ASP-WJC「HDワールド・ジュニア・チャンピオンシップ 」日本男子全員がR3へ勝ち上がる。

ASP-WJC「HDワールド・ジュニア・チャンピオンシップ 」日本男子全員がR3へ勝ち上がる。 


チームジャパン

 

 

 

ジョアキナ・ビーチ、フロリアノポリス/BRA(2013年10月30日水曜日)ワールドベスト・アンダー21によるASP-WJC「HDワールド・ジュニア・チャンピオンシップ 」は大会2日目。3~5フィートのコンディションで、メンズのラウンド2が行われ、その後女子のラウンド1までが完了した。

 

本日行われたラウンド2はラウンド1からの敗者復活戦。3人ヒートのラウンド1で1位通過の選手は,ラウンド3へジャンプアップ。2位3位の選手がマンオンマンでラウンド2を戦い、ラウンド3への生き残りをかけて戦う崖っぷちのサバイバルラウンド。

 

Ramzi Boukhiam (MAR), top seed at the HD World Junior Championships, rebounded from a Round 1 loss with a commanding Round 2 heat win. Credit: ASP/SMORIGO

 

 

モロッコのラムジィ・ボウカム(MAR)は、支配的なスタイルでラウンド1の敗北をはね返して、ブラジリアンのテールス・アラウージョ(BRA)を下した。辛抱強く波を待って、難しいジョアキナ・ビーチ・ラインナップを味方に付けてラウンド3へ勝ち上がった。「このヒートでは冷静にやれました。」と、ボウカムが言った。「昨日よりは少し小さいですが、違った方向から2種類のうねりが入っていました。だから至る所にラインナップして来て、水の動きが半端じゃなかったです。」

 

昨シーズンのASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップで第3位でフィニッシュしたボウカムは、彼にとって最後のジュニア・イベントでビッグな結果を残すことにフォーカスしている。そして、ブラジルでキャンペーンを成功させ、その勢いでASPクオリファイ・シリーズのハワイアン・レッグへ挑みたいと思っている。

 

9.57のシングル・ウェイブ・スコアと18.07のヒート・トータルで、今回のコンペティションのハイエスト・スコアを手に入れたのは、ブラジルの18歳、マイケル・ロドリゲス(BRA)。テール・フリーなターンと非常に高いエアを披露したロドリゲスは、トライアルから勝ち上がった選手だ。「昨日家に帰って,自分のヒートの悪かったところを反省したんです。今日は良い感じでサーフィン出来て良かったです。8ヶ月前にフロリアノポリスに引っ越して来たんですが、ジョアキナはリラックス出来る良い場所です。」

 

 

 

インタビューに答える新井洋人

 

“あの6.5をスコアした後は、少しリラックスすることができましたね。スタートの時はちょっと緊張していたんです” 新井洋人

 

 

日本チームの18歳、新井洋人(JPN)は、ラウンド2で力強いパフォーマンスを披露して、ラウンド3へ勝ち上がった。新井は、強烈なアウトサイド・ターンからインサイド・リフォーム・セクションへのコミットしたコンビネーションを見せた。「アウトでグッドターンを決めたいと思っていて、それから上手くインサイドまで繋げられました。」と、新井が言った。

 

「あのインサイドでリフォームする波をゲットすることができれば、グッドターンができると思っていました。最初の10分間、僕はスモール・ウェイブをつかんでいましたが、上手く繋げられなかったので、その後はリフォームする波を待ちました。あの6.5をスコアしたあとは、少しリラックスすることができましたね。スタートの時はちょっと緊張していたんです。」

 

バックハンドで際どいリエントリーを決めた新井洋人

 

 

ASPワールド・ジュニア・ステージは4年目となるベテランの新井だが、これまでWJCのラウンド3を突破出来ていない。今回はそんなジンクスを打破してビッグなリザルトを日本へ持ち帰ることを願う。「次のラウンドへ勝ち上がれて凄くうれしいですね。」と、新井が言った。「4度目のワールドジュニアなんですが、いつもラウンド3で負けているんです。今回はラウンド3を勝ち上がって、ラウンド4、クオーターと勝ち上がって行きたいです。」とコメントした。

 

 

新井洋人

 

