喜納元輝が優勝。田岡なつみは今季2勝目でランキングトップへ。サンマリエ ALL JAPAN PRO

喜納元輝が優勝。田岡なつみは今季2勝目でランキングトップへ。サンマリエ ALL JAPAN PRO 


喜納元輝が優勝

 

2016年9月11日日曜日、神奈川県藤沢市鵠沼海岸:JPSAジャパンプロサーフィンツアー2016ロングボード第4戦「サンマリエ ALL JAPAN PRO」は大会最終日。

 

喜納元輝

 

サイズダウンのヒザ。風はオフ。セットは長めのインサイドブレイク。数少ないセットをつかんでの演技。ライトもあるがレフトがまだ技数が入れられる。

 

ファイナルの最高点を出しながらも2位となった鵠沼の堀井哲

 

喜納元輝と堀井哲のメンズ・ファイナル。雨脚も強くなるなか、スモール・コンディションでもレフト方向に綺麗に割れて行くブレイクを使い、両サーファーともスコアを重ねて行く。

 

僅差のクロスゲームとなったファイナルを制したゲンキ

 

喜納元輝は長いハングファイブからインサイドでホワイト・ウォーターへアプローチ。ファイナル初のエクセレント8.0をスコア。ヒートスコアを14.25としてヒートをリードする。堀井哲が逆転に必要なスコアは7.76。

雨の中の決勝には、地元優勝を願う堀井応援団が駆けつけた

しっかりとマニューバーを描いた堀井哲だったが

 


前半来ていたセットも止み、こう着状態が続くなか、残り時間10分を切り、堀井哲が7.00と8.50のエクセレントをマークして一気に逆転する。ニード7.51と追い込まれる喜納元輝。

 

堀井のファイナルのハイエスト・スコアとなったエクセレントは、高さのある波で、ハングファイブからステップバックして、テールコントロールのターンを披露。最後にリエントリーをコンビネーションしてフィニッシュ。素晴しいパフォーマンスだった。

 

今シーズンはこの試合のみの参戦。喜納元輝


しかし、喜納元輝は再び7.65をスコアしてリードを堀井から奪い返す。逆に追い込まれた堀井はニード7.15。優先権を持った堀井がセットを掴んで再びグッドライド。

 

しかし、スコアは6.85と僅かに逆転出来ず。地元開催で、オールジャパンプロのタイトル獲得に燃えていた堀井哲だったが、僅差で破れ、喜納元輝が勝利を掴んだ。

 

なつみ&あすかのファイナル

 

女子のファイナルは田岡なつみと嵯峨明日香。セットの本数が少ない中、じっくりと波を待った田岡なつみがオープニングライドでハング5とバックハンドリエントリーをコンビネーションして5.0をスコア。

 

安定感のあるライドで確実にスコアを重ねて勝ち上がった田岡

 

 

セットを待ち切れずに小波に手を出す嵯峨はスコアが伸ばせない。田岡なつみはヒート後半に入り、再びレフトのセットを掴み、4.25をスコア。更にバックアップを4.90に塗り替えて、今シーズン2度目の勝利を決めた。

 

今シーズン2度目の優勝。田岡なつみ

 

 

今シーズンは海外遠征、DVD発売など話題に事欠かない、桜美林大学4年生という女子大生プロサーファーの田岡なつみ。今回ライバルの吉川広夏が海外遠征のため欠場している隙に、今シーズン2度目の勝利を獲得して、事実上のカレントリーダーとなる。

 

海外遠征で大きく成長した田岡なつみ

 

最終的には全5戦中、上位4戦のポイント合計で年間ランキングを決定するJPSAロング女子。これまでの4戦を仲良く2勝つづしている二人は、アジャストすると全くの同点で、最終戦で勝った方がグラチャンという熾烈なバトルが繰り広げられることになりそうだ。

 

初ファイナル進出の嵯峨明日香


女子で初ファイナル進出を果たした嵯峨明日香。片瀬から鵠沼をホームブレイクとしてサーフィンを始めて5年でJPSAロングのプロ資格を取得。プロとして活動して3年目。

 

クラシックなスタイルが冴えた嵯峨明日香

 

 

波情報のサーフリポーターとして、常に海と向き合っている嵯峨。今回はホームブレイクでのローカルナレッジで、セミファイナルではベテランの鈴木由貴を下して、初のファイナル。シングルフィンでのクラシックなスタイルが冴えていた。

 

堀井哲

 

今回、男子のファイナルへ勝ち残った、鵠沼をホームブレイクとする堀井哲。2014年に新島で行われたオールジャパンプロで初優勝。その年5位にランクし、ルーキーオブザイヤーを獲得。昨年は最終ランキングは2位につけ、今シーズンは初のJPSAグランドチャンピオンを目指して躍進。今回の準優勝でランキングも3位へ浮上。

 

男子ロングは、今回R3で破れた畑雄二が最終戦の茅ヶ崎を前にランキングトップをキープ。今回3位タイの森大騎がランキングで2位に浮上。3位に堀井、4位に秋本祥平、5位の櫻岡甲太と、グラチャン争いは僅差で最終戦にもつれ込む。

 


 

喜納元輝
久しぶりの日本の大会(昨年は茅ヶ崎の大会で優勝)。ヒートがONすると、スイッチが入る。勝てて嬉しい。とコメント。

田岡なつみ
これでカレントリーダー。最終戦で吉川広夏とのグラチャン争いとなる。

善家尚史
親父が勝った「オールジャパン」で優勝できて光栄です。グラチャンは?と聞かれるけど、ポッと出の自分が簡単に取れるもんじゃないと思っているので、今は一戦一戦を大切に戦うことだけです。」とコメント。

昨年の四国以来の優勝となる橋本恋

JPSA ロングボード第4戦「サンマリエ ALL JAPAN PRO」
男子優勝:喜納元輝、2位:堀井哲、3位:森大騎、新城譲

JPSA ロングボード第4戦「サンマリエ ALL JAPAN PRO」
女子優勝:田岡なつみ、2位:嵯峨明日香、3位:鈴木由貴、林未来

JPSA ショートボード第6戦「サンマリエ ALL JAPAN PRO」
男子優勝:善家尚史、2位:安井拓海、3位:河村海沙、加藤嵐

JPSA ショートボード第6戦「サンマリエ ALL JAPAN PRO」
女子優勝:橋本恋、2位:川合美乃里、3位:鈴木姫七、西元萌エミリ

敢闘賞:小林桂、西元梨乃ジュリ

5位:鈴木剛
佐久間秀人 5位
小高恵子 7位
大島みどり 5位
林未来 3位
鈴木由貴 3位
秋本祥平 5位
森大騎 3位
新城譲 3位

 

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今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

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今回もライブ中継が行われるので要チェック!

ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/

 

取材、撮影:山本貞彦