ディフェンディング・チャンピオンの大原洋人はラウンド4敗退。カノア五十嵐はR5進出
Vans US Open of Surfing – Day 7 Highlights – Men’s QS Rd 4
ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2016年7月29日金曜日)サーフ・シティUSA、カリフォルニアはハンティントン・ ビーチにおいて開催中の今夏最大のユースカルチャー・フェスティバル「VANS USオープン・オブ・サーフィン」は大会5日目。
本日は2~4フィートのコンディションで、ダクト・テープ・インヴィテーショナル・ロングボードのクオーターファイナルのあとに、メンズQSラウンド4が行われた。
今回のターニングポイントとも言うべき3人ヒートのラウンド4。ここを切り抜ければマンオンマン。ここで3位となるか2位になるか。それが運命の分かれ目となる。
ディフェンディング・チャンピオンの大原洋人は、ラウンド4のヒート2で、今回注目のイーサン・ユーイング(AUS)とライアン・キャリナン(AUS)と対戦した。
ヒートはライアン・キャリナンがバックハンドでクイックスタート。大原洋人はトップでフィンを抜く革新的なフォアハンド・マニューバーで6.50をスコアして、ヒートをリードした。
そしてレフトブレイクで5.27をスコアし、バックアップしたCTルーキーのキャリナンがトップへ。辛抱強く波を待ち続けたユーイングもバックハンドで6.03をスコア。
大原洋人はヒート後半に入り、フォアハンドでブローテール・リバースをメイク。バックアップを5.27に塗り替えて、トップを奪い返した。
激しい僅差の戦いとなったヒート。残り時間10分を切って、キャリナンが高速テールハイのエアリバースで6.93をスコア。次の波でレフト方向へユーイングが7.00、ライト方向へ大原洋人がパワーハックで6.43をスコア。これでユーイングが逆転、大原は僅差ながら3位を強いられる。
ニード6.51でプライオリティを持ち、最後までセットを待ち続けた大原。終了間際にセットが入ったが間に合わず、無情にも終了ホーンが鳴り響いた。
「僕は同じゲーム・プランで戦っただけです。洋人とライアンとのヒートで非常にナーバスになっていました。」と、17歳のユーイングが言った。
「自分はまだ若過ぎるので、あまり多くを考え過ぎずに、イベントを楽しみ、自分のベストなサーフィンがしたいと思います。昨日はジュニアでも勝ち上がれたのですが、確かにQSは今回の自分のメイン・フォーカスです。」
昨年のチャンピオンとして、日本からも世界からも期待を集めていた大原洋人は、相当のプレッシャーを感じながらヒートに挑み続けたはずだ。その重圧をはね除けて、ラウンドアップを続けた大原。互角のクロスヒートを演じたが、最後の最後に勝利の女神は彼に微笑まなかった。
ただ、彼の昨年の勝利を裏付けるだけの充分なパフォーマンスを見せた大原洋人。最後は勝っていた戦いだけに非常に悔しい敗退となったが、次ぎに繋がる結果を残せたのではないだろうか。世界を目指す大原洋人の戦いは始まったばかりだ。
カノア五十嵐(USA)は、ヒート6で注目のアップカマーであるグリフィン・コラピント(USA)とトリー・マイスター(HAW)と対戦。
セットの入らないスローな展開となったヒートで、カイルア・コナのマイスターがフォアハンドのエアリバースで先制攻撃を仕掛ける。ここの波を知り尽くした二人のロコは辛抱強く波を待ち続けた。
コラピントがライトブレイクで3マニューバーを見せて6.67をスコアして2位。カノア五十嵐は3位で後半戦へ。
マイスターがセットのレフトブレイクでバックハンドのビッグリエントリーでエクセレントの8ポイントをスコア。カノアはライトブレイクで2つのビッグスナップで7.00をスコアして2位に浮上。そのまま逃げ切りラウンドアップを決めた。
Upcoming Vans US Open of Surfing Men’s QS10,000 Round 5 Matchups:
ヒート1:ミッチ・クルーズ(AUS)対ライアン・キャリナン(AUS)
ヒート2:イーサン・ユーイング(AUS)対ミッチ・コルボーン(AUS)
ヒート3:セバスチャン・ジーツ(HAW)対デイヴィ・キャスルズ(AUS)
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対ネイザン・ヨーマンズ(USA)
ヒート5:コナー・コフィン(USA)対カノア五十嵐(USA)
ヒート6:トリー・マイスター(HAW)対ビノ・ロペス(BRA)
ヒート7:フリーペ・トリード(BRA)対マキシム・フスナット(FRA)
ヒート8:ミシェル・ボレーズ(PYF)対カルロス・ムニョス(CRI)
明日は、現地時間の 2016年7月30日8時、日本時間の 2016年7月31日0時から、ジュニア男女のセミファイナル、メンズQS:ラウンド 5(H1-8)、ジュニア・ウイメンズ:ファイナル、ジュニア・メンズ:ファイナル、ダクト・テープ・インヴィテーショナル・ロングボード:ファイナルが行われる予定。
ジュニア・メンズでセミファイナルに勝ち上がっている日本の森友二は、ヒート1でイーサン・ユーイング(AUS)、ノーラン・ラポザ(USA)、そしてサンクレメンテ在住の小林桂(USA)と対戦。カノア五十嵐(USA)は、ラウンド5ヒート5でコナー・コフィン(USA)と対戦。
スケジュール:http://www.vansusopenofsurfing.com/2016-surf/schedule
カノア五十嵐はR4進出。森友二がジュニアでSF進出。女子8強決定。「VANS USオープン」
大原洋人が快進撃。ラウンド3もトップ通過。「VANS USオープン・オブ・サーフィン」
カノア五十嵐もエクセレント2本でR3進出。「VANS USオープン・オブ・サーフィン」
昨年のUSオープン・チャンピオン大原洋人が2連覇に向けて素晴しいスタートダッシュを見せる
VANS USオープンは男子ジュニアはベスト16決定。トライアルでデレク・ピータース優勝。
オフィシャルサイト:http://www.vansusopenofsurfing.com/2016-surf/live
Vans US Open of Surfing Men’s QS10,000 Round 4 Results:
Heat 1: Mitch Crews (AUS) 13.73, Mitch Coleborn (AUS) 11.80, Keanu Asing (HAW) 10.47
Heat 2: Ethan Ewing (AUS) 13.03, Ryan Callinan (AUS) 13.00, Hiroto Ohhara (JPN) 12.93
Heat 3: Sebastian Zietz (HAW) 11.97, Nathan Yeomans (USA) 11.33, Kiron Jabour (HAW) 10.07
Heat 4: Adriano de Souza (BRA) 15.10, Davey Cathels (USA) 14.27, Stuart Kennedy (USA) 12.53
Heat 5: Conner Coffin (USA) 10.13, Bino Lopes (BRA) 10.04, Matt Banting (AUS) 8.40
Heat 6: Torrey Meister (HAW) 13.67, Kanoa Igarashi (USA) 12.50, Griffin Colapinto (USA) 9.34
Heat 7: Filipe Toledo (BRA) 13.83, Michel Bourez (PYF) 13.60, Deivid Silva (BRA) 13.03
Heat 8: Carlos Munoz (CRI) 13.94, Maxime Huscenot (FRA) 12.83, Brett Simpson (USA) 8.70