ジョン・ジョン・フローレンス凱旋後、初勝利。トリプルクラウン獲得に向けて好スタート

トリプルクラウンの初戦を取ったジョン・ジョンPHOTO:WSL/Heff

 

ハレイワ、オアフ/ハワイ(2016年11月18日金曜日)VANSトリプルクラウンのファースト・ストップであるワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)10,000イベント「ハワイアン・プロ」が終了。

 

2016年のワールド・チャンピオンとなった、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がハワイ凱旋後、初のコンテストで、彼の世界タイトル獲得を祝う地元のファンの前で今季の強さを感じる勝利を収めた。

 

Hawaiian Pro 2016: Final Day Highlights

 

ジョン・ジョン・フローレンス PHOTO:WSL/Heff

 

コンペティション史上最もタイトなバトルとなったファイナルで、フローレンスはフレデリコ・モライス(PRT)と引き分けとなったが、ハイエスト・スコアのカウントバックで勝利をつかんだ。

 

優勝したジョン・ジョン PHOTO:WSL/Heff

 

 

「確かに自分の人生でベストな一年でした」と、表彰台に上がったフローレンスが言った。

 

「ハワイに戻り、家族や友達と一緒に居られることが凄く嬉しいです。自分を支え てくれる母や兄弟無くしては、成し得なかったことです。ジョンソン・ファミリーとパイズールは全てにおいて自分にとって大きな力となりました。今日ここに 来てくれた人々をはじめ、我々を支え、応援してくれる人たちに感謝したいです。」

 

 

「僕は、もう一つのワールド・タイトルを獲得したいんです。」と、フローレンスは続けた。「僕はトリプルクラウンを獲得したい。パイプに勝ち、すべてに勝ちたいんです。それが今の自分の目標です。それで本当の素晴らしいコンペティション・サーファーになれるんです。

 

ジョン・ジョンのレイバックスナップが炸裂 Image: WSL / Cestari

 

 

まだ自分自身について学び、コンペティションに学ぶことが多くあると思います。来年も更に多くのことを学び成長できることを楽しみにしています。」

 

激しいデッドヒートが繰り広げられたファイナルで、最初に入った3本のセットに3名のサーファーがテイクオフ。最初の波をつかんだのはフローレンス。続けてモライスとラコマーがエクセレントの8.33をスコア。

 

 

最後までJJFを追い込んだフレデリコ・モライス  Image: WSL / Cestari

 

 

フローレンスはセカンド・ウェイブでエクセレントの8.83をスコアしてリードを取った。しかし残り時間10分でモライスが7.33をスコアすると、フローレンスとモライスは同点となる。

 

しかしファイナルのベストスコア8.83を持っているフローレンスがカウントバックでトップポジション。ニード7.34のモライスがヒート終了間際にプライオリティを持って波を待つ。そして逆転を狙うラストウェイブでビッグターンを見せたが、7.33と僅かに逆転ならず。フローレンスが僅差のクロスヒートを逃げ切り、勝利を手に入れたのだった。

 

モライスは、今回のQS10000イベントで2位になったことで、クオリファイング・シリーズ 28位から10位のポジションまでジャンプアップ。2017年のチャンピオンシップ・ツアーへのクオリファイが見えてきた。

 

 

次のトリプルクラウン第2戦は、2016年11月24日から12月6日でサンセット・ビーチで開催されるWSL男子クオリファイング・シリーズ10,000「VANSワールド・カップ」。このイベントには、ハワイでのチャージを続ける侍サーファーの大原洋人に加え、新井洋人、村上舜もイン。もちろんCTサーファーのカノア五十嵐も出場。

 

 

世界を目指す彼らの活躍に期待し、彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本。

 

 

今回3位となったフランスのマーク・ラコマー

SF敗退するもコナー・オリアリーはQSランクでトップへ。PHOTO:WSL/Heff

ケリー・スレーターはクオーターファイナルで敗退 PHOTO:WSL/Heff

 

結果

優勝:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、10000ポイント
2位:フレデリコ・モライス(PRT)、8000ポイント
3位:マーク・ラコマー(FRA)、6700ポイント
4位:エイドリアン・バカン(AUS)、6300ポイント

 

セミファイナル、
SF1:ジョン・ジョン・フローレンス、マーク・ラコマー(FRA)、コナー・オリアリー(AUS)、デイヴィ・キャスルズ(AUS)
SF2:フレデリコ・モライス(PRT)、エイドリアン・バカン(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ジョーン・ドゥルー(FRA)

クォーターファイナル
QF1:マーク・ラコマー(FRA)、コナー・オリアリー(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
QF2:ジョン・ジョン・フローレンス、デイヴィ・キャスルズ(AUS)、ミッチ・クルーズ(AUS)、ゴニー・スビサレッタ(ESP)
QF3:ジャドソン・アンドレ(BRA)、フレデリコ・モライス(PRT)、グリフィン・コラピント(USA)、ビクター・バーナードー(BRA)
QF4:ジョーン・ドゥルー(FRA)、エイドリアン・バカン(AUS)、ブレット・シンプソン(USA)、イーサン・ユーイング(AUS)

 

 

関連記事:

ハレイワのビッグサーフで大原洋人がエクセレントでトップ通過。新井洋人、村上舜もR3進出

村上舜がヒート終了間際の大逆転。新井、大原もラウンド2進出。ハワイアン・プロ開幕

新井洋人、村上舜、大原洋人がトリプルクラウン開幕戦QS10,000ハワイアン・プロに出場

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1530/hawaiian-pro

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/hawaiianpro2016