WSL-QS10000「バリート・プロ」波乱の幕開け。新井洋人がラウンドオブ48進出。

南アフリカのWSL-QS10000「バリート・プロ」波乱の幕開け。新井洋人がラウンドオブ48進出。 


ブレント・ドーリントン(AUS)がハイエスト・ヒートスコア16.60をメイク。WSL / Ballito Pro / Cestari

 

現地時間2015 年6月29日(月):南アフリカのバリートでWSLメンズQS10000「バリート・プロ presented by Billabong」が戦いの火蓋を切った。オープニング・デイは、クワドゥクザのバザーズ・ビーチのグラッシーな2-3フィートのコンディションでスタート。エクセレント・レンジのスコアが記録された。

 

2015年のワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)で、9戦が予定されているQS 10,000の第3戦。エリートのWSLチャンピオンシップ・ツアー(CT)にクオリファイするための、最も高いランキング・ポイントを提供し、世界トップ・ランク・サーファーの96人が出場する。

 

朝7時のファーストコールで、主催者はメイン会場からバザーズ・ビーチ(南へ300メートル)へ移動してコンテストを開催する事を決定。選手に素晴らしいサーフィンをプロデュースするハイ・ポテンシャルなキャンバスを提供した。


 

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The Ballito Pro Presented by Billabong 2015- Day1 Round of 96

 

元トップ34サーファーのアレホ・ムニーツ(BRA)は、彼のプレ・イベント・プラクティス・セッションのお陰で、9.00と7.50をスコア。16.50という本日のセカンド・ハイエスト・ヒートスコアをメイク。ラウンドオブ48へ勝ち進んだ。

 

「この5日間は、ずっとこの小さなライトブレイクでサーフィンしていたんですよ。試合をここでやるとはね。」と、ムニーツが言った。「ここではヒートは一度もやったことはなくて、でもメイン会場よりは良い感じだったから、ここでヒートをやることになったんです。他の選手よりはここの波が分かっているって感じでしたね。」

 


ジョディ・スミス(ZAF)がまさかの敗退

WSL / Ballito Pro / Cestari

 

また、ブレント・ドーリントン(AUS)は、8.93と7.67で本日のハイエスト・ヒートスコア16.60をメイク。トーマス・フェルナンデス(PRT)とともに、ラウンドアップを決め、カレント・ワールドNo.18のジョディ・スミス(ZAF)を下す、大番狂わせを引き起こした。

 

スミスは、シリアスな膝の怪我からリカバーし復帰第1戦だったが、あまり本調子な感じのサーフィンではない感じだった。また本日のオープニングヒートでは、昨年の勝利者ティム・レイズ(USA)も敗退する番狂わせが発生した。

 

カノア五十嵐 WSL / Ballito Pro / Cestari

 

本日は、カノア五十嵐、同じアメリカのグリフィン・カラピント、コスタ・リカのノエ・マー・マクゴナグルといったジュニア世代の選手が活躍、ウィゴリー・ダンタス(BRA)も素晴しいパフォーマンスを見せた。

 

 


新井洋人がラウンドオブ48進出。 


新井洋人 WSL / Ballito Pro / Cestari

 

 

新井洋人は、グレン・ホール(IRL)デイヴィッド・シルヴァ(BRA)ウイリアン・カルドゾ(BRA)と対戦。ハイタイドでブレイクする波数が極端に減り、コンディションが悪化する中、かなりスローなヒートとなる。このヒート後にコンテストはオンホールドとなり、本日は終了となった。


そのヒートはグレン・ホールがバックハンドで3.33をスコアしてスタート。その後は全く波がブレイクしない状況が続く。ようやく入った波を掴んだのは新井洋人。クリティカルに波を攻めて3.40をスコアする。カルドゾがレフトの波でバックハンドのビッグリエントリーを決めて、6.00をスコア。ヒートをリード。

 


 

そして残り時間10分を切って、カルドソが2.00をスコア。ヒートをリードする。そこまでカウントされた波は全部で5本。痺れを切らしインサイドの岩ギリギリのブレイクでホールが3.87をスコア。カルドゾがトップ、ホールが2位、新井は3位で残り時間は5分を切った。


そして、ヒート最大のセットを掴んだのは新井洋人。緩慢なセクションでターンを繰り返し、インサイドまで繋いでフィニッシュ。6.77をスコアした新井は、ヒートスコア10.17としてトップのポジションへ。他の選手の追い上げを振り切り、見事1位でラウンドアップを決めた。

 

余談ではあるが、QS1000は優勝でランキングポイントで1000を獲得。今回のQS10000では、ラウンドオブ48に勝ち上がった新井洋人は、そのラウンドで3位か4位となったとしても、1000ポイント以上を獲得できることが決定している。1ラウンドを勝ち上がるのと優勝が同じポイントということを考えると、QS10000などのハイグレードの試合にでる事がランキングを上げるのに有効なのかが理解できるだろう。

 

試合が再開されれば、ラウンド1で大原洋人がH19に登場する。

 

世界を目指し戦い続ける彼らにエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 


現在の日本と南アフリカとの時差は、7時間

現地時間の朝7時は、日本時間の14時。

 

オフィシャル・イベントサイト:

http://theballitopro.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mqs/1241/ballito-pro

 

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