カリフォルニアのハンティントン・ビーチで終了した、今シーズンのWSL(ワールド・サーフ・リーグ)メンズQS(メンズ・クオリファイング・シリーズ)第1戦となる1000イベントの「シュー・シティ・プロ」。そこで素晴らしいファイナルを演じたカノア五十嵐と仲村拓久未のインタビューが入ったので紹介しよう。
#Tournotes: Shoe City Pro pic.twitter.com/PyMlk8C3rH
— World Surf League (@wsl) 2017年1月16日
「目標にしていたことを達成できて信じられない気分です。最高のシーズン・スタートを切れたと思います。家族や友達と時間を過ごしながら、コンテストに参加できる最高な環境でした。だから精神的にも肉体的にも最高な状態でいられたと思います。
自分がこのコンテストで初めて優勝した時は、勝ち目はなかったんです。勝つつもりのないヤングキッズが勢いに乗った感じでした。その2年後に、優勝候補として全く異なるプレッシャーを感じながら戦うなんてクレイジーでしたね。でもビーチで担がれてデジャヴュのようでした。」と、カノア五十嵐がコメント。
Behind the Scenes at Shoe City Pro
セミファイナルで絶好調のイアン・クレーンに対し、イベントのハイエスト・シングル・スコアリング・ウェイブ9.50をスコアしたカノア五十嵐だったが、ファイナルまでの道程は簡単なものではなかった。
2017年のチャンピオンシップ・ツアー(CT)にリクオリファイし、ツア−2年目を迎えるカノアにとって、今回のイベントでの勝利は、サムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアーイベントへの足掛かりとなるものだ。このイベントに集結したQS戦士たちは侮れない強者ばかり。油断は禁物だった。
「彼らがトップ100サーファーでリージョナル・イベントでハングリーになっているのは分かっていました。それは彼らをいっそう危険にする。最終的には自分は全てを出して戦うことになったんです。優勝できて最高ですね。全てを今から始めます。」
イベント・ダークホースのジャイアント・キラーとして、ファイナルまで勝ち上がり第2位となった仲村拓久未。彼の2017年のキャンペーンは最高のものになった。
3ヒート連続で1位通過。ラウンド5で、元CT選手でローカル・ヒーローである今回のナンバー1シードのブレット・シンプソンに1位の座を渡し、2位となるまで負け知らずだった。
セミファイナルでは再びシンプソンとマンオンマンで激突。仲村はエクセレントの8.00を含むヒートスコア13.17でシンプンソンにリベンジを果たし、カノア五十嵐とのファイナルへ挑んだ。
昨年のQSランク133位でフィニッシュした仲村拓久未にとって、今回のシーズン・スタートは、多くの自信と勢いを彼に与えたことだろう。
「ここでトップシードの選手と戦ってファイナルをメイクできたことが最高に嬉しかったです。僕は本当にファイナルを戦いたかった。
ファイナルでカノア[五十嵐]とマッチアップするなんて本当に信じられない感じで、彼との戦いは最高に燃えましたね。2人のCT選手と連続で戦えるなんて最高にいい経験になりました。これから始まるシーズンに向けて、大きな自信を与えてくれました。」
このイベントの関連情報は下記をご覧ください。