デ・スーザがR2敗退。ウィルコはR2をサバイブ。WSL-CT「ビラボン・プロ・タヒチ」DAY02
2016年8月21日日曜日、タヒチ、チョプー。2016年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)メンズ・サムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアー(CT)第7戦「ビラボン・プロ・タヒチ」はチャレンジングな3~5フィートの波でラウンド3の12ヒート全てが消化された。
総合ランキングでトップを走るマット・ウィルキンソン(AUS)は昨日、惜敗し今日のラウンド2に望みをつないだ。
対戦相手は地元ワイルドカードのヒラ・テリナトファ(PYF)ヒートをコントロールしていたテリナトファは6.43と7.07という高得点を稼いだが、ウィルキンソンが執念のバレルライドで8.00というエクセレントを含む高得点を叩き出した。
テリナトファが逆転に必要なポイントは7.11だったが対戦相手のオーストラリアンを退けることはできなかった。ウィルキンソンはラウンド3に進みブルーノ・サントス(BRA)と再び対戦する。
Wilko Survives Round Two
「タヒチに来てマジで興奮してるんだ」とウィルキンソン。「昨日、僕のヒートの前で戦っていたジョン・ジョンがすごいチューブをいくつかメイクしたんだ。だから僕のヒートが始まったときには興奮していた。でも良い波がぜんぜん来なくて得点は上がらなかった。
ブルーノにしてやられたね。今朝、波は小さくてスローだって分かった。でも行ってみるときれいなチューブがいくつかブレイクしていたんだ。対戦相手にプレッシャーを掛けつづけて、セットを手に入れて上手く料理できた。うれしいね」
2016年のルーキー、アレックス・リベイロ(BRA)は現WSLチャンピオンのエイドリアノ・デ・スーザ(BRA)を下した。ヒートはロースコアで進んだが、ルーキーはやる気を見せてエイドリアノが波を3本取るあいだに8本もの波数を稼いだ。
残り3分でその差はわずか3.24だったが、エイドリアノがテイクオフに失敗してチャンスを逃してしまった。デ・スーザの結果は25位で今シーズン初めてのラウンド2敗退となった。一方、リベイロにとっては今シーズン初めてのラウンド2勝ち上がりとなった。
「今日、ヒートを勝ち上がることができて最高にうれしいです」とリベイロ「コンデションはかなりハードでした。僕たちは波を待ち続けましたが、バレルになる波は来ませんでした。でも幸運が味方してくれたんでしょう。次のヒートにも進めるなんて最高です。
でもエイドリアノと戦うのはプレッシャーを感じていました。彼は世界一のコンペティターの一人ですから、コンディションはかなり悪かったけれど僕は与えられたチャンスをできるかぎり生かそうと努力しました」
「今日の波はトリッキーだったね。でも言い訳はできないな、だって僕たちはプロフェッショナルアスリートだから」とデ・スーザは語った。
「波がすばらしくても悪くても、僕たちは実力を発揮しなければならない。海から与えられたものがどのようなものでも生かさなければならないんだ。僕は家に帰って今日のヒートを分析し、もっと強くなってロアーズに戻ってくるよ。アレックスはよくやった。彼は巧みにサーフし幸運を彼にそしてブラジルチームにもたらした」
キアヌ・アシン(HAW)は、ミッシェル・ボレーズ(PYF)をラウンド2のヒート3で退けた。アシンはヒートの前半から集中して大きなカーブとスナップを披露し合計で9.67を稼いだ。ボレーズはソリッドなチューブをメイクして5.70を得たがその後が無かった。逆転に必要な3.97を結局ボレーズは見つけられずに25位でフィニッシュ、今シーズン最悪の結果となった。
「ヒートに勝ててうれしいよ」とアシン。「こういうコンデションではスマートに戦う必要があるね。ミッシェル・ボレーズはタヒチのプリンスだからチャンネルにはタヒチの応援団がずらりと並んだ。でも僕はCTに残らなければならないから、とにかくベストを尽くした。ここへは全てを捧げるつもりで臨んだんだ」
Parko vs. Freestone: Round Two, Heat 8 Breakdown
ジョエル・パーキンソン(AUS)は、ルーキーのジャック・フリーストン(AUS)と戦って、6.67と7.33の合計14.00という得点を叩き出しラウンド3へと進んだ。
パーキンソンは前WSLチャンピオンで、この試合で2位になったこともある。パーキンソンは、ラウンド3でミゲル・プポ(BRA)を下したルーキーのカノア五十嵐(USA)と戦う。
「ここ数年、ここでは良い結果を残せているからね」とパーキンソン。「いくつかヒートをミスしたこともあるけど、でもいつも期待値は高いよ、特に今日のようなコンデションではね。チョプーはリズムに乗れるかが重要だ。勝ち上がりは厄介だけど、僕は忙しく戦うようにしている。だからすごい波をミスしてもしかたないよね。
ジャックを打ち負かすのは難しいね。彼は成長してランキングも上げている。彼にはバトンを渡したい気持ちがあるね、背中を押して成長を見守りたい」
ヒート4ではジュリアン・ウィルソン(AUS)と、ルーキーのライアン・キャリナン(AUS)が熱いバトルを繰り広げた。カリナンがタフに戦って本日の最高得点の8.17を出すと、ウィルソンも、負けずに7.17と6.67を叩き出した。逆転には5.67が必要だったがカリナンは結局5.33で涙を飲んだ。
