南アフリカで開催されたASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリート」でグレン・ホールが優勝。
(2012年7月8日日曜日)ウィラード・ビーチ、バリート、サウス・アフリカ。ASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリート」 が終了。オーストラリア出身で、アイルランド・サーファーのグレン・ホールがファイナルでナザニエル・カラン(USA)を破り見事優勝。キャリアで最大の勝利を手に入れた。
ホールは35分のファイナルでスタートからエクセレントな8.33をスコア。終了間際まで慌てる事なく波を待ち、6.67のバックアップ・ライドで勝利を手に入れた。「これは間違いなく僕のキャリア最大の勝利です。波を手に入れることが出来れば、スコアを出せると思っていました。最後に波が来ることを願っていたんです。」と、ホールが言った。「ナザニエルは素晴らしいサーファーです。僕は彼とのファイナルで最高に盛り上がっていましたよ。ファイナルは、いつもタフなヒートになるんです。でも2位に満足してはいけないことを学んだんです。そして、いつもより多く自分をプッシュして勝つことがでいたんです。」
今シーズン、4スターのチャイナプロでの優勝を皮切りに、ASPプライム・ロウワーズ・プロで2位と素晴しい成績を続けているホールは、今回の優勝によって、ワールド・ランキング27位から16位に彼を押し上げた。「まだ道程は長いですよ。でも、この調子を続けて行くつもりです。そして、最終的に上位に入りたいですね。次のアメリカでのイベントにフォーカスしていきます。」
2位となったカランは、イベントを通して、エア、カーヴィング、バレルのコンビネーションで、彼のサーフィン・レパートリーの奥行きの深さを感じさせたが、ファイナルではプライオリティーを失い予想外の敗北を強いられた。「素晴らしい結果です。」と、カランが言った。1年半の間、僕はずっとファイナルをメイクするために頑張って来たんです。凄いコンテストでしたね。僕は18歳のときからここに来ているんですが、いつも波は信じられない感じですよ。この場所が大好きなので、来年が待ちきれませんね。」
カランは、クオーターでトラヴィス・ロギー(ZAF)、セミファイナルではASPワールドNo.4noエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)を下してファイナル進出。カランは今回の第2位でワールド・ランキング第96位から42位にジャンプアップした。
また今回、ナット・ヤング(USA)が大健闘。今シーズンのベストリザルツとなる3位タイを手に入れた彼は、セミファイナルでホールに僅差で破れた。しかしイベントを通して素晴しいサーフィンを見せたヤングは、クオーターファイナルで元ミスタープライス・プロ・チャンピオンであるワールドNo.8のジョディ・スミス・(ZAF)を含むトップ・ネームを次々と破った。
第13回を数えるASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリート」は、世界ベスト96のサーファーをフィーチャーし、過去最高のギャラリーを集め大成功で幕を閉じた。この南アフリカン・レッグは、このあと7月10日から15日でジェフリーズベイで開催される6スターイベントとなった「ビラボンプロ・ジェフリーズベイ」へと移る。このイベントには、日本の大野修聖と辻裕次郎が参戦予定。ラウンドオブ144 H-17に辻裕次郎。ラウンドオブ96 H-5 に大野修聖が登場する。「ミスター・プライス・プロ・バリート」にも出場していた二人は、大野修聖は25位で、辻裕次郎は73位でフィニッシュ。彼らがジェフリーズベイでどのようなパフォーマンスを見せてくれるか今から楽しみだ。このイベントもライブ中継される予定なので、日本から彼らにエールを送ろう! 頑張れ日本! がんばれ! マー&ユージロー!
ミスタープライス・プロ最終結果:
優勝:グレン・ホール(IRL)15.00
2位:ナザニエル・カラン(USA)13.67
セミファイナル:
ヒート1:ナザニエル・カラン(USA)12.10 エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)11.00
ヒート2:グレン・ホール(Ir)14.67 ナット・ヤング(USA)14.50
クオーターファイナル:ヒート1:ナザニエル・カラン(USA)11.60 トラヴィス・ロギー(ZAF)10.83
ヒート2:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)17.33 ブライアン・トス(PRT)5.73
ヒート3:ナット・ヤング(USA)15.00 ジョディ・スミス(ZAF)12.00
ヒート4:グレン・ホール(Ir)10.44 ジャック・フリーストーン(AUS)9.90