アウトドア・アパレル企業のパタゴニア社(本社:米国カリフォルニア州ベンチュラ、日本支社:神奈川県横浜市)はこの春、ボードショーツとビキニの全製品をフェアトレード認証済みの工場で製造し、サーフィンと衣料業界を変えるため重要なステップを踏み出した。
労働者の支援、地域社会の強化、強制労働の撲滅、労働環境の安全、児童労働の撲滅
パタゴニアは2014年よりフェアトレード製品を展開しており、利益を労働者に直接提供し、労働者を支援して地域社会全体の水準を高め、公正な方法でビジネスを行おうと考えている。
ビジネスを手段として環境問題の解決に取り組んでいるパタゴニアは、それと同じ方法でサーフィンと衣料業界を変えようとしている。フェアトレードはその重要な手段のひとつなのである。
フェアトレード・サーティファイド製品を購入するという意味
フェアトレード認証された工場で製造された各製品に対し、労働者が生活水準を改善するために使うことのできる賞与をパタゴニアが労働者に直接支払う。
消費者の立場でフェアトレード製品を購入するということは、その売上の一部が直接、その製品を縫製した人たちの手に渡るということなのだ。
またフェアトレードは、その労働者の家族や、地域への貢献も大きい。パタゴニア製品の売上からの賞与はプライベート・ヘルスケアや託児所などの社会的、経済的、環境的な地域事業のために使用、あるいは労働者にボーナスとして支給されるのだ。
「長いあいだ、衣料品業界では透明性は皆無に近かった。僕たちが衣類を購入するとき、それがどのように作られているのかに関心をもつことはまずなく、ましてや製造工程で発生する人間や生態系への影響に関してはなおさらだ。
僕たちが頼みにしている工場は、単に機械が豊富なだけではなく、多くの人びと、つまり家族があり、歴史があり、未来のある人びとで満ちている。
社会の片隅にたびたび追いやられるこのような人たちに対して、同じ人間という家族として、価値、認識、尊敬という念を示し、不当な扱いの現実を打ち破るのがフェアトレードだ」
―― デイヴ・ラストビッチ(パタゴニア社員)
2016年5月現在、パタゴニアの衣類を製造する工場で働く7,000人以上がこのプログラムから恩恵を得た。そして、パタゴニアは2017年春に、世界で初めてすべてがフェアトレード・サーティファイドのボード・ショーツとビキニ製品となり、2017年秋には12工場440製品まで拡大する見通しだという。
メンズ、ウィメンズ、キッズを合わせて48スタイル、148カラーからなる水着のラインナップは、全国の直営店/通信販売/オンラインショップ/正規取扱店(一部を除く)にて販売を開始しているパタゴニア。
常に自然と隣り合わせの環境にいる我々サーファー。最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑え、環境危機に警鐘を鳴らすパタゴニアの新たな活動に今後も注目していきたい。
■「パタゴニア・サーフィン」ウェブぺージはこちら
■パタゴニアのフェアトレード製品はこちら
■パタゴニアのフェアトレードに関する詳しい情報、動画はこちら
問い合わせ
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス (受付時間:月~日 9:00~17:00)
フリーコール:0800-8887-447 (通話料無料)
IP 電話サービス/携帯電話専用:045-435-6100 (通話料有料)
公式ウェブサイト: http://www.patagonia.jp