ジョエル・パーキンソン(AUS)がオークリー・プロ・バリで優勝。ファニングがランキングでトップとなる

ジョエル・パーキンソンがオークリー・プロ・バリで優勝。ファニングがランキング・トップ 


Joel Parkinson (AUS), 32, your 2013 Oakley Pro Bali Champion. Credit: ASP/SCHOLTZ
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クラマス、バリ/インドネシア(2013年6月27日木曜日)ASP-WCT第5戦「オークリー・プロ・バリ」は、4~6フィートのコンディションとなったバリ島を代表するライトハンダーのクラマスでファイナルデイを迎え、ジョエル・パーキンソン(AUS)の感動的な大逆転勝利で幕を閉じた。今回が初開催となったクラマスでのWCTは、パーフェクトヒートとネクスト・レベルの歴史に残るハイパフォーマンス・ショーダウンの連続となった。

 

 

パーキンソンは、目紛しく変化する波のコンディションに素早く適応。同じオーストラリアのタジ・バロウ(AUS)とジョシュ・カー(AUS)を下してファイナルへ勝ち上がった。パーキンソンのビクトリーロードはスロースタートだった。しかし、ファイナル終了間際で見せた、切り立ったライトハンド・ウォールでの完全にコミットしたフォアハンドのコンビネーションで大逆転の勝利を手に入れた。

 

ジョエル・パーキンソン(AUS)

 

 

最後にベストウェイブを掴めばチャンスがあると思っていたんだ。

 

「本当に素晴らしかった」と、パーキンソンが言った。「砂浜をあんな風に上がって来たのは素晴しい経験だったね。自分にとって素晴しいファイナルではなかったけど、まだ試合は終わりではないと思っていた。最後にベストウェイブを掴めばチャンスがあると思っていたんだ。ミシェル(ボウレズ)はキレていたね。おそらくイベント一のフォーム・サーファーだったと思う。4フィンから3フィンに替え、あの1本のグッドバレルでグッドパンプはゲットできなかった。そこから僕はターンをしなければならないと思ったんだ。」

 

ジョエル・パーキンソン(AUS)

 

 

僕に前進し続ける多くのモチベーションを与えてくれる

 

今シーズン初のASP WCT優勝をオークリー・プロ・バリで手に入れたパーキンソン。ランキングも3位にアップし、2013年のASPワールド・タイトルも射程距離内となった。「これは、僕に前進し続ける多くのモチベーションを与えてくれる」と、パーキンソンが言った。「僕はここまでに2つの悪い結果を持っていた。それは変えられると思っていたけど、こんなに早く結果を出せて嬉しいよ。このイベントは素晴しいバイブレーションを持っていたから、この勝利は特別なものだね。最高のエナジーがあった。本当に素晴しかったね。自分が参加したイベントのなかで、ベスト・イベントの1つと言えるよ。」

 

ミシェル・ボウレズ

 

ファイナルをメイク出来て良かったです。自分にとって初のファイナルでした

 

惜しくも2位となったミシェル・ボウレズは、信じがたいパワーでクラマスの完璧なライトハンダーにアタックを繰り返し、ファイナルまでに2度のASPワールド・チャンピオンのミック・ファニング(AUS)とデンジャラス・ルーキーのナット・ヤング(USA)を下した。ファイナルを終始リードしたボウレズだったが、パーキンソンの後半の追い上げを食らい、目の前にあった初優勝を逃してしまった。とはいえ今回の2位という結果は、彼にとってASP-WCTキャリアに於ける自己ベストとなった。「ただファイナルをメイク出来て良かったです。自分にとって初のファイナルでした」と、ボウレズが言った。「このイベントは、バレルで毎日素晴らしかったですね。バリのカルチャーと人々は素晴らしい。そして、僕はタヒチアンとして表彰台に上がれて嬉しいです。次のタヒチは自信があります。リラックスして自分のサーフィンをやりたいですね。」

 

ミシェルが残り時間20秒であの波に乗るのを見ていました。為す術は無かったですね。

 

ASP WCTルーキーのナット・ヤング(USA)は、イベントを通して印象的なサーフィンを続け、エクセレントなバレルをメイク、素晴らしいバックハンドのターンでセミファイナルまで勝ち上がった。今季2度目のファイナル目前のヤングだったが、絶好調のミシェル・ボウレズは止められなかった。「確かなサーフィンが出来ているような感じがしました」と、ヤングが言った。「あのヒートの前に絶好調だったボードを折ってしまい、全く異なったボードにスイッチしなくてはならなくなったのです。僕は2本のグッドスコアを持っていましたが、ミシェルが残り時間20秒であの波に乗るのを見ていました。為す術は無かったですね。ファイナルをメイク出来れば素晴しかったですが、3位も良い結果です。ミシェルは凄かったですね。」

 

ジョシュ・カー(AUS)

 

ジョシュ・カー(AUS)はオークリー・プロ・バリで素晴らしいサーフィンを見せた。そして、クラマスのテクニカル・バレルとバリニーズ・ウォールを大いに楽しんだ。カーは、クオーターファイナルで元ASPワールド・チャンピオンのC.J.ホブグッド(USA)に対し、圧倒的な勝利で、ファイナルも確実のように見えた。しかし、パーキンソンに対したセミファイナルでは、全くリズムを掴めず敗退となったが、今シーズンのベストとなる3位タイでフィニッシュした。

 

オークリー・プロ・バリで5位タイとなった2度のASPワールド・チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)は、ランキング・リーダーだったケリー・スレーター(USA)を捉え、2013年のASPワールド・タイトルへのトップポジションを手に入れた。今シーズンはコンスタントな試合運びで上位入賞を果たしているファニング。3度目の王冠を手にするためにシーズン後半戦に向けてパフォーマンスを上げて行きたいところだ。「うれしい結果ですね」と、ファニングが言った。「次のイベントに気合いが入ります。さらに数ポイントを獲得出来れば良かったですが、結果です。5戦が終わって残り5戦。ツアー後半戦に向けて頑張るしかないですね。」

 

次回、2013年のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー第6戦は、2013年8月15日-26日。ビラボン・プロ・チョープーである。

 

オフィシャルサイト:http://www.oakleyprobali.com/

 

オークリー・プロ・バリ・ファイナル結果:
優勝:ジョエル・パーキンソン(AUS)13.86
2位:ミシェル・ボウレズ(PYF)12.67

 

オークリー・プロ・バリ・セミファイナル結果:
SF 1:ジョエル・パーキンソン(AUS)14.43 def.ジョシュ・カー(AUS)5.33
SF 2:ミシェル・ボウレズ(PYF)15.50 def.ナット・ヤング(USA)14.97

 

オークリー・プロ・バリ・クオーターファイナル結果:
QF 1:ジョエル・パーキンソン(AUS)13.17 def.タジ・バロウ(AUS)3.13
QF 2:ジョシュ・カー(AUS)17.44 def.C.J.ホブグッド(USA)13.83
QF 3:ナット・ヤング(USA)17.03 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.57
QF 4:ミシェル・ボウレズ(PYF)16.27 def.ミック・ファニング(AUS)12.50

 

ASP WCTトップ5(オークリー・プロ・バリの後):
1. ミック・ファニング(AUS)31,400ポイント
2. ケリー・スレーター(USA)30,950
3. ジョエル・パーキンソン(AUS)26,700
4. ジョディ・スミス(ZAF)25,200
5. タジ・バロウ(AUS)24,900