コートニー・コンローグがスウォッチ・ガールズ・プロ優勝。 ビアンカがジュニア優勝

コートニー・コンローグがスウォッチ・ガールズ・プロで優勝。
ビアンカ・ブュイティンダッグがプロ・ジュニア・タイトル獲得。 


Courtney Conlogue (USA) Page Hareb (NZL) Sage Erickson (USA)

レ・ブルデンヌ、セノッス□フランス(2012年6月2日土曜日)フランスで行われていたASPウイメンズ6スターイベント「スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス」が終了。2-3フィートのオンショアコンディションで行われたファイナルで,コートニー・コンローグ(USA)がページ・ハレブ(NZL)を下し優勝した。またプロジュニアのファイナルでカネル・ブラード(REU)を下したビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)が優勝した。

前日のレイデイの後,サイズアップしたコンディションに迎えられたファイナルデイ。ファイナルのスタートから、ライトハンダーで2つの強烈なマニューバーのコンビネーションで8.83をスコアしたコンローグは、バックアップも7.00を揃えて,後半追い上げを見せたページ・ハレブ(NZL)の追撃を振り切っての優勝となった。イベントのフォームサーファーだったコンローグは、イベント唯一のパーフェクト10ポイント・ライドを記録。その勢いのまま勝利を手に入れた。

「ファイナルは本当に上手く行きましたね。コンディションは、ファイナルに近付くにつれて,どんどんトリッキーになっていました。」と、コンローグが言った。「過去3年間、このイベントで良い結果を残したくてハードに挑んでいたんです。今回の優勝が次のビアリッツのイベントに繋がってくれると有り難いですね。」今シーズン一貫した強さを見せているコンローグ。現在ASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンシップ・ツアー第4位にランクされ、世界タイトル獲得を目指し,後半戦に挑む。

プロジュニアで優勝したビアンカ・ブュイティンダッグは、セミファイナルでレイラ・ハースト(HAW)を、クオーターでジョアン・デフェイ(FRA)という強豪を倒してのファイナル進出。「25分の長いファイナルでしたね。最初に2本の良い波を掴めて,ファイナルは少しリラックスすることが出来ました。でも対戦相手のカネルには気が抜けませんでしたね。最後はロースコアで逆転出来る状況で,彼女なら簡単に試合をひっくり返すことが出来たんです。ヨーロッパでフル・ツアー参戦するつもりで、このあとはスター・イベントのためにペルーにも行く予定です。」とブュイティンダッグが言った。

 

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス・ファイナル:
優勝:コートニー・コンローグ(USA)15.83
2位:ページ・ハレブ(NZL)13.33

スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス・セミファイナル結果:
ヒート1:コートニー・コンローグ(USA)13.50 def.。セージ・エリクソン(USA)13.40
ヒート2:ページ・ハレブ(NZL)9.33 def.。レイラ・ハースト(HAW)9.06

スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス・クオーターファイナル結果:
ヒート1:コートニー・コンローグ(USA)18.75 def.。アレッサ・クイゾン(HAW)10.50
ヒート2:セージ・エリクソン(USA)15.75 def.。ポーリーン・アドゥ(FRA)13.25
ヒート3:ページ・ハレブ(NZL)10.60 def.。アラナ・ブランチャード(HAW)7.60
ヒート4:レイラ・ハースト(HAW)13.50 def.。アリーゼ・アルノー(FRA)8.75

 

 

 

大村奈央は惜しくも敗退。

今回のイベントには,日本から大村奈央、庵原美穂、北澤麗奈、武知実波が6スターに参戦。ジュニアには大村奈央、北澤麗奈、武知実波の3名が出場。しかし昨日のラウンドで6スターでは大村奈央のみとなっていた。そして迎えたラウンドオブ48のヒート5でページ・ハレブ、ジョージア・フィッシュ、アレッサ・クイゾンといった強豪との対戦となった大村奈央。大村はスタートからライトの波を掴むとフォアハンドで3.50をスコア。グーフィーフッターのハレブとクイゾンががレフトの波を掴み5ポイントをスコアしてヒートをリードする。ジョージアもレフトの波を掴みバックハンドで打点の高いリエントリーでスコアを重ねる。4位を強いられた大村は、後半に入り形の良いレフトを掴み、カーヴィングとリエントリーのコンビネーションで3.40をスコア。そしてバックハンドで7.75をスコアしてトップに躍り出たクイゾンとハレブ優勢のままタイムアップ。大村奈央は6スターのラウンドオブ48で4位敗退37位でフィニッシュとなった。

ジュニアでは昨日のラウンド1のR-48で大村奈央がブッチギリの1位通過。北澤麗奈、武知実波も2位でアップ。ラウンド2のR-32に繋げていたが、北澤麗奈、武知実波は4位敗退。大村奈央は日本最後の砦となった。6スターの屈辱を晴らしラウンドアップに挑んだ大村。ヒートはスローな展開。どの選手のロースコアを積み重ねていく。前半はカネル・ブラード(REU)とブロンテ・マコーレー(AUS)がスコアを集めてリード。大村も中盤に入り,手堅くフォアハンドのカーヴィングとリエントリーで3.85、3.20をスコアして食い下がり3位につける。

終盤に入り大村は4.05をスコアすると一気に2位に浮上し逆転に成功した。1位にマコーレー,2位に大村でヒート終了かと思ったが,終了間際に3位のカネル・ブラード(REU)がヒートのハイスコアとなる6.00をスコアして1位となり大逆転。大村は3位に押し出され惜しくも3位で敗退。プロジュニア17位でフィニッシュとなってしまった。

ワールドツアー選手も参加する今回の「スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス」は非常にハイレベルなヒートが繰り広げられた。今回、日本勢4名は大会2日目にして全員敗退となったが,世界レベルを痛感したに違いない。バリでの優勝の勢いにのってフランス入りした大村だったが、厳しい結果を突き付けられた。しかし、6スターでの波の取り合いでも負けないメンタル面の強さも感じられ,落ち着いた試合運びと安定したテクニックに成長が感じられた。今回の試合での経験を次の試合に活かし,次なるステップへと駆け上って欲しいと思う。頑張れ日本。頑張れ!ナデシコ!

http://www.swatchgirlspro.com/