ミック・ファニングがクイックシルバー・プロ・フランスで優勝。WCT単独首位をキープ。
ル・ペノン、セノッス/フランス(2013年10月4日金曜日)ASP-WCT第8戦「クイックシルバー・プロ・フランス」が終了。ミック・ファニング(AUS)は、ル・ペノンのバックアップ会場において、3-4フィートのコンディションで行われたファイナルで、ガブリエル・メディーナ(BRA)を下し優勝した。ミック・ファニング(AUS)にとって今回の「クイックシルバー・プロ・フランス」優勝は通算で4回目。ファニングは12年続いている大会の素晴しい歴史の1ページに刻まれた。また、ファニングにとって今シーズン初優勝となる今回の勝利は、ランキング上でのポールポジションを固める。
「かなり感動的だよ。今朝まで本当にリズムが掴めなかったんだ。 最高だよ。」と、有頂天のファニングが言った。「それは最高の気分だね。ガビ(メディーナ)は信じられないキッズ。残り時間20秒でさえ 、僕はまだプレッシャーをかけられていた。勝てて本当に嬉しいよ。」
“残り時間20秒でさえ、僕はまだプレッシャーをかけられていた。”
ファニングは、ファイナルまでにジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とジョエル・パーキンソン(AUS)といった強敵を粉砕。しかしファイナルはメディーナが終始リード。バックアップを探し続けたファニングは、終了間際に掴んだバンピーなライトハンダーにフルパワーでチャージ。エクセレントな8.83をスコアして大逆転で勝利を掴んだ。
“あのラスト・ウェイブを掴めたのは本当に幸運だったと思う”
「コンディションは終盤に向いに悪化した。僕があのラスト・ウェイブ掴めたのは本当に幸運だったと思うよ。ガブリエルとフリーペは本当にビッグになっていた。 僕は自分のゲームを遂行するだけだった。それが最後に報われたんだと思う。」ファニングは続けた。「やつらのエアで180度回転するのを見たよ。彼らは怖いものなしだね。信じ難い高さのエアを決めて来る。新しい足首でやり直したいね。そして、あのようなエアに挑戦してみたいよ。」
2011年のクイックシルバー・プロ・フランスの勝利者であるガブリエル・メディーナ(BRA)は、今シーズンは厳しい戦いを強いられて来た。しかし、ここに来てようやく良い結果を手に入れることができた。ジュリアン・ウィルソン、ナット・ヤングをはじめとするニュージェネレーション・チャージのリーダー的存在であるメディーナは、ヨーロッパが彼のウイニング・テリトリーであることを確かなものにして、来週から始まるポルトガルへ早くも目を向けている。
“ここの波が自分のサーフィンに合っていると思うんです。”
「ミックとファイナルを戦えて本当に嬉しいです。最高の一週間で、最後に最高の結果が残せることが出来ました。」と、メディーナが言った。「もう一つファイナル進出を果たせて嬉しいです。ポルトガルに向けて休みます。次も良い結果を残したいですね。」素晴しいスタートダッシュを見せたメディーナは、ビッグエアを決めて、ファイナル開始数分後には15.00のエクセレントなヒート・トータルを記録していた。しかし、メディーナは、終盤にロング・ライトハンダーで、3つのパワフルなターンのコンビネーションを見せたファニングを食い止めることができなった。「フランスへ来るのが大好きです。ここの波が自分のサーフィンに合っていると思うんです。既に自分にとって特別な場所になっています。でも、どんどん調子を上げて行きたいですね。」
今シーズンからトップ34入りを果たしたフリーペ・トリード(BRA)は、ウバトゥバ出身の優秀なナチュラルなフッター。初のクオーターファイナルでは、何にもプレッシャーを感じず、より良い波を掴んでは16.10の素晴しいヒート・トータルをマーク。11-タイム・ワールド・チャンピオンでディフェンディング・イベント・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)を下した。
「間違いなく最高の気分ですね。ケリーはタイトル争いをしていて、そんなことは関係ない僕は、今年の自分のベストリザルトを目指していました。だから凄くリラックス出来て、スコアだけを追いかけていたんです。」勢いに乗るとリードだったが、セミファイナルでは、ヒート前半に巨大なフルローテーションでパーフェクトに近い9.10を手に入れた同じブラジリアンのメディーナに破れたものの、これまでベストリザルトの3位タイでフィニッシュした。「僕はまだスーパーストークですね。WCTの1年目の自分のベスト結果です」と、トリードが言った。
ジョエル・パーキンソン(AUS)は、ソリッドなクォーター・ファイナル・ヒートをサーフして、彼のシグネチャー・パワー・ムーブで絶好調のカイ・オットン(AUS)を下した。前半オットンがリードをとるも、エクセレントでピーキーなライトハンダーを見つけて、2つのビッグターンのコンビネーションを実行。7.90をスコアしてセミファイナル進出を決めた。
“ミックとケリーとは、かなり差があるからプレッシャーなしでサーフィン出来たんだ”
「我々が最初にここに着いたとき、波はかなり悪い感じだった。でもパドルアウトしてみたらファンな波で、彼らは良いタイミングでコンテストをやったね。」と、パーキンソンが言った。「ここでは負けられなかった。自分のセイフティーネットは使い切ってしまったからね。だからセミかファイナルまで勝ち上がりたかった。ミックとケリーは、かなり大きなリードがある。だから、プレッシャーなしでサーフィン出来たんだと思うよ。」パーキンソンは、セミファイナルで仲間のゴールド・コースター、ファニングと対戦するも惜しくも敗退。3位タイでフィニッシュとなった。
いよいよASP-WCTも大詰め。次回のイベントは、10月9日からポルトガルで開催される「リップ・カール・プロ」だ。
クイックシルバー・プロ・フランス・ファイナル結果:
優勝:ミック・ファニング(AUS)16.66
2位:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.00
クイックシルバー・プロ・フランス・セミ・ファイナル結果:
SF1:ミック・ファニング(AUS)16.10 def.
ジョエル・パーキンソン(AUS)15.03
SF2:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.87 def.
フリーペ・トリード(BRA)12.93
クイックシルバー・プロ・フランス・クォーター-ファイナル結果:
QF1:ジョエル・パーキンソン(AUS)15.77 def.
カイ・オットン(AUS)13.60
QF2:ミック・ファニング(AUS)17.00 def.
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)13.77
QF3:フリーペ・トリード(BRA)16.37 def.
ケリー・スレーター(USA)11.40
QF4:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.70 def.
ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.00