JPSAロングボード第1戦 RealBvoice千倉プロは、女子はベスト6、男子はベスト16が決定。

JPSAロングボード第1戦
RealBvoice千倉プロは大会2日目。

女子はベスト6、男子はベスト16が決定。明日はファイナルデイ。(5/12)


photo:s.yamamoto

 

5月11日(金)~13日(日) で千葉県南房総市千倉において開催されているJPSA2012ロングボード第1戦「RealBvoice千倉プロ」は大会2日目。本日の千倉ポイントの天候は晴れ。西北西のサイドオフ。波は膝腰のコンディションのなか、女子のラウンド1のヒート4から再開。女子はベスト6、男子はクオーターファイナルのベスト16が決定した。また公認プロ資格を目指し,昨日のトライアルから勝ち上がっていたトライアル選手たちは全員敗退となり、今大会でのプロ合格者はなしとなった。

ラウンド4からはトップシードが登場。昨年のグラチャンであるユージン・ティールが登場し、圧倒的なサーフィンを披露してラウンドアップ。続く石川剛も持ち前のパワフルなサーフィンで、今大会のハイエストスコア8.25を叩き出し、勝ち上がった。そんな中で,塩坂信康、畑 雄二、鈴木 剛、秋本祥平といったトップ選手が敗退するという番狂わせが発生。女子でも、昨年のランキング2位の田岡なつみ、宇井初美、阿隅由香里といった選手も最終日を前にイベントから姿を消した。

無難に綺麗にまとめる波乗りより、リスクのある攻めているサーフィンに点が高くつく。パワーとスピードでエクセレントも可能だ。コシハラという本日のサイズ。トロ速めの波はライトとレフトがあるものの、レフトがメイン。ただ、ダンパーブレイクも多いため、乗れる波を選ぶとパワーが無く、張らないなので、自分でスピードつけられないと抜けられない。今日は波の選択で勝敗が分かれた。75%ルールは撤廃されたものの、今回のコンディションではバラエティある演技の組み合わせが正解。モダンとトラディショナル、どちらもバランス良く組み込めれば、ハイスコアに繋がるだろう。

明日はいよいよファイナルデイ。ライブ中継はこちらからご覧下さい。

 

榎本信介。シングルフィンでトライフィンのような演技。攻めています。
榎本信介。シングルフィンでトライフィンのような演技。攻めています。photo:s.yamamoto
ユージン・ティール。昨年のグランドチャンピオン。ヒートの攻め方、演技はさらに磨きがかかって、盤石のものに。
ユージン・ティール。昨年のグランドチャンピオン。ヒートの攻め方、演技はさらに磨きがかかって、盤石のものに。photo:s.yamamoto
JPSA ロングボード第一戦「RealBvoice 千倉プロ」鈴木由貴
JPSA ロングボード第一戦「RealBvoice 千倉プロ」鈴木由貴。photo:s.yamamoto
植村未来。やはり女子サーキットは、彼女が引っ張る。
植村未来。やはり女子サーキットは、彼女が引っ張る。photo:s.yamamoto
昨年は首のヘルニア治療で参戦できなかった土屋昌平。R-4で敗退するもののキレのある演技は健在。
昨年は首のヘルニア治療で参戦できなかった土屋昌平。R-4で敗退するもののキレのある演技は健在。photo:s.yamamoto
最後はきっちり決めた、森大騎。ボードコントロールは天性のもの。
最後はきっちり決めた、森大騎。ボードコントロールは天性のもの。photo:s.yamamoto
石川剛。オーストラリア仕込のパワーサーフィンが炸裂。
石川剛。オーストラリア仕込のパワーサーフィンが炸裂。photo:s.yamamoto
ハワイのプロツアーにも参戦している喜納元輝。R-1からただ一人勝ち上がっている。
ハワイのプロツアーにも参戦している喜納元輝。R-1からただ一人勝ち上がっている。photo:s.yamamoto

今シーズンは全5戦が予定されているJPSAロングボード。第2戦は5月24日(木)~26日(土)でインドネシアのバリ島で開催される「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」。第3戦は7月7日(土)~8日(日)で湘南・辻堂で開催される「マーボーロイヤル プロ」。第4戦は,9月1日(土)~2日(日)新島の羽伏浦で開催される「ALL JAPAN PRO」。そして最終戦が11月にスリランカでの開催に向け調整中の「スリランカロングボードプロ」となっている。

昨年のJPSAロングボードは、男子ではユージン・ティールが2度目のグランドチャンピオンを獲得。そして女子では小熊明美が初のグランド・チャンピオンを獲得した。アグレッシッブなマニューバー系サーフィン が台頭するなかで、しっかりとした試合運びで安定したロングボード・サーフィンを見せた選手が活躍した一年だった。今シーズン注目したいのはロングボードはジャッジ基準の改定されたこと。昨年まではノーズライドなどのトラディショナル・マニューバーと、ショートボードのようなモダンマニューバーのふたつを織り交ぜたパフォーマンスが高得点に繋がっていた。しかし今回の改訂で、どちらか一方のマニューバーでも波のコンディションに合った演技に高得点がでることになった。ASPジャッジ基準で行われているJPSAも、この75%ルール廃止により、試合の勝敗が大きく変わって来る事が考えられる。昨年のRealBvoice千倉プロの優勝はユージン・ティールと植村未来。果たして今シーズンはどのようなドラマが生まれるのか。注目したい。今回もサーフメディアでは現地から最新情報を配信予定なのでチェックして下さい。

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2012
ロングボード第1戦
RealBvoice千倉プロ
期   日/5月11日(金)~13日(日)※プロトライアル同時開催
会   場/千葉県南房総市 千倉
特別協賛/RealBvoice
主   催/JPSA
後   援/千葉県南房総市
協   力/南房総サーフィン協会(MSK)

 

大会の写真はこちらからご覧下さい。

http://twitpic.com/photos/SURFMEDIA_LIVE

また今大会の情報はJPSAのオフィシャルページに掲載されています。