ASP-WCT「オークリー・プロ・バリ」はクラマスでラウンド3が終了。ベスト12が決定。

ASP-WCT「オークリー・プロ・バリ」はクラマスでラウンド3が終了。ベスト12が決定。 


Joel Parkinson (AUS), Image Credit: ASP / HAYDEN-SMITH
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クラマス、バリ/インドネシア(2013年6月25日火曜日)スモールコンディションのため、4日間のレイデイを強いられていたASP-WCT第5戦「オークリー・プロ・バリ」がようやく再開。6-8フィートのバレル・コンディションでラウンド3がスタート。世界最高峰のサーファー達は、見事なバレルライドから、エアリアル・マニューバーまでを披露。36人のサーファーはベスト12まで絞られた。

 

ASPワールド・チャンピオンで、カレントASP WCT No.7のジョエル・パーキンソン(AUS)は、彼のモーニング・ヒートでダミアン・ホブグッド(USA)と対戦。完璧なバレル-ライディングと、焼き付くようなカーヴィングでエクセレントな18.60をスコアした。「それは、本当にファンだった」と、パーキンソンが言った。「我々のヒートはノンストップ・ウェイブとなり、激しいヒートになった。何年もクラマスには通っている。世界で一番好きな波なんだ。今朝のコンディションは、板ガラスのように滑らかで、ビッグ・バレルだった。これ以上のコンディションを求めたら罰が当たるよ。」

 

シーバスは1本目からサーフボードを折って、リズムを見つけることが出来なかった

 

今年のオープニング・イベントで怪我をして、前回のフィジーまで試合を欠場していたジョン・ジョン・フローレンス(USA)にとって、今回のバリは復帰第2戦。同じハワイアンのセバスチャン・ジーツ(HAW)に対し、並みはずれたバレル・センスとプログレッシブ・パワー・サーフィンで勝利を手にし、ラウンド4へ勝ち上がった。「セバスチャン(ジーツ)と僕は、最近同じヒートが多かったんです。」と、フローレンスが言った。「彼は僕より少し年上で、本当に強いサーファーなんです。僕たちはラウンド1でもハイスコアをたくさん出して、最高なヒートを戦いました。そして、今朝のコンディションも僕たちが大好きな波でした。でも残念なことにシーバスは1本目からサーフボードを折ってしまい、その後リズムを見つけることが出来なかったんです。波は本当に最高でしたね。」

 

勝つためには充分なスコアを得たけど、明らかに苛立たしいものだった。

 

11-タイムASPワールド・チャンピオンでカレントASP WCT No.1のケリー・スレーター(USA)は、ローカルのプトラ・ヘルマワン(IDN)に勝利したが、それは彼特有の支配的な勝利とは、かけ離れたヒートだった。「僕にとっては思い通りにならず、じれったいヒートだった」と、スレーターが言った。「ハイスコアを出せる波が少ない中で、自分はそのチャンスを掴めず、彼がその波を掴んでいた。彼がその波を上手く利用することが出来ずに僕はラッキーだった。ヒートがそんなストップ・アンド・ゴーの場合、結局多くの小さな波を取り、ミディアム・スコアを積み重ねなくてはならない。勝つためには充分なスコアを得たけど、今日のコンディションのなかでは明らかに苛立たしいものだった。」

 

僕は多くの波をつかんでいて、スコアを積み上げていたんです。

 

午後のヒートでは、ロータイドとオンショアの影響で、パフォーマンス・フォーカスは、チューブ-ライディングからターンとエアリアルにシフト。そんなコンディションで、カレントASP WCT No.5のエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)は、危険なバックハンダーであるマット・ウィルキンソン(AUS)を下した。「クラマスは、バレル、ターン、エアといった様々な顔を持つ。我々のヒート中、マット(ウィルキンソン)がほとんど優先権を持っていたので、僕は多くの波をつかんでいて、スコアを積み上げていたんです。それが最終的に良い結果につながりました。本当に嬉しいです。」

 

ミシェル・ボウレズ(PYF)は、午後のリッパブルなコンディションで、爆発的なフィン・フリー・サーフィンとパワフルなカーヴィングをブレンドして16.94をスコア。ラウンド3でガブリエル・メディーナ(BRA)を下した。「今日のクラマスはまさにファンウェイブでしたね」と、ボウレズが言った。「自分は体調も絶好調で、サーフボードの調子が良いです。開幕戦は3位と良いスタートを切れましたが、既に思わしくない結果もあります。クラマスは、ツアー選手にとってリッパブルな波です。自分のヒートで良い波を掴めれば、絶対に良いサーフィンが出来ると感じています。」

 

風が変わり、ジョディ(スミス)のコンディションだと思っていました

 

フレデリック・パターチア(HAW)は、イベント大本命でカレントASP WCT No.3のジョディ・スミス(ZAF)をヒート終了間際に大逆転で下す、大番狂わせを引き起こした。「自分の戦略をやり通すためにベストを尽くしました。」と、パターチアが言った。「その波をじっくりと待ち、出来る限りのサーフィンをしました。その波で逆転出来るスコアが出ると思っていました。ここでスコアを出せなかったら、このツアーに入られないって思いましたよ。今日の最後のヒートなのも分かっていたし、風が変わり、ジョディ(スミス)のコンディションだと思っていました」と、パターチアが言った。「負けかなと思っていました。でも自分の戦略を続け、ハードにスマートにサーフして、それが上手く行ったんだと思います。」

 

 

 

イベント主催者は、明朝午前6時30分に再びコール。現地時間の午前6時45分のスタートを目指してコンディションをチェックする。コンペティションが再開するとき、ラウンド4のヒート1では、タジ・バロウ(AUS)、C.J.ホブグッド(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)が登場する。現在のSWスウェルは水曜日も続き、より大きなSSWスウェルは木曜日の午後も続き、金曜日に徐々に和らぐ見込み。

 

オフィシャルサイト:http://www.oakleyprobali.com/

 

オークリー・プロ・バリ・ラウンド3結果:
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)15.83 def.ミゲール・プポ(BRA)9.17
ヒート2:C.Jホブグッド(USA)12.10 def.エイドリアン・バカン(AUS)11.67
ヒート3:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.60 def.ダミアン・ホブグッド(USA)18.26
ヒート4:ジョシュ・カー(AUS)16.70 def.フリーペ・トリード(BRA)6.77
ヒート5:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.07 def.。セバスチャン・ジーツ(HAW)13.87
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)13.96 def.プトラ・ヘルマワン(IDN)8.90
ヒート7:ミック・ファニング(AUS)12.53 def.。ヤイディン・ニコル(AUS)9.73
ヒート8:ジュリアン・ウイルソン(AUS)14.74 def.。ジェレミー・フローレス(FRA)9.94
ヒート9:ナット・ヤング16.10(USA)def.カイ・オットン(AUS)15.03
ヒート10:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)13.73 def.。マット・ウィルキンソン(AUS)10.67
ヒート11:ミシェル・ボウレズ(PYF)16.94 def.。ガブリエル・メディーナ(BRA)8.94
ヒート12:フレデリック・パターチア(HAW)12.50 def.ジョディ・スミス(ZAF)10.34

 

アップカミング・オークリー・プロ・バリ:ラウンド4マッチアップ
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)、C.J.ホブグッド(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)
ヒート2:ジョシュ・カー(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ケリー・スレーター(USA)
ヒート3:ミック・ファニング(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ナット・ヤング(USA)
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、フレデリック・パターチア(HAW)