ブーメラン・ビーチ、NSW、オーストラリア(2017年2月10日金曜日)WSL−QS1000「Komunity プロジェクト・グレイト・レイクス・プロ presented by Rockstar 」は大会4日目。
昨日のエピックデイに続き、4-6フィートのスウェルはブーメランビーチで素晴らしいコンディションとなり、明日のファイナルデイを前に、男女共クオーターファイナルを戦うベスト16が決定した。
エリートのチャンピオンシップ・ツアー(CT)をリクオリファイできなかった、ハワイアン・ポケット・ロケットのキアヌ・アシンは、彼自身を証明するために2017年を自分の年にすると言った。
ブーメランのロング・レフトで、パワフルなバックハンドのアタックを決めたアシンは、クォーターファイナル進出に成功。ラウンド5では、激しいバーティカル・ハックで19.30というパーフェクトなヒート・トータルをスコアした。
「自分のバックハンドは、確かにマネー・メーカーですね。」と、アシンは言った。「自分のフォアハンドもストロングですけど、自分のベスト結果はバックハンドで出せたものです。ブーメランには初めて来たんですが、ロング・レフトを見で、かなり興奮してます。波は最高で、いいファイナルデイになると思います。」
ブーメラン・ビーチは2度目というブラジルのラファエル・テイクセラは、ブーメランのロング・オープン・ウォールを抉り取るようなカービングを見せ、15.90のソリッドなヒート・トータルを集め、クォーターファイナル進出を決めた。
昨年のイベント・チャンピオンとして、再びこの地に立ったセントラル・コーストのウェイド・カーマイケルは、自慢のパワーサーフィンを披露して17.00のヒート・トータルでクォーターファイナルへ。
田代凪沙はヒート前半にフォアハンドで4.00をスコアするも、タフなコンディションの中、その後にスコアを伸ばせず惜しくも4位で敗退。
黒川日菜子は、ヒート後半にソリッドなレフトハンダーでバックハンドでチャージを見せて4.35をスコア。さらに続けて今度はライトブレイクでフォアハンドのコンビネーション・マニューバーで6.10をスコア。一気にヒート・リーダーとなり、そのまま1位でクオーターファイナル進出を決めた。
「あのヒートはとても疲れました。」と、黒川は言った。「たくさんのビッグセットが頭の上に降ってきて、押し戻されてしまって、パドルバックが本当に辛かったです。自分が見た中でも特大の波だったとように感じます。本当に怖かった。最高にハッピーです。勝ってファイナルをメイクしたいです。自分が勝ちあがれるなんて思っていませんでした。」
大原洋人はラウンド5のヒート2で、ティモティー・ビッソ、ブルース・マッキー、リアム・モーテンセンと対戦。ビッソが9ポイントのエクセレントでリードするなか、優先権を持ち、スコアリング・ウェイブを待つ作戦をとった大原。
4位を強いられ残り時間10分と追い込まれた大原洋人。そこでレフトのオープン・フェイスの波をキャッチした大原は、ドライブターンのコンビネーションで6.50をスコアしたが、残り時間5分でニード6.36で4位のまま。
そして、大原は、再びレフトを掴み、深いボトムターンから、クリティカルなパワーセクションへバーティカルなリエントリーを成功させて9.00をスコア。ヒートスコア15.50として、大逆転でトップのポジションへ。最後の最後でマッキーに逆転されるも2位でラウンド6へ勝ち上がった。
続けて行われたラウンド6のヒート2で大原洋人は、元CT選手のキアヌ・アシンHAW、ノラン・ラポザUSA、トーマス・フェルナンデスPRTと対戦。ヒートはアシンがバックハンドでスタートからチャージを見せてリード。大原洋人も、6.25と7.00をバックハンドでたたき出して、ヒートスコア13.25の堂々とした試合運びでアシンに次いで2位でクオータファイナル進出を決めた。
大原洋人は、明日のファイナルデイ。メンズのクオーターファイナルのヒート1でブラジルのラファエル・テイクセラと対戦。黒川日菜子は、ウイメンズ・クオーターファイナルのヒート3でオーストラリアのミカエラ・グリーンと対戦する。
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
明日2月11日はライブ中継が予定されている。
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1776/komunity-project-great-lakes-pro/live
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1775/komunity-project-great-lakes-womens-pro/live