JPSAロングボード第3戦「WellBeing presents マーボーロイヤル Kjプロ」で畑雄二が初優勝

JPSAロングボード第3戦「WellBeing presents マーボーロイヤル Kjプロ」で畑雄二が初優勝 


優勝した植村未来と畑雄二

 

2013年7月7日(日)神奈川県藤沢市辻堂海岸、JPSAロングボード第3戦「WellBeing presents マーボーロイヤル Kjプロ」はファイナルデイ。会場の辻堂海岸は、昨日から吹き続ける強い南南西風を受けて、アウトからミドルからのダラダラと厚い、つながり気味のブレイク。オンショアによる風波で腰腹のサイズをキープした。大会は 男子のラウンド4からスタート。男女ともファイナルまでが行われ、クライマックスを迎えた。大会中には、プロサーファーも参加して、キッズセイバーのスクールも行われた。

 

男子はラウンド4ではトップシードが登場するも、バンピーでラフなトリッキー・コンディションで番狂わせも続出。ランキング2位の藤井 辰緒をはじめ、榎本 信介、宮内 謙至、木下 デヴィットといったトップ選手が早々にイベントから姿を消した。クオーターファイナルでも番狂わせは続き、カレントリーダーのユージン ティール、ランキング6位の鈴木 剛も破れる波乱の展開。セミファイナルでは、ランキング3位の尾頭信弘、新城 譲も敗退となった。新城 譲は、この大会を最後に新たな目標に向かうため、JPSAコンテストの参戦は一旦休止。今回は、彼の地元でもある辻堂での大会という事もあり、多くの友人やファンが応援に駆けつけた。

 

女子ファイナルは鈴木裕美、塩川増美、植村未来、吉川広夏。

 

植村未来

 

女子のファイナルは、前回の千倉でプロ公認を得たばかりの鈴木裕美、湘南をホームとするベテランの塩川増美、2Xグラチャン植村未来、千葉の新鋭である吉川広夏というメンバー。オンショアが吹き続けたお陰で、何とかサイズは残ったものの、ファイナルの頃には大潮のハイタイドの影響で、アウトでブレイクしても上手くインサイドまで繋げられない波が目立った。緩慢なミドルセクションを如何にうまく繋げるかが勝負の鍵となった。

 

鈴木裕美

 

そんな厳しいコンディションでも植村未来は、ファーストウェイブからバックハンドでハングファイブから、カーヴィングでインサイドまで繋ぎ、4.75をマークしてヒートをリードする。続けてライディングする植村は、レフトの波でフォアハンドでハングファイブ、ステップバックしてインサイドセクションまで繋ぎ、6.25をマーク。ヒートスコア11.00として下位の選手を大きく引き離す。

 

吉川広夏

 

今回のイベントは好調でファイナルまで勝ち進んだ鈴木裕美。ファイナルでもスタートから果敢にチャージを繰り返し、4本目の波では、ホワイトウォーターへのビッグターンと、インサイドのクローズアウトのリエントリーのコンビネーションで6.10をスコア。2位に付ける。ライディングを重ねる吉川広夏は、思うようにスコアリング・ウェイブを見つけられず、スコアが伸ばせない。辻堂の波を良く知る塩川増美は4.25をスコアするも、バックアップを見つけられず。マッシーなトリッキーなコンディションでも安定感のあるテール・コントロールのサーフィンを見せた植村未来がファイナルを完全に支配して、前回の千倉に続く2連勝を決めた。開幕戦のバリでも準優勝となっている植村は、今シーズンのグランドチャンピオンがかなり濃厚となって来た。

 

 

男子ファイナルは 畑雄二、桜岡甲太、石塚晃、秋本祥平。

 

畑雄二

男子のファイナルは、今シーズンを象徴するようなメンバーが顔を揃えた。畑雄二は、ファーストウェイブからアウトサイドからテイクオフ。ハングファイブでミドルセクションを繋ぎ、インサイドではロールイン気味にビッグなリエントリーを決め、6.75をスコア。素晴しいスタートダッシュを見せる。その後、潮が上げて緩慢なミドルセクションに苦戦する各選手。畑雄二が乗ったあのファーストウェイブが最後までボディブローのように効き、ラストウェイブでバックアップを4.40に塗り替えた畑雄二が6月のASPジャパンのイベントに続く国内2連勝。JPSA初優勝を決めた。

