ミック・ファニング(AUS)がリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチで4度目のベルを鳴らす。
ベルズ・ビーチ、ビクトリア/オーストラリア(2015年4月9日木曜日)サムスン・ ギャラクシーWSL-CT第2戦「リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ」は、メンズのファイナルデイを迎え、3タイム・ワールドチャンピオンのミック・ファニング(AUS)が、2年連続となる、ワールドレコードに匹敵する4度目のベルを鳴らした。
今年54回目を迎えたリップ・カール・プロのファイナル・デイは、35分のファイナルが行われる頃になると、コンディションがクリーンとなり、2人のベルズ・チャンピオンによるチャンピオンシップ・ツアー(CT)史上で最も接戦のファイナルとなった。
Highlights: Fanning Finds Fourth Bell
今日のファニングの勝利は、彼がケリー・スレーター(USA)とマーク・リチャーズ(AUS)と同じ、リップ・カールプロ・ベルズ・ビーチにおける、史上最多となる 4度目の勝利を獲得し、その歴史に刻まれた事を意味する。
2001年に、このベルズでワイルドカードとして初優勝したファニングは、その後、2012年と2014年に優勝。また、3タイム・ワールド・チャンピオンのファニングは、アンディ・アイアンズ(HAW)の持つ、CT20勝の記録も達成した。
「僕は、MR(マーク・リチャーズ)、ケリー・スレーター、アンディ・アイアンズと自分自身を同じカテゴリーには出来なかった」と、ファニングが言った。「彼らは自分のヒーローである。MRは神で、ケリーはキング。そして、アンディは永遠なのである。それは本当に素晴らしい。」
史上初のタイブレイク・ファイナルは、ファニングを4度目の世界タイトルへと導き、そして、彼はサムスン・ギャラクシー・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第3戦となるマーガレット・リヴァーで、ゴールド・リーダー・ジャージを着ることとなる。
二人にとって今日のヒートは10回目の対決で、それは3度のベルズを含み、ファニング7勝のデ・スーザ3勝という対戦成績となった。
「ベルズは自分にとって特別な場所であり、子どもの頃にきたファースト・イベントでした。ここのサポートとギャラリーは、いつも素晴らしいのです。」と、ファニングが言った。
「ここでは、毎回パドルアウトするたびに、ベストを尽くし、全力を出し切り、後悔するようなことは全くないです。ここは次に何が起こるか分からない場所ですから、ヒートごと確実に勝ち上がるしかないのです。毎年このツアーで選手達は、我々の全身全霊を傾け、素晴らしいショーに挑んでいます。」
「CTファイナルで同点となったのは今日が初めてですね。ラディカルです。優勝できた自分にとっては最高ですが、エイドリアーノには最悪でしょうね。」と、ファニングが続けた。「彼は素晴しいトップ選手で、本当にまじめに取り組んで、ハードなトレーニングも受けている。彼はブラジリアン・ストームの長老であり、彼らの先頭に立ち申し分のない仕事をしていますね。」
ファイナルのファースト・ライドでワイプアウトしたファニング。デ・スーザは、素早くファニングのミステイクを利用し、 ビッグ・ターンを爆発させ、13.83のヒート・トータルをマーク。ファニングにプレッシャーを与えた。
ファニングは、インプレッシヴなレイバック・ハック、クリーン・レール・ワークと一連のクリティカル・ターンでエクセレントな8.17をスコア。戦いを振り出しに戻し、更に7.10をスコアして、逆転に成功した。
スムーズでシームレスなサーフィンを見せるデ・スーザだったが、ファニングからトップ・スポットを奪うためには7.78が必要だった。しかし、ファイナルも終盤に差し掛かり、デ・スーザが7.77をスコア。ふたりは15.27で同点となった。
タイブレーク・シチュエーションでは、そのヒートのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアを持つものが勝つ。そして、それはファニングの8.17であった。デ・スーザは、大逆転を狙い、ライディングをするも僅かにスコアは足らず、惜しくも2位となり、8,000ポイントを獲得。WSLランキングで第3位のポジションへジャンプアップした。
「このベルズでファイナルを戦う夢が叶いました。」と、デ・スーザが言った。「ここは自分にとって本当に素晴らしい場所で、2013年に自分の名前をこのトロフィーに刻むことが出来ました。ここに来るたびに素晴しい経験が出来ます。ミックは素晴しいサーフィンをしていました。No.1に間違いないです。ビーチで応援してくれた人や、ブラジルで応援してくれたみんなに感謝したいです。ビッグ・イベントを開催してくれたリップ・カールとWSLに感謝します。」
2013年のベルズ・ビーチで第2位でフィニッシュしたナット・ヤング(USA)は、ファニングによってセミファイナルで敗れ、ランキング6位で次のマーガレット・リヴァーに入る。
ブラジリアン・ストームの一角を担う、WSLチャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)は、クオーターファイナルで、デ・スーザ(BRA)に破れた。メディーナとデ・スーザとのCTでの対戦成績はデ・スーザが6戦全勝なのだ。
「波数の少ないタフなヒートでした。そして、エイドリアーノ(デ・スーザ)とのヒートは、いつもハードなんです。」と、メディーナが言った。「もう少し良い波でヒートをやりたいですね。でも気分は良いです。マーガレット・リヴァーは良い波なので、これよりは良いと思うので、次回は結果を残したいですね。そして、年末のタイトル争いに繋げたいと思います。」
次回のメンズ・サムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアーは、第3戦となる「ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロ」が、 2015年4月15日から26日まで、ウエスタン・オーストラリアのマーガレット・リヴァーで開催予定。
リップ・カール・ウイメンズプロ・ベルズ・ビーチは明日再開され、チャンピオンが決定する予定。イベント主催者は明日の現地時間で午前6時30分にファースト・コールをする。
リップ・カール・ウイメンズのプロ・ベルズ・ビーチ・クオーターファイナル組み合わせ:
ヒート1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対レイキー・ピーターソン(USA)
ヒート2:カリッサ・ムーア(HAW)対ジョアン・デフェイ(FRA)
ヒート3:ステファニー・ギルモア(AUS)対タイラー・ライト(AUS)
ヒート4:ココ・ホー(HAW)対コートニー・コンローグ(USA)
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オフィシャルサイトでは、ライブ中継の他、様々なコンテンツが用意されている。
http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1222/rip-curl-pro-bells-beach
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ファイナル結果:
1:ミック・ファニング(AUS)-15.27
2:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)-15.27
(ヒートスコアは同点だが、そのヒートのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア(8.17)を持っていたファニングが勝利)
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・セミファイナル結果:
SF 1:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)14.84 def.ジョシュ・カー(AUS)9.87
SF 2:ミック・ファニング(AUS)16.70 def.ナット・ヤング(USA)14.23
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・クオーターファイナル結果:
QF 1:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)11.60 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)8.33
QF 2:ジョシュ・カー(AUS)13.00 def.オーウェン・ライト(AUS)7.93
QF 3:ミック・ファニング(AUS)17.76 def.ジョディ・スミス(ZAF)15.60
QF 4:ナット・ヤング15.10(USA)def.フリーペ・トリード(BRA)13.86