現地時間2017年2月3日金曜日、ハワイ、オアフ島、ノースショア、バンザイ・パイプライン
賞金総額$75,000のWSL−QS3,000イベント「2017 VOLCOM PIPE PRO」は大会2日目。2015年のビッグウェイブ・ワールド・チャンピオンであるマクアカイ・ロスマン(HAW)は、ウルトラクリーンのバレリング・サンドバー・サーフで、見事なお手本通りのチューブライドを成功させて、イベント唯一のパーフェクト10ポイント・ライドをスコアした。
「ドロップしてフラをしただけです。最高のポジションに入られて、神が自分に与えてくれた一本です。」と、ロスマンは笑って言った。「バックドアは自分のスポット。このようなコンディションが大好きです。これはパーフェクトですね。あとはもっと波がでかくなって、本当のパイプラインになってほしいですね。」
カリフォルニアのティム・レイズとカウアイのダニー・フラー、そしてパイプの名手であるメイソン・ホー(HAW)とブルース・アイアンズ(HAW)の戦いも見応えがあった。
メイソンは、9.70という本日のセカンド・ハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアを含む、17.53という本日のハイエスト・コンバイン・ウェイブ・トータルをマーク。
「9.70は素晴らしい波でしたね。」と、ホーは言った。「それは良い波のようには見えなかった。しかし、バレルになるとは分かっていたんです。」
オープニング・ライドにバックドアへチャージしたハワイアンのケコア・カジメロ(HAW)は、ボードのレールで顔面を打ち、左目の下を負傷。会場に待機していたドクターが彼の傷を処置。10針を縫う傷となったが、1位でラウンド3へ勝ち上がっている。
大橋海人と喜納海人のW海人は同じヒートで対戦。大橋海人はスタートからバックハンドでクリーンなバレルをメイクして7.60をスコア。3.33でバックアップして、ヒートスコア10.93でラウンドアップ。喜納海人もラストウェイブのロングバレルで、7.60のシングルスコアをマークし、4位から一気に1位となり勝ち上がった。
村上舜は不運な波数の少ないヒートにあたり、辛抱強くセットのバレルになる波を待ち続けた。かなりスローな展開でマクアカイ・ロスマンがロングバレルをメイク。パーフェクト10をスコア。そのままタイムアップとなり、不本意な敗退を喫することとなった。
大野修聖は、ライトハンダー勝負のなか、短いながらもレフトのバレルをメイク。そして、ヒート残り時間5分を切って、ロング・ウォールのライトをバックハンドでチャージ。完全にバレルをメイクできるポジションであったものの、最後の出口で捕まりインコンプリート。惜しくも初戦敗退となった。
稲葉玲王は、スタートから美しいライトハンダー・バレルをバックハンドで2本メイクし、4.00と5.50のシングルスコアをマーク。最後はミゲル・トゥデラに逆転されるも9.50のヒートスコアで2位でラウンドアップを決めた。
明日コンテストが再開されれば、ラウンド3からはジョンジョンやケリーなどのトップシードが登場する。H7 に大橋海人、H8に喜納海人、H11に稲葉玲王。世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1772/volcom-pipe-pro