 

秋本祥平

 

JPSAのなかでも、多彩な技のバリエーションを披露し、テクニカルなライディングを得意とする秋本祥平。後半に入り、波のリズムを掴み、縦横 無尽にターンを繰り出し、トップスコアを4.65、5.10と塗り替えて、追い上げたが時すでに遅し。ラストウェイブで第2位へジャップアップした。

 

桜岡甲太

 

今シーズンは全戦ファイナルまで勝ち上がっている桜岡甲太。安定感のあるカーヴィングとパワフルなリエントリーでファイナルまで勝ち上がった。ファイナルの中盤にはカーヴィングとハングファイブのコンビネーションでインサイドまで繋ぎ、4.75をスコア。2位で後半戦を迎えたが、終盤に追い上げて来た秋本に逆転され3位でフィニッシュとなった。

 

石塚晃

 

ベテランの石塚晃は、得意のソウルアーチと、カーヴィングターンでスコアをメイクして行く。緩慢なミドルセクションの処理が上手く行かず、ハイスコアに繋げることが出来ず、4位でフィニッシュとなった。

 

※ BEST OF THE BEST RIDE (スポンサード バイ キッズセイバー)
ハイポイントの選手に与えられる。

男子:一岡祥平 /  7.50 pt  10万円
女子:植村未来 /  6.25 pt    5万円

・男子
優勝 畑雄二
2位 秋本祥平
3位 桜岡甲太
4位 石塚晃
5位 土屋昌平、新城譲
7位 石井勇貴、尾頭信弘

・女子
優勝 植村未来
2位 鈴木裕美
3位 吉川広夏
4位 塩川増美
5位 小高恵子、鈴木由貴
USTREAM RECORDED LIVE site

http://www.ustream.tv/channel/jpsa2013-wellbeing-presents-maboroyal-kj-pro

写真、キャプション:山本貞彦

 

 

国内2連勝の畑雄二。
畑雄二 ASPの大会で初めての優勝に続き、JPSAでも初優勝!自信を持つことでの強さも見せてくれた。おめでとう!
スピード感のあるアグレッシブなサーフィンスタイルが畑雄二スタイル。
タルくなるミドルをボードの切り返しで、インサイドへ。ハングテンも魅せ、バリエーションある演技。ヒートをこなすごとに調子を上げた秋本祥平。
スピードとパワーで攻めた桜岡甲太。演技の幅があれば優勝は間違いない。
ソウルアーチを見せたかと思えば、力強いフルレールのカットバックなどスタイル全開の石塚晃。
メンズ・ファイナリスト。
最後はやはり植村未来。
どんな波、相手でも自分のサーフィンを魅せて優勝。素晴らしい!植村未来
千倉でプロ公認を得て2戦連続準優勝の鈴木裕美。ルーキーとは思えないほどの勝負強さを持っている。
今大会で才能の片鱗を見せた吉川広夏。スキルがあるだけにあとは経験か。
地元の利を活かし好調に勝ち上がった塩川増美だったが、決勝では波のセレクトに迷いが出たか。
女子のファイナリスト。
吉川広夏と植村未来

 

 

 

http://www.jpsa.com/index.html

 

大会名称
【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2013 ロングボード第3戦
WellBeing presents マーボーロイヤル Kj プロ

期日:7月6日(土)~7日(日)
会場:神奈川県藤沢市 辻堂
賞金総額:¥1,200,000 (男子¥1,000,000 / 女子¥200,000)
特別協賛:株式会社 ウェルビーング / 有限会社 マーボーロイヤル 神奈川地所 株式会社
出場選手:公認プロ
協力:なみある?/ 国際スポーツ医科学研究所(ISMI) / 奥の松酒造株式会社
神戸神奈川アイクリニック / TOKYO FM / キッズ・セーバー
NPO ウォーターリスクマネジメント協会