JPSA新島プロで村上舜、田代凪沙が優勝。仲村と田代のJPSAグランドチャンピオン確定。

JPSA新島プロで村上舜、田代凪沙が優勝。仲村と田代のJPSAグランドチャンピオンが確定 


新島プロ優勝の村上舜と田代凪沙。

 

 

東京都新島、9月13日(日):JPSAショートボード第7戦「新島プロ」は、コンテスト会場を昨日までの羽伏磯から、羽伏浦(向かって左のポイント)に変えて、最終日がスタート。


 



天候は晴れから曇り、冷たい風が急に吹いて雨とめまぐるしく変わった。(なので、水の色が大きく変わっています。晴れてるとソーダ色)波のサイズはアタマからサイズダウンでハラムネへ。昨日までとは全く違うコンデイションで戸惑う選手たち。


会場となった正面は早いので、左寄りのライトが走れると、ほとんどの選手がそちらを選んだ。ただ、それでも波のチョイスは難しく、実際にピークにいると波がわからないという声が多く聞かれた。

 

アラシが破れ、タクミのグラチャンが確定

 

 

大会は男子クオーターファイナルからスタート。ここからはマンオンマンで行われ、松下諒大が加藤嵐を、村上舜が田中樹を、仲村拓久未が山中海輝を、ダレン・ターナーが渡辺寛を下し、セミファイナルへ勝ち上がった。

 


ラウンドを重ねる後に調子を上げた村上舜
村上舜の勢いを止められなかった松下諒大

 

湯河原で育ち、日本のサーフィン界を担うプロサーファーに成長した、同い年の村上舜と松下諒大がセミファイナルの第1ヒートで激突。子供の頃からお互いを意識し、同じレフトハンダーとして注目を集めて来た、ふたり。両者ともバックハンドで高得点をマーク。ヒート終盤に9.0のエクセレントをマークした村上舜は、ヒート終了間際に駄目押しの9.65をスコア。ヒートスコアを18.65としてファイナル進出をきめた。

 

大差を付けてファイナル進出をきめた仲村拓久未
ダレン・ターナーは惜しくもここで敗退。

 


セミファイナル第2ヒートでは、仲村拓久未とダレン・ターナー。ヒートは仲村拓久未が先制攻撃を仕掛け、フォアハンドのカーヴィングターンをコンビネーション。7.0の好スタート。プライオリティがダレンのまま、仲村は5.00でバックアップ。じっくりと波を待ったダレン。先手必勝の仲村拓久未がバックアップを6.25に塗り替えてファイナルへ駒を進めた。

 

 

パーフェクトヒートを演じた村上舜が今季2勝目。 


 

 


男子ファイナルは、勢いの止まらない村上舜がファーストライドから8.75のエクセレントスコアを叩き出し、先制攻撃の素晴しいスタートダッシュを見せる。村上はセカンドウェイブでも3つの鋭いターンで7.65をスコアして、一気に仲村拓久未を引き離していく。

 

 

村上舜

 

開始わずか10分も経たないうちの二人の差は大きく開いていく。そして、村上舜はプライオリティを持たないまま、スコアを重ね、再びエクセレントの9.25をスコア。ヒートスコア18.00で仲村拓久未をコンビネーションに追い込んだ。

 

2度目のシュンとのファイナルに挑んだ仲村拓久未

 


残り時間10分。追い込まれた仲村拓久未だったが、6.75、そしてエクセレントの8.25をスコア。コンビネーションを外し、少しづつ村上との差を縮めていく。しかし残り時間は5分を切った。

 

村上舜

 

そして、村上は駄目押しとなるパーフェクト10をスコア。再びコンビネーションに仲村拓久未を追い込んだ。しかし最後まで諦めない仲村拓久未はラストまでチャージを繰り返すも、そこでタイムアップ。

 

仲村拓久未

 



ヒート前半から、全くスピードを緩めず、物凄いスコアラインを叩き出した村上舜が、今シーズン2度目の優勝を手に入れた。


仲村拓久未と村上舜によるファイナルは、千葉で行われたオールジャパン・ファイナルのリマッチ。そのときも村上舜に軍配が上がり、今回グランドチャンピオンを決定した仲村拓久未は、その時のリベンジを果たし、グラチャンに華を添えたかったが、それは叶わなかった。

 


