スウォッチ・ガールズ・プロはジュニアのベスト8が決定。大村は悔しい逆転負けを喫す。

スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス2012。ジュニアはベスト8が決定。大村は悔しい逆転負けを喫す。 


セージ・エリクソン (USA) photo:ASP

レ・ブルデンヌ、セノッス、フランス(2012年5月31日木曜日)フランスで開催中のASPウイメンズ6スターイベント「スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス」は大会2日目。昨日よりもコンディションが上向き、2-3フィートのグラッシー・コンディションで、6スターのラウンドオブ48 からスタート。昨日に引き続くマラソンデイとなり、プロジュニアはベスト8が決定。6スターはラウンドオブ24までが終了した。

そんな中、セージ・エリクソン(USA)は彼女のファースト・ヒートで9.65というパーフェクトに近いエクセレント・スコアをマーク。バックアップも8.75を揃え、ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー・レベルのラディカル・マニューバーのコンビネーションを披露した。また、ASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンシップ・ツアー第4位にランキングされているコートニー・コンローグ(USA)も、エクセレント・レンジのスコアをマーク。そして、ハワイアン・アップカマーであるアレッサ・クイゾン(HAW)は、フロントサイド・グラブ・エアリアルをメイクして会場を沸かせた。

 

大村奈央
大村奈央は惜しくも敗退。

今回のイベントには,日本から大村奈央、庵原美穂、北澤麗奈、武知実波が6スターに参戦。ジュニアには大村奈央、北澤麗奈、武知実波の3名が出場。しかし昨日のラウンドで6スターでは大村奈央のみとなっていた。そして迎えたラウンドオブ48のヒート5でページ・ハレブ、ジョージア・フィッシュ、アレッサ・クイゾンといった強豪との対戦となった大村奈央。大村はスタートからライトの波を掴むとフォアハンドで3.50をスコア。グーフィーフッターのハレブとクイゾンががレフトの波を掴み5ポイントをスコアしてヒートをリードする。ジョージアもレフトの波を掴みバックハンドで打点の高いリエントリーでスコアを重ねる。4位を強いられた大村は、後半に入り形の良いレフトを掴み、カーヴィングとリエントリーのコンビネーションで3.40をスコア。そしてバックハンドで7.75をスコアしてトップに躍り出たクイゾンとハレブ優勢のままタイムアップ。大村奈央は6スターのラウンドオブ48で4位敗退37位でフィニッシュとなった。

ジュニアでは昨日のラウンド1のR-48で大村奈央がブッチギリの1位通過。北澤麗奈、武知実波も2位でアップ。ラウンド2のR-32に繋げていたが、北澤麗奈、武知実波は4位敗退。大村奈央は日本最後の砦となった。6スターの屈辱を晴らしラウンドアップに挑んだ大村。ヒートはスローな展開。どの選手のロースコアを積み重ねていく。前半はカネル・ブラード(REU)とブロンテ・マコーレー(AUS)がスコアを集めてリード。大村も中盤に入り,手堅くフォアハンドのカーヴィングとリエントリーで3.85、3.20をスコアして食い下がり3位につける。

終盤に入り大村は4.05をスコアすると一気に2位に浮上し逆転に成功した。1位にマコーレー,2位に大村でヒート終了かと思ったが,終了間際に3位のカネル・ブラード(REU)がヒートのハイスコアとなる6.00をスコアして1位となり大逆転。大村は3位に押し出され惜しくも3位で敗退。プロジュニア17位でフィニッシュとなってしまった。

ワールドツアー選手も参加する今回の「スウォッチ・ガールズ・プロ・フランス」は非常にハイレベルなヒートが繰り広げられた。今回、日本勢4名は大会2日目にして全員敗退となったが,世界レベルを痛感したに違いない。バリでの優勝の勢いにのってフランス入りした大村だったが、厳しい結果を突き付けられた。しかし、6スターでの波の取り合いでも負けないメンタル面の強さも感じられ,落ち着いた試合運びと安定したテクニックに成長が感じられた。今回の試合での経験を次の試合に活かし,次なるステップへと駆け上って欲しいと思う。頑張れ日本。頑張れ!ナデシコ!

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