またメンズのラウンド2終了後に,ウイメンズのラウンド1がスタート。2013年のASPウイメンズWCT新人王を獲得したビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)は,予想通りの強烈なワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・キャンペーンをスターとさせた。「サーフィンするには難しい波でしたが、最初の波での2ターンで8ポイントをゲット出来ました。」

 

 

ASPトップ17でのオープニング・シーズンで見事な活躍を見せたブュイティンダッグは、フロリアノポリスではリラックスしたアプローチでASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップを楽しんでいるようである。「WCTは自分にとって今年のメインの目標でしたから、かなり強烈でした。でも素晴しいしシーズンを送れました。来年が楽しみですよ。」

 

 

ハワイ在住の日本人で、今年のJPSAにも2戦参加した15歳のマヒナ・マエダ(HAW)が、今回もハワイ代表としてワールドジュニアに戻って来た。昨年バリで行われたASPワールド・ジュニア・イベントでは第5位でフィニッシュ。今年はASPワールド・ジュニア・クラウン獲得にフォーカスしている。

 

作戦を練る加藤嵐と田中樹

 

日本チームの加藤嵐はラウンド2のヒート7でダニエル・グレン(USA)と対戦。スコアリング・ウェイブを見つけるのが難しいコンディションで加藤はスタートからセットのライトをキャッチ。セクションを見つけては大きく板を蹴り出して大きくスプレーを上げ、インサイドまで上手く繋いで5.50をスコア。グレンの激しい追い上げを振り切りラウンドアップを果たした。

 

また、渡辺寛もヒート後半に6.33をスコアして逆転。そのまま、エンリケ・アリッツ(PYF)の追い上げを振り切りラウンドアップ。稲葉玲王は相手のパドリング・インターフェアで逆転ラウンドアップを果たした。これで日本男子は全員がラウンド3へ勝ち上がった。女子のラウンド1では野呂玲花が2位でラウンド3進出、高橋みなとはラウンド2を強いられた。

 

いよい大会はラウンド3へ突入。稲葉玲王はヒート2でマイケル・フェブラリー(ZAF)と、加藤嵐(JPN)はヒート14でジョシュア・モニーツ(HAW)と対戦。ヒート7では新井洋人(JPN)と仲村拓久未(JPN、ヒート16では大原洋人(JPN)と渡辺寛(JPN)の2ヒートが日本人対決となった。

 

世界を目指しチャレンジを続ける彼等にエールを送り続けたい。頑張れ!日本。

 

イベント主催者は、ローカル・タイムで午前7時30分にファーストコール。午前8時のスタートを目指す。

 

ASP-WJC「HDワールド・ジュニア・チャンピオンシップ presented by Devassa.」は、ウイメンズが10月27日から11月3日までウエイティング・ピリオドを保持。メンズのウエイティング・ピリオドは10月29日から11月5日までとなる。

 

HDワールド・ジュニア・チャンピオンシップのコンテストの模様はhttp://www.hd-wjc.com/でライブ中継される。

 

 

 

加藤嵐。まだまだ本調子ではないものの、勝ち上がることはスキルの証。
新井洋人。攻めの姿勢。自信を持って戦っているとこがイイね。
高橋みなと。地元の幼稚園の先生と子供たちに応援されるみなと。
高橋みなと。作戦どおりにはいかなかった。でも、次につなげるステップとしての試練だよ。
渡辺寛。難しいコンディションながら自分のできることでラウンドアップ。
稲葉玲王と田中コーチ
稲葉玲王。試合はわからない。相手のインターフェアーで逆転ラウンドアップ。ツキも実力。
ラウンド3へ勝ち上がった野呂玲花
野呂玲花。じん帯の怪我が回復しないまま、今大会にエントリー。今できることを出し切った。

 

 

写真,キャプション:山本貞彦

 

HD WORLD JUNIOR CHAMPIONSHIPS PRESENTED BY DEVASSA ROUND 2 RESULTS:

 

