カスカイス、ポルトガル(2017年9月26日火曜日)メンズ・クオリファイング・シリーズ(QS)10000イベント「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」はバックアップ会場であるギンショのオンショアの4フィート・コンディションで開幕。ラウンド2の12ヒートまでが行われた。
2013年と2014年に連続タイトルを勝ち取るジャドソン・アンドレ(BRA)をはじめ、スチュアート・ケネディ(AUS)、イタロ・フェレイラ(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、キアヌ・アシン(HAW)、ジョーガン・クズネット(FRA)らもR3進出。一方で現在のQS No.2ヤゴ・ドラ(BRA)が敗退する番狂わせも発生した。
Day 1 Highlights – EDP Billabong Pro Cascais 2017
今回のヨーロピアン・レッグ7戦を締めくくる、クオリファイング・シリーズ(QS)最大の10000イベントには、日本を代表するQSサーファーの大原洋人、新井洋人、村上舜、稲葉玲王というトップ4名が出場。またカノア五十嵐をはじめ、CTサーファー達も多数参加するイベントとなる。
ラウンド2からトップシードで登場したカノア五十嵐は、ヒート・スタートから目の覚めるようなバックハンドのソリッド・マニューバーで7.00をスコアした。そして続けてフォアハンドで4.67をスコアしてヒートをリード。
更に勢い乗るカノア五十嵐は、クリティカル・セクションでの巨大なクローズアウト・リエントリーをメイク。エクセレントな8.43をスコアして完全にヒートをコントロール。圧倒的な強さを見せて勝ち上がった。
「凄く変化の激しいビーチブレイクで、バンクが変わりやすい。だから 僕はそれをしっかりチェックし続けているんです。」と、五十嵐は説明した。
「でも僕はこのスポットをよく知っているし、最高に調子の良いボードで、ファースト・ラウンドを勝ち上がれて最高です。前回のCTが行われたロウワーズのハーレープロで5位になれてCTランクも上げることができたので、QSではそれをバックアップできればと思っているんです。ポルトガルでのサーフィンが大好きで、今回のイベントでもポイントを稼げたら良いですね。でも、最終的にそのポイントを使う必要がなければ、さらに良いですけどね。」
日本のトップバッターとなってラウンド1に登場した稲葉玲王は、オープニングライドからフォアハンドのビッグリエントリーで4.5をスコア。続けてバックアップを2.83をスコアしてヒートをリード。
しかしヒート後半にタヒチのミヒマナ・ブレイとフランスのエイドリアン・トヨンに逆転され3位となる稲葉。ニード5.01と追い込まれたが残り5分を切ってバックハンドで5.90をスコアして大逆転。稲葉玲王は2位でラウンドアップを決めた。
そして、ラウンド2の本日最終ヒートではコナー・オリアリー、イアン・クレイン、ティアゴ・カマラオと対戦した稲葉。ハイタイドで緩慢なセクションが多い中、バックハンドで5.00フォアハンドで5.30と立て続けにスコアしてヒートをリード。
さらにエアリバースをメイクして5.87をスコアしてリードを広げる稲葉。後半に入りカマラオがトップへ。さらにコナーに逆転されて3位となる稲葉。ニード7.23と追い込まれ惜しくもここで敗退となった。
村上舜は思うような波を見つけられずにスコアが伸ばせない。それでもバックハンドで2つのソリッド・マニューバーで4.90をスコア。4位で後半戦へ。ラストウェイブで5.23をスコアするも4位で敗退。
ラウンド2H10の新井洋人はマイキー・ライト、ジャック・フリーストーン、ミヒマナ・ブレイと対戦。スタートからライトとフリーストーンが高得点を連打してリード。新井は優先権を持ってスコアリング・ウェイブを探し続けたが4位で敗退となった。
本日は出番のなかった大原洋人は明日男子のラウンド2が再開されればH19に登場。大原洋人はカレントリーダーのジェシー・メンデス、ダスティ・ペイン、ミッチ・クルーズと対戦。カノア五十嵐はラウンド3のヒート2にクレジット。
メンズ・クオリファイング・シリーズ(QS)10000イベント「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」は、WSLウイメンズCT第8戦「カスカイス・ウイメンズ・プロ」と同時開催。
ネクストコールは日本時間27日15時45分。世界を目指し挑戦を続ける彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。さらなる頂を目指せ。がんばれ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1941/edp-billabong-pro-cascais