Pro Santa Cruz pres. by Oakley Highlights: Incredible Surfing Graces Day 4 in Portugal
現地時間2017年4月28日金曜日、ポルトガルのサンタ・クルスで開催中のWSL-QS3000「Pro Santa Cruz pres. by Oakley 」は大会4日目。試合は朝からクリーンなコンディションでスタートした。午後から更に素晴らしいコンディションとなり、明日のファイナルデイを前にベスト4が決定した。
現在、クオリファイング・シリーズ第5位にランキングされている日本の大原洋人は、今シーズンのQS3000オーストラリアン・オープンでセミファイナル進出を果たし3位となり、このポルトガルで更なるQSポイントを手に入れるために、ファイナル進出を目指す。
「今日はスーパーファンな1日でしたね。いくつもエクセレントな波をゲットして、準決勝まで勝ち上がれて本当に嬉しいです。」と、彼は言った。「僕は昨年、結果を出せなかったんですが、2017年の自分のスタートに満足してます。
マルティニクとバルバドスでは良い結果は残せませんでしたが、今年クオリファイに真剣にフォーカスしています。だから、ここで良いポイントをゲットしたいんです。カノア(五十嵐)、レオ(フィオラバンティ)、イーサン(ユーイング)たちがツアーで戦っているのを見ていると、本当にCTで戦いたくなるんです。」
ラウンド4では、大原洋人はヒート2から登場。各選手ともスコアリング・ウェイブを探すなか、元CTサーファーのアリツ・アランブルーが、ひとりアベレージスコアを2本揃えてリード。ヒート前半は混沌とした状況が続く。
後半に入り大原は、優先権を持ってセットの波をキャッチ。パワフルなビッグターンをコネクトして、8.00のエクセレントをスコア。2位のポジションを手に入れる。残り時間10分を切り、ジョーガン・クズネットが6.43をスコアして、一気にトップへ。3位に押し出された大原だったが、4.93のバックアップを手に入れて、一気にトップへ躍り出てラウンド5へ勝ち上がった。
ラウンド5でもヒート開始から高速ソリッドターンからのレイバックスナップで、8.00をスコアする大原洋人。後半には2本目の8ポイントをスコア。ヒートスコア16.40とし、2位以下の選手を大きく引き離してクオーターファイナル進出を決めた。
クオーターファイナルは、ジョーガン・クズネットとマンオンマンの対決。ヒート前半にフォアハンドのパワーカーヴィングのコンビネーションでアベレージとグッドスコアをマークし、ヒートスコア11.97をスコアし、リードをとった大原。
ヒート後半にはレフトブレイクにチャージ。完璧なコンビネーション・マニューバーで、お手本のようなバックハンド・サーフィンを披露。その波は8.50となり、ヒートスコア14.80を叩き出した。
そして残り5分では、3つのクリティカルなソリッドターンを連打。スラッシュレイバックとエアリバースでパーフェクトに近い9.40をスコア。クズネットをコンビネーションに追い込んでの圧勝。大原洋人はセミファイナル進出を決めた。これは大原洋人はオーストラリア同様の勝ちパターンだ。
カノア五十嵐は、ラウンド4でもフォアハンドのパワフルターンが炸裂。ヒート前半に8.00、6.50をスコアして、ヒートをリード。ヒート後半に2本の7ポイントをマークして圧倒的な強さを見せて勝ち上がった。
ラウンド5でもスタートからチャージを見せたカノア五十嵐。2本の6ポイント・ライドで13.10のヒートスコアでヒートをリード。最後には7.20と 7.00とスコアを改善し、ヒートスコア14.20として1位で勝ち上がった。
クオーターファイナルでは、マルコ・ジョージと対戦したカノア五十嵐。オープニングライドでクリティカルなソリッドターンを連発してエクセレントの8.33をスコア。ヒート終盤にはバックハンドで4.50のバックアップを見つけリードを広げた。
しかし、残り時間5分を切ってジョージが7.40をスコアして逆転。残り2分で追い込まれたカノア。終了間際のラストウェイブで、最後まで諦めないカノアがチャージ。逆転かと思ったが僅かにスコアは足りず、惜しくもここで敗退となった。ここでカノアが勝ち上がれば、大原洋人とのマンオンマン・マッチアップだっただけに残念だった。
稲葉玲王はヒート7にクレジット。ヒートは稲葉玲王がスタートからアベレージスコアを2本揃えてリードした。更にヒート後半にバックハンドで6.10をスコアして、リードを広げる。しかし後半に入り、マーク・ラコマーとジェイク・マーシャルがハイスコアを揃えて逆転。
残り10分を切って3位を強いられる稲葉。ヤゴ・ドラも2位に浮上し、4位となった稲葉玲王。優先権を持って挑んだラストウェイブはクローズセクションで惜しくもワイプアウト。今回調子の良かっただけに悔しい敗退となった。
明日はいよいよファイナルデイ。大原洋人はセミファイナルの第1ヒートで、クオーターでカノアを破ったウルグアイのマルコ・ジョージと対戦。ヒート2では、ポルトガルのニューヒーローのフレデリコ・モライスがブラジルのティアゴ・カマラオと対戦する。
ネクストコールは、現地時間8時、日本時間18時。
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1899/pro-santa-cruz-2017