オニー・アンワーが優勝。稲葉、西修司が5位。ロング女子で田岡なつみが2位。WSL台湾オープン

優勝したオニー・アンワー。WSL/Bennett

 

ジンズン・ハーバー、台東/TPE(2016年11月27日日曜日)WSLイベント「台湾オープン・オブ・サーフィン(2016 Taiwan Open of Surfing)」大会最終日は、4フィートの波は続いたものの、大雨強風というタフなコンディションでの開催となった。

 

男子ロング優勝エドゥアール・デルペーロ WSL/Bennett

女子ロング優勝のホノルア・ブロムフィールドWSL/Bennett

 

 

大会を通じて素晴らしいパフォーマンスを見せたインドネシア・センセーションのオニー・アンワーがクオリファイング・シリーズ(QS)1,500イベントで優勝。またメンズ・ロングボード・クオリファイング・シリーズ(LQS)イベントでは、フランスのエドゥアール・デルペーロ、ウイメンズLQSイベントはハワイのホノルア・ブロムフィールドが優勝した。

 

 

 

QS1,500のファイナルでは、アンワーと同じくイベントを通して素晴らしいパフォーマンスを見せていた、 オーストラリアのコーディ・ロビンソンが対戦。

 

ファイナルを終始コントルールしたのはアンワー。スタートから6.25のシングル・ウェイブ・スコアをたたき出したアンワーは、エクセレントな9.00ポイント・ライドでそれをバックアップ。アンワーはパワフルなカーヴィングに、巨大なエアリバースをコンビネーションさせて勝利をつかんだ。

 

オニー・アンワー WSL/Bennett

 

 

「最高です。信じられないですね。」と、アンワーが言った。「台湾の波を本当に 楽しんでました。今日はちょっとストーミーでしたが、それでも良い波が来ていましたからね。今シーズンの最終戦を良い形で終えることが出来て嬉しいです。 これは自分のキャリア最大の勝利になりました。」

 

 

台湾オープンの表彰式。日本のチャンピオンとなった稲葉玲王の姿も

稲葉玲王、西修司が5位。田岡なつみがロングで2位。

 

2位となった田岡なつみ WSL/Hain

 

 

また今回のイベントで、見事クオーターファイナル進出を果たした稲葉玲王は、ニコラス・スクワイヤーズAUSと対戦、西修司は今回準優勝のオーストラリアのコーディ・ロビンソンと対戦するも、惜しくも敗退。それでも、第5位となり日本人最高位をゲット。

 

今回最後まで日本のリージョナル・チャンピオン争いをした二人だったが、西修司は優勝しても1665pts。稲葉玲王がQFで負けても1670ptsで、稲葉玲王がリージョナル・チャンピオンの座を獲得した。おめでとう!

 

またロングでは、女子の田岡なつみがファイナル進出を果たす大健闘。ヒート前半に6.75 と 6.00を揃え、ヒートスコア12.75とした田岡だったが、ボードを折るアクシデントに見舞われ、惜しくも2位でフィニッシュとなった。

 

「ヒート前半点出せてたのにローリングでボードが真っ二つになって、調子が狂ってしまいました。たくさん水を飲んで、半分溺れかけてパニックになってしまったけど、みんながセカンドボードを用意してくれて後半戦を戦えました。

ヒート中のアクシデントで精神的に追いつめられ、次の演技に支障がでてしまって、まだまだメンタルが弱いなと感じました。次の中国の試合に向けて、気持ち切り替えます!応援ありがとうございました!」と自身のSNSでコメント。
田岡なつみは、今年8月にイギリスで行われた「ボードマスターズ、コーンウォール」ではセミファイナル進出し、世界チャンピオンのレイチェル・ティリーと対戦。コンボで敗れるも3位入賞。ハワイのワイキキで行われたイベントにも出場し9位になるなど、今シーズンは海外でのWSLイベントに積極的に参加し、世界のフィールドでも確実に結果を残し始めている。
男子ロングでは秋元祥平と堀井哲がセミファイナル進出するも4位敗退で7位でフィニッシュとなった。
世界のサーフコンペシーンの今シーズンも大詰め。ハワイのトリプルクラウンは、第2戦のワールドカップがサンセットでレイデーが続く。ウイメンズのCT最終戦はマウイ島のホノルアベイでラウンド2までが終了したところでウエイティング。
ロングボードでは、男女の世界チャンピオンを決定する「ジープ・ワールド・ロングボード・チャンピオンシップ」が中国、海南島で12月4日から13日までのウエイティング期間で行われる。