ASPジャパン「Malibu HYUGA PRO」は、宮崎県の最東北端、延岡の下阿蘇海岸でスタート。
2014年10月11日(土)宮崎県日向市:ASPジャパンツアー「Malibu HYUGA PRO」は、大型で非常に強い台風19号の接近に伴い、会場を日向市小倉ヶ浜海岸から、宮崎県の最東北端、延岡の下阿蘇海岸へと移動。台風が接近し、クローズアウトするポイントが多いなか、胸肩セット頭のクリーンなコンディションをキープする下阿蘇海岸。安全面を考慮し、2カ所のサンドバーを使い、3日間で行う予定を1日半で消化する進行で、日没近くまでヒートを行うなど、ハードなスケジュールとなった。
QSはクオーターファイナルのベスト16、ロングLQS男子はセミファイナルのベスト8が決定。ロングLQS女子とアンダー12グロムはファイナルまでが行われた。
Day 1 Highlights – Malibu Hyuga Pro 2014
メンズQSでは、日本のトップサーファー達が集結。コンパクトなビーチにヒットする、クリーンなグッド・ウェイブにハイパフォーマンスを披露した。
そんな中でラウンド1のヒート7では、9月末の千葉県鴨川で行われたJPSA第6戦で、足の骨折からの復活の狼煙を上げた大橋海人が、今回の日向でも9.33にバックアップ9.17という驚愕のスコアを揃え、更にハイエスト・ヒートトータル18.50までをマーク。しかし大橋はラウンド2では波とのリズムが合わずに4位で敗退となった。
また、今シーズン好調な辻裕次郎も、ラウンド2で素晴しいバレル・スキルを披露して、9.10 にバックアップ 8.17で、本日のセカンド・ハイスコアとなる17.27をマークして明日のクオーターファイナルに駒を進めた。
LQS 1スターメンズでは、昨年のチャンピオンであるニールセン・アヒナ3世、2013年のワールドチャンピオンのピッコロ・クレメンテ(ペルー)が順当に勝ち上がる中、日本のチャンピオンである畑雄二がクオーターファイナルで敗退する番狂わせが発生した。
LQSで吉川広夏、グロムで伊東李安琉が優勝。
ロングのウイメンズでは、吉川広夏、ハワイのアシュリー・アヒナ、宇井初美、小栗 瑞恵がファイナルで顔を合わせた。ハイタイドとなり、セクションが無い状態でも、吉川広夏がファーストライドで長いハングファイブを決めて4.83をスコア。好調な滑り出しを見せる。
テールコントロールで板を操る宇井初美もインサイドまでチャージを見せる。小栗もチャージするがスコアに繋がらない。ヒート中盤にアシュリー・アヒナが5.67 をスコアしてトップへ。そして、じっくりと波を選んだ吉川が、2本目でライトブレイクをキャッチ。素早いステップでハングファイブを決めて、4.17をスコア。ヒートスコア9.00として、トップに躍り出る。そして、そのまま、吉川広夏がリードを保ったままタイムアウトとなり勝利を決めた。
アンダー12のグロム・ファイナルは、村田嵐(むらた・あらし)、伊東李安琉(いとう・りある)、金沢呂偉(かなざわ・ろい)、長谷川颯汰(はせがわ・そうた)の戦い。ライトブレイクに的を絞った村田嵐がファイナルの前半をリード。伊東李安琉は左奥のレフト狙いで2位につける。長谷川颯汰もバックハンドの2マニューバーで4.17をスコアして、3位につける。
残り時間10分を切って、セットのレフトを掴んだ伊東が、深いボトムターンからフルレール・カーヴィング、さらにフィニッシュのロールインを決めて、8.83のエクセレントをスコア。一気にトップの座を奪う。
村田はバックアップを4.27として追い上げる。しかし完全にリズムをつかんだ伊東李安琉は、更に早いレフトでのクローズセクションでのリエントリーで5.67をスコア。下位の選手に大差をつけてリード。そのまま地元宮崎の伊東が勝利を手に入れた。
明日はいよいよファイナルデイ。メンズQSとロングLQSメンズがクライマックスを迎える。
明日のファーストコールは7:30AM。
写真:山本貞彦
イベント公式ページではライブ中継が行われる。
http://www.aspjapantourlive.com/2014/hyuga/ からチェック!