「チャンスは少なかったからスタートダッシュしたかった」とウィルソン。「ライアンが少し波に乗ったけど、僕たちは良い波のポジションからは外れていたんだ。僕はバレルになる良い波を待つだけだった。
このライアンとのヒートはすばらしい戦いだった。彼は次第に実力をつけているからね。彼は良い奴だから次の試合ではもっと良い結果が出せるように期待している。とにかくすばらしいコンペティターと戦い僅かな差で勝てたことはうれしいよ」
ダスティ・ペイン(HAW)は、7.10を含む合計点14.27を出して対戦相手のコナー・コフィン(USA)をノックアウトした。ペインはラウンド3で、スチュワート・ケネディ(AUS)を破ったジョシュ・カー(AUS)と対戦する。
「たぶん観戦していたら楽しかったと思うよ」とペイン。「コナーは良い波を2本、僕は1本、リードは行ったり来たり。僕は波で顎を叩かれてからプライオリティーのミスをしたんだ。最後の波が来てうれしかったよ。最初はバレルになるかわからなかったけど出口は開いていたね。メイクできてラッキーだった」
明日のラウンド3はイタロ・フェレイラ(BRA)とキアヌ・アシン(HAW)の戦いからスタートする。
オフシャル気象予報のサーフラインによれば、強い南南西のスウェルが月曜日の午後から火曜日にかけてヒットするようだ。風向きもチョプーに合っているという。風波とスウェルのミックスが金曜日から翌週末にかけてやってくるがチョプーの風向きではないという。
明日も7:30amから試合は再開の予定。
試合のハイライトやインフォメーションはWorldSurfLeague.com
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BILLABONG PRO TAHITI ROUND 2 RESULTS:
Heat 1: Matt Wilkinson (AUS) 14.17 def. Hira Teriinatoofa (PYF) 13.50
Heat 2: Alex Ribeiro (BRA) 6.23 def. Adriano de Souza (BRA) 5.70
Heat 3: Keanu Asing (HAW) 9.67 def. Michel Bourez (PYF) 8.57
Heat 4: Julian Wilson (AUS) 13.84 def. Ryan Callinan (AUS) 13.50
Heat 5: Matt Banting (AUS) 10.93 def. Caio Ibelli (BRA) 8.33
Heat 6: Jadson Andre (BRA) 10.43 def. Filipe Toledo (BRA) 6.63
Heat 7: Alejo Muniz (BRA) 11.17 def. Wiggolly Dantas (BRA) 6.23
Heat 8: Joel Parkinson (AUS) 14.00 def. Jack Freestone (AUS) 2.03
Heat 9: Josh Kerr (AUS) 12.17 def. Stuart Kennedy (AUS) 11.00
Heat 10: Nat Young (USA) 11.40 def. Davey Cathels (AUS) 10.10
Heat 11: Dusty Payne (HAW) 14.27 def. Conner Coffin (USA) 13.74
Heat 12: Kanoa Igarashi (USA) 14.34 def. Miguel Pupo (BRA) 12.33
BILLABONG PRO TAHITI ROUND 3 MATCH-UPS:
Heat 1: Italo Ferreira (BRA) vs. Keanu Asing (HAW)
Heat 2: Kolohe Andino (USA) vs. Adam Melling (AUS)
Heat 3: Jordy Smith (ZAF) vs. Matt Banting (AUS)
Heat 4: Adrian Buchan (AUS) vs. Alejo Muniz (BRA)
Heat 5: Nat Young (USA) vs. Kelly Slater (USA)
Heat 6: Matt Wilkinson (AUS) vs. Bruno Santos (BRA)
Heat 7: John John Florence (HAW) vs. Alex Ribeiro (BRA)
Heat 8: Josh Kerr (AUS) vs. Dusty Payne (HAW)
Heat 9: Sebastian Zietz (HAW) vs. Jadson Andre (BRA)
Heat 10: Julian Wilson (AUS) vs. Jeremy Flores (FRA)
Heat 11: Joel Parkinson (AUS) vs. Kanoa Igarashi (USA)
Heat 12: Gabriel Medina (BRA) vs. Kai Otton (AUS)