田代凪沙が今季3勝目で2年連続グラチャン決定 



ウイメンズのファイナルは、セミファイナルで高橋みなとを下したカレントリーダーの田代凪沙と、西元萌エミリを下した川合美乃里が対戦。スローな展開のファイナルのなかで、田代凪沙がヒート中盤にライトブレイクをキャッチし、6.75をスコア。更にヒート終盤には9.00のエクセレントをマーク。

 

 

ストレートアップ! 田代凪沙。

 

 

完璧な田代のワンサイドゲームかと思ったが、後半に川合が巻き返すが時すでに遅し、田代凪沙が優勝。今シーズン3勝目を上げ自力で2年連続のグランドチャンピオンを決定した。


 

川合美乃里

 

 

撮影、テキスト:山本貞彦

 

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今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP

 

村上舜。
今大会は初日から大波、中波、そして、この小波とオールラウンドで魅せた。
マンオンマンではプライオリティを持たずして、ハイポイントをたたき出す。最後は10ポイントまで出して有終の美。もう言うことなしです。おめでとう!

なんと舜の演技の途中に鳥が写り込む。
まるで祝福するように、舜とシンクロ!

仲村拓久未。
加藤嵐がQFで敗退したことで、今年度のグランドチャンピオンが決定。みんなが祝福に声をかける。おめでとう!

オールジャパンの借りを返すべく、臨んだ決勝。村上舜にコンボに追い込まれるも、8.25ポイント出して追い上げる。諦めないし、点を出せるサーフィンができるのが、今の拓久未の強いところ。しかし、舜のダメ押しの10ポイントで再びコンボへ。今回は雪辱ならず。次回頑張れ!

田代凪沙。
ファイナルで魅せた演技のキレ、パワーは見事!優勝を決めたことで、千葉、茨城、新島と3連勝。よって、最終戦を待たずして、今年度のグランドチャンピオンを獲得。2連覇!おめでとう!

川合美乃里。
田代との決勝がとても楽しかったとコメント。まだサーフィンに波があるが、スピードがついたことで、きわどい攻めができるようになった。これは大きな武器になる。

シニア、マスターはJPSA公認プロ資格を持った選手が出場できる。シニア :45歳〜54歳

関谷利博。
やはり優勝は嬉しい。また機会があれば出場したいとコメント。初代チャンピオンに輝く。

今村大介。
なんとエアーも披露。ちゃんと大介節でオチをつけるのもさすが。

比嘉力夫。
沖縄からこの大会に参戦。後輩の面倒を見ることが多くなったが、サーフィンは健在。

植松茂実。
新島ローカル枠で出場。怪我からの復帰で、会場からは大きな声援が。

マスター:55歳以上

川井幹雄。67歳。
この大会に向け、板をシェイプして臨む。
シャンパンシャワーは初めてだと笑顔。

善家誠。63歳。
JPSA初代グランドチャンピオン。善家さんは今大会はツインフィン。

善家誠、尚史親子。
この大会は僕が保護者と尚史が笑う。でも、偉大な父と一緒の大会に出れて感激だとコメント。

試合で指示を送る善家尚史。

選手と新島村の関係者との記念撮影。これは今村大介の提案。

加藤嵐。ニュー嵐。新宿2丁目スタイルだそうです(笑)。


田中樹
山中海輝
渡辺寛
高橋みなと
西元 萌 エミリ
素晴しいファイナルとなったウイメンズ
高橋みなと
西元 萌 エミリ

 

 

9/10-13 JPSA ショートボード第7戦「新島プロ」

男子
優勝:村上舜   72万円
2位 :仲村拓久未 36万円
3位 :松下諒大、ダレン・ターナー 21万円

女子
優勝:田代凪沙  22万円
2位 :川合美乃里 11万円
3位 :高橋みなと、西元萌エミリー 6.5万円

特別戦
第1回 シニアプロ新島
優勝:関谷利博 25万円
2位 :今村大介 15万円
3位 :比嘉力夫   7万円
4位 :植松茂実     3万円

第1回 マスタープロ新島
優勝:川井幹雄 25万円
2位 :善家誠  15万円

THE BEST RIDING
男子:村上舜  10.00ポイント 10万円
女子:田代凪沙  9.00 ポイント   3万円

 

取材協力::新島 / ナカダレンタカー
レンタルのご予約・お問合せは TEL 04992-5-0215(AM 8:00~PM6:00)
http://www.nakada-motor.jp


ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/