モライス(PRT)は、選手の中でここの波を最も知り尽くしたサーファーと考えられ、ローカルナレッジを使い8.83というエクセレントを含むヒートトータル16.00を叩きだして1位でラウンド2をラウンドアップ。同じCTルーキーのレオナルド・フィオラバンティ(ITA)も1位でラウンドアップ。

マテウス・ハーディ WSL / Masurel
マテウス・ハーディ WSL / Masurel

前ワールド・ツアー・リッパーのギリエルメ・ハーディの甥である16才のマテウス・ハーディはショーを独占。初めてのQS 10,000で圧倒的なサーフィンを見せた。

 

EDP Billabong Pro Cascais Round Two, Heat 19

 

日本期待の大原洋人は、ラウンド2のH19に登場。大原洋人は、QSカレントリーダーで昨年のイベント・チャンプであるジェシー・メンデス、元CTサーファーであるダスティ・ペインとミッチ・クルーズと対戦した。

ラウンドアップを決めた大原洋人。WSL / Masurel
ラウンドアップを決めた大原洋人。WSL / Masurel

 

大原はスタートからフォアハンドでチャージし5.80をスコア。間髪入れずに攻めの姿勢を見せる大原だが、ラフなコンディションに苦戦。一方でメンデスはバックハンドでエクセレントの8.00をスコアしてヒートを完全にコントロール。

 

ジェシー・メンデス WSL / Masurel
ジェシー・メンデス WSL / Masurel

 

バックアップを探していた大原は優先権を持ちながら4位を強いられたが、ヒート終盤にフォアハンドで5.87をスコアして2位に浮上。大逆転でラウンドアップを決めた。大原らしいサーフィンは見られないヒートではあったが、ヒートスコア11.67で勝てたのはラッキーだった。

 

大原洋人は、ラウンド3のヒート9でマキシム・フスナット(FRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、マーク・ラコマー(FRA)と対戦。カノア五十嵐はヒート2でスチュアート・ケネディ(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)、ジョシュア・モニーツ(HAW)で対戦となる。

 

メンズ・クオリファイング・シリーズ(QS)10000イベント「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」は、WSLウイメンズCT第8戦「カスカイス・ウイメンズ・プロ」と同時開催。

 

ネクストコールは日本時間28日15時45分。世界を目指し挑戦を続ける彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。さらなる頂を目指せ。がんばれ!日本!

 

 

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1941/edp-billabong-pro-cascais

 

 

カスカイス・ウイメンズプロ・ラウンド1結果:
ヒート1:レイキー・ピーターソン(USA)12.50、ポーリン・アドゥ(FRA)11.70、セージ・エリクソン(USA)10.14
ヒート2:カリッサ・ムーア(HAW)13.20、ステファニー・ギルモア(AUS)12.13、マリア・マニュエル(HAW)10.30
ヒート3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.67、ココ・ホー(HAW)10.66、テレサ・ボンヴァロ(PRT)8.64
ヒート4:コートニー・コンローグ(USA)13.17、キーリー・アンドリュー(AUS)11.10、ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)9.77
ヒート5:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)13.17、ブロンテ・マコーレー(AUS)12.37、タイラー・ライト(AUS)12.26
ヒート6:シルヴァナ・リマ(BRA)14.00、ジョアン・ディフェィ(FRA)12.30、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)11.30

 

カスカイス・ウイメンズプロ・ラウンド2マッチアップ:
ヒート1:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)対ポーリン・アドゥ(FRA)
ヒート2:ジョアン・ディフェィ(FRA)対マリア・マニュエル(HAW)
ヒート3:タイラー・ライト(AUS)対テレサ・ボンヴァロ(PRT)
ヒート4:ステファニー・ギルモア(AUS)対ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)
ヒート5:セージ・エリクソン(USA)対ブロンテ・マコーレー(AUS)
ヒート6:キーリー・アンドリュー(AUS)対ココ・ホー(HAW)

 

アップカミングEDPビラボン・プロ・カスカイス・ラウンド3組合せ:
ヒート1:ジェレミー・フローレス(FRA)、カム・リチャーズ(USA)、アレックス・リベイロ(BRA)、マイケル・ダンフィ(USA)
ヒート2:カノア五十嵐(USA)、スチュアート・ケネディ(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)、ジョシュア・モニーツ(HAW)
ヒート3:デイヴィ・キャスルズ(AUS)、デイヴッド・シルヴァ(BRA)、パーカー・コフィン(USA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)
ヒート4:ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、リカルド・クリスティ(NZL)、イタロ・フェレイラ(BRA)
ヒート5:ジャドソン・アンドレ(BRA)、マイキー・ライト(AUS)、ジョーガン・クズネット(FRA)、コナー・オリアリー(AUS)
ヒート6:ティアゴ・カマラオ(BRA)、キアヌ・アシン(HAW)、ミヒマナ・ブレイ(PYF)、カラニ・ボール(AUS)
ヒート7:フレデリコ・モライス(PRT)、ウィリアン・カルドゾ(BRA)、ビクター・ベルナルド(BRA)、カルロス・ムニョス(CRI)

ヒート8:タナー・ヘンドリクソン(HAW)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、トーマス・ヘルメス(BRA)、アダム・メリング(AUS)
ヒート9:マキシム・フスナット(FRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、大原洋人(JPN)、マーク・ラコマー(FRA)
ヒート10:ジャクソン・ベーカー(AUS)、ジェシー・メンデス(BRA)、ナット・ヤング(USA)、カイオ・イベリ(BRA)
ヒート11:アレホ・ムニーツ(BRA)、ミゲル・プポ(BRA)、マイケル・フェブラリー(ZAF)、ライアン・カリナン(AUS)
ヒート12:マテウス・ハーディ(BRA)、グリフィン・コラピント(USA)、クーパー・チャップマン(AUS)、イズキール・ラウ(HAW)