テイラー・ジェンセンがメンズLQSで優勝。WSLジャパンツアー「TRUMP Hyuga Pro」
WSLジャパンツアー「TRUMP Hyuga Pro」は大会3日目。大会会場である日向市小倉ヶ浜では、昨日より更にサイズダウン傾向。しかし、はるか東海上の高気圧の吹き出しなどによる東~南東寄りのうねりが何とか続き、腰から腹サイズのコンディションでコンテストがスタート。
ロングボードLQSメンズのセミファイナルでは、セミファイナルまで勝ち上がった喜納元輝が、ワールドチャンピオンのテイラー・ジェンセンと対戦。両者ともエクセレントをスコアする白熱したデッドヒートを繰り広げたが、惜しくも喜納元輝はここで敗退。ジェンセンがファイナル進出。
SFヒート2でも、2013年のワールドチャンピオンであるペルーのピッコロ・クレメンテとハワイのスコッティ・フォング・ジュニアが激突。ヒートはスコッティが終始リードしたが、終了間際にクレメンテが9.60のエクセレントをスコアして大逆転でファイナル進出を決めた。
ロングボード・メンズLQSのファイナルは、テイラー・ジェンセンとピッコロ・クレメンテのワールドチャンピオン同士の対決。リスタートからのスローな展開に、先制攻撃を仕掛けたクレメンテ。流れるようなクロスステップ・カットバック、クイック・ハングテンをコンビネーションさせて7.00をスコア。ファイナル・キャンペーンをスタートする。
フォアハンドで5.00をスコアしていたジェンセンが、セカンドウェイブでレフトの波をチョイス。バックハンドでハングファイブを繰り返し、7.75をスコア。
更にジェンセンは、今度はライトブレイクにテイクオフ。ハングファイブからのハングテン、そした長いティップタイムから、クローズアウトでのエア気味のリエントリーでフィニッシュし、エクセレントの9.75をスコア。ヒートスコアを17.50とし、あっという間にクレメンテをコンビネーションに追い込んだ。
その後は終盤までセットが入らず、優先権を持ったまま波を待ち続けたクレメンテが残り時間3分を切り、ライトのセットをキャッチ。長いハングファイブでエクセレントの9.10をスコア。コンビネーションを外し、ニード8.41としたが時すでに遅し、波は入らずにタイムアップ。
グロム・アンダー12では、クオーターファイナルでエクセレントの8.25を叩き出した日向ローカルの平坂光遵(ひらさか・こうじゅん)、湘南藤沢の矢作 紋乃丞(やはぎ・もんのじょう)、千葉の松原 渚生(まつばら しょう) 埼玉出身の岩見 天獅(いわみ・てんし)の4名がグロムのセミファイナル進出。
松原 渚生(まつばら しょう)
岩見 天獅(いわみ・てんし)
LQSウイメンズでは、ディフェンディング・チャンピオンで国内では敵なしの吉川広夏、 湘南のイベントで優勝して、今大会でもエクセレントを連発する田岡なつみ、QFで岡澤紫穂に逆転勝利を決めたベテランの鈴木由貴、ハワイアン姉妹対決でアシュリーを破ったステーシア・アヒナの4名がセミファイナル進出。
吉川広夏
田岡なつみ
鈴木由貴
ハワイのステーシア・アヒナ。姉妹対決は素晴しかった。
ファイナルデイでは、グロム、ウイメンズLQSのファイナル、シングルフィン・ディビジョン、あくがれチームチャレンジまでが予定されており、グランドフィナーレを迎える。
オフィシャルサイト
:http://www.worldsurfleague.jp
撮影:山本貞彦
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