ヒート1:ラムジィ・ボウカム(MAR)14.00 def.。テールス・アラウージョ(BRA)8.54
ヒート2:カイオ・イベリ(BRA)12.67 def.ジョーガン・コウジネ(REU)8.57
ヒート3:オニー・アンワー(IDN)13.60 def.レオナルド・フィオラバンティ(ITA)7.94
ヒート4:ディラン・ライトフット(ZAF)10.50 def.ディラン・カリアン(ZAF)7.27
ヒート5:ミッチェル・パーキンソン(AUS)9.53 def.デビッド・ヴァン・ジール(ZAF)9.06
ヒート6:マシューズ・ナヴァロ(BRA)10.06 def.サミュエル・デ・スーザ(BRA)7.97
ヒート7:加藤嵐(JPN)9.27 def.ダニエル・グレン(USA)8.86
ヒート8:ベヒアトゥア・プリュニエ(PYF)9.27 def.ラファエル・テイクセラ(BRA)7.47
ヒート9:新井洋人(JPN)12.43 def.ルアン・ウッド(BRA)9.10
ヒート10:ウシア・ジュニーロ(PER)13.00 def.ルーカス・シルベイラ(BRA)11.53
ヒート11:イアン・クレーン(USA)15.00 def.ジャック・ダガン(AUS)10.40
ヒート12:ジョシュア・モニーツ(HAW)9.97 def.ビクター・ベルナルド(BRA)9.96
ヒート13:マイケル・ロドリゲス(BRA)18.07 def.トム・クローラック(FRA)9.67
ヒート14:稲葉玲王(JPN)7.23 def.イゴール・モラエス(BRA)6.00
ヒート15:渡辺寛(JPN)9.66 def.エンリケ・アリッツ(PYF)8.86
ヒート16:スティーブン・ソーヤー(ZAF)12.00 def.。ジェイク・ハルステッド(USA)8.86

 

ラウンド3の組み合わせ
ヒート1:マット・バンティング(AUS)対セ ス・モニーツ(HAW)
ヒート2:マイケル・フェブラリー(ZAF)対 稲葉玲王(JPN)
ヒート3:マシューズ・ナヴァロ(BRA)対 マイケル・ロドリゲス(BRA)
ヒート4:カイオ・イベリ(BRA)対 ジュニーロ・ウシア(PER)
ヒート5:オニー・アンワー(IDN)対 ジョアオ・アブルゥ(BRA)
ヒート6:バスコ・リベイロ(PRT)対 スティーブン・ソーヤー(ZAF)
ヒート7:新井洋人(JPN)対 仲村拓久未(JPN)
ヒート8:ラムジィ・ボウカム(MAR)対 ミッチェル・パーキンソン(AUS)
ヒート9:ガブリエル・メディーナ(BRA)対 ジェイク・シルヴェスター(AUS)
ヒート10:カノア五十嵐(JPN)対 イアン・クレーン(USA)
ヒート11:キアヌ・アシン(HAW)対 スレード・プレストウィッチ(ZAF)
ヒート12:ディラン・ライトフット(ZAF)対 カム・リチャーズ(USA)
ヒート13:カルロス・ムニョス(CRI)対 ベヒアトゥア・プリュニエ(PYF)
ヒート14:加藤嵐(JPN)対 ジョシュア・モニーツ(HAW)
ヒート15:ジェシー・メンデス(BRA)対 ノミ・ミニョ(FRA)
ヒート16:大原洋人(JPN)対 渡辺寛(JPN)

 

 

WOMEN’S HD WORLD JUNIOR CHAMPIONSHIPS ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Frankie Harrer (USA) 13.67, Reika Noro (JPN) 7.94, Melanie Giunta (PER) 6.60
Heat 2: Tatiana Weston Webb (HAW) 14.27, Chelsea Tuach (BRB) 13.50, Minato Takahashi (JPN) 2.87
Heat 3: Bianca Buitendag (ZAF) 14.40, Lucia Cosoleto (ARG) 8.87, Miluska Tello (PER) 5.60
Heat 4: Mahina Maeda (HAW) 14.83, Carol Fernandes (BRA) 6.40, Marina Rezende (BRA) 4.74
Heat 5: Ella Williams (NZL) 13.50, Johanne Defay (FRA) 12.84, Emma Smith (ZAF) 4.03
Heat 6: Stephanie Single (AUS) 13.14, Dax McGill (AUS) 12.00, Leticia Canales Bilbao (EUK) 9.30

UPCOMING HD WORLD JUNIOR CHAMPIONSHIPS WOMEN’S ROUND 2 MATCH UPS:
Heat 1: Melanie Giunta (PER), Minato Takahashi (JPN), Miluska Tello (PER)
Heat 2: Marina Rezende (BRA), Emma Smith (ZAF), Leticia Canales Bilbao (EUK)