BeWETガールズサーキット最終戦「Beach Girl CLUB cup」で小6の松田詩野ちゃん優勝。

BeWETガールズサーキット最終戦「Beach Girl CLUB cup」。小6の松田詩野ちゃんが大人顔負けのサーフィンでスペシャルクラス優勝。

2014年11月30日（日）千葉県南房総市千倉町の千倉海岸ポイントにおいて、BeWETガールズサーキット最終戦「Beach Girl CLUB cup」が開催された。当日は快晴、波はオンショアの胸肩セットオーバーヘッドという、ガールズたちにはタフなコンディションとなったが、元気なガールズサーファーたちは、今シーズンを締めくくる素晴しい戦いを繰り広げた。

会場となった千倉海岸は、前日より東よりの大きなうねりがヒットし、セットはダンパーぎみ。小振りな切れた波を見つけられるかが勝敗の鍵を握った。コンテストはダブルバンクで、ショート、ロング、ボディボードといった３つのカテゴリー毎に、スペシャル、オープン、ビギナーの3クラスが設けられ、９つに分かれてヒートが進められた。

アマチュア・トップレベルの選手が顔を揃えたショートボード・スペシャル・クラスのファイナルでは、今年の級別のウイメンクラスで優勝し、全日本ではガールズクラスで第4位となった湘南茅ケ崎からエントリーするスーパー小学生の松田詩野ちゃんが優勝した。

詩野ちゃんはファイナルのファーストウェイブから、縦に上がるバックハンドのリッピングを繰り返して、8.5のエクセレントをマーク。バックアップも6ポイント台をマークして、見事優勝した。彼女のサーフィンは、非常にキレがありスタイリッシュ。大きなマニューバーが印象的な将来が非常に楽しみなキッズサーファーだ。

第2位には今年の全日本ガールズクラスで第2位となった西湘で腕を磨く、16歳の鈴木姫七ちゃん。今シーズンは仙台新港のグラチャンでも優勝。NSAの総合ランキングで日本一になるなど大活躍だった。今回もパワフルなボトムターンからビッグスナップを何度も繰り出したが、惜しくも優勝を逃した。

第3位には昨年のイベントでは、ショートボードオープンで優勝した野中美波ちゃん。今年は腕を磨きスペシャルでエントリーし見事ファイナル進出を果たした。ファイナルではスタートからエクセレントに近いスコアをマークするも、バックアップを見つけられずに3位でフィニッシュ。

第4位には、６度の全日本優勝を誇る、ベテラン女王の清永亜希子。ファイナルでは激しいカレントに翻弄され、波を全く読めずに苦戦した。しかしセミファイナルでは写真のような派手なスプレーを上げ、圧倒的なサーフィンスキルを見せた。

ショートボードオープンでは、11歳の松永莉奈ちゃんが、見事なバックハンドのリエントリーを決め優勝。

またロングボードのスペシャルクラスでは、今シーズン数々のアマチュアタイトルを獲得した橋本梨花が、厳しいコンディションの中で、2本のレフトブレイクを見つけ出して優勝。

毎年恒例となった無料サーフィンスクールも行われ、多くの現役プロサーファーが核となって開催されるコンテスト。より選手に近い目線で運営され、1日を通してサーフィンのスキルアップと、コンテストの楽しみ方を教えてくれる「Beach Girl CLUB cup」。

年齢でクラス分けされていない中で、今回は各クラスともキッズ達のがんばりが目を引いた。男女問わずプロの世界でも世代交代が騒がれているが、更に若い世代のサーファーが着実に育って来ていることを実感出来るコンテストだった。また来年も女の子たちの素晴しい笑顔に出会える、このようなイベントが開催されることを願いたい。

ボディボードのスペシャルでは、インサイドでもエルロロをメイクした佐藤友香さんが優勝。