ハーレー・オーストラリアン・オープンはトップシード登場。仲村拓久未がR3へ日本人一番乗り。
2015年2月10日火曜日、オーストラリア、シドニー、マンリービーチ:オース トラリア最大のサーフ、スケート&ミュージック、アートイベント「ハーレー・オーストラリアン・オープン」は大会4日目。本日はクオリファイング・シ リーズ(QS)メンズのラウンド1の残りの14ヒートに、トップシードが登場するラウンd2の8ヒートが行われた。ウイメンズとジュニアはオフ。
昨日のサーフ・コンディションから改善されたマンリー・ビーチでは、多くのビッグムーブとエクセレント・スコアが連発。激しいデッドヒートが繰り広げられた。特に後半のトップシードが登場したラウンド2では、ミック・ファニングをはじめとするCTサーファーも顔を揃え、サーフィンレベルは一気に上がった。
3タイム・ワールド・チャンピオンで、ハーレー・オーストラリアン・オープン第1シードであるミック・ファニング(クーランガッタ、QLD/AUS)は、ラウンド2のヒート1に登場。ヒートの開始数分で2つのエクセレント・スコアを記録し、ラスト30秒までリードを保持したが、ヒクリーに逆転されるも第2位のポジションでラウンドアップした。
「ハーレー・オーストラリアン・オープンは初めての出場なんだ。ここまでは良い感じだね。」と、ファニングが言った。「ニューカッスルに行くかここに来るかを悩んでいたんだけど、自分のホームであるゴールドコースでのCTイベントの準備となるこの場所に来る事を決めたんだ。今年の最初のヒートがどうなるかなんて知る由もないけど、エキサイティングなキッズが多く参加しているイベントだね。素晴しい才能が開花するのを見て、自分の2015年のキャンペーンを開始できることはエキサイティングだよ。」
Day 4 Highlights – 2015 Hurley Australian Open of Surfing
先日ハワイのパイプラインで行われたボルコム・パイププロで2位となったハワイアンのメイソン・ホーは、マンリーのスモールサーフにも問題なく対応していた。ホーは、ラウンド2のヒート3で、彼のトレードマークのエネルギッシュなアプローチを見せ、キアヌ・アシン(HAW)とゴニー・スビサレッタ(ESP)を抑え、2位のサウス・アフリカのマイケル・フェブラリーとともに1位でラウンドアップした。
「マンリーは自分の大好きな場所の1つで、いつも何かしらイベントを行っていますね。」と、ホーが言った。「父はありとあらゆる波を楽しむことの重要性を自分にいつも教えてくれました。ハワイのビッグウェイブから、このようなスモール・ウェイブまで。自分にとってハードでなく、それは本当にファンなのです。」
稲葉玲王、安井拓海、新井洋人、大原洋人がR2へ。仲村拓久未がラウンド3日本人一番乗り。
本日のジャパニーズ・サーファー達は、稲葉玲王、安井拓海、新井洋人、大原洋人、田中海周、村上舜がラウンド1で出場。ラウンド2へ昨日勝ち上がった仲村拓久未と大橋海人のヒートが行われた。
ヒート18の稲葉玲王は、じっくりと波を待ちヒート中盤に入ったヒート最大のビッグライトをキャッチ。バックハンドのビッグマニューバーで、エクセレントの9.17をスコア。更にレフトブレイクではフォアハンドのカーヴィングターンで、バックアップを6.77として、トップへ躍り出る。最後はエアリバースをメイクしてバックアップを7.53に塗り替え、激しいハイスコア・バトルに競り勝った。
H20の安井拓海はファーストライドから、クリティカルなバックハンド・リエントリーを連発して、8.00のエクセレント・スコアでスタートする。続けて4.00のバックアップを揃えて、ヒート前半をリードする。ライトブレイクでもフォアハンドのビッグターンで5.07をスコアして更にリードを広げる安井。最後はバックハンドで6.90をスコア。文句なしの勝利となった。
H21の新井洋人もスタートからチャージを見せて、ライトブレイクでフォアハンドのブローテールで5.00をスコア。2位でヒートを開始する。しかし後半に入り逆転され、3位を強いられる新井洋人。ヒート終了間際のバックハンドで6.43をスコアして大逆転するも、再びモライスがラストウェイブで逆転。追い込まれた新井洋人だがラストウェイブで6.50をスコアして、モライスとの激しい2位争いに勝ってラウンドアップを果たした。
H23では大原洋人、田中海周が同じヒートで対戦。ヒートはスタートからルーク・デイビスがエクセレントをマークして好スタート。ルッカ・メッシーナもアベレージスコアを揃えて、2位をキープ。田中海周と大原洋人は波とのリズムが合わずにスコアが出せない。ヒート後半に入り、田中海周が7.00をスコアして2位に浮上。大原洋人も後半にスコアを伸ばすも、田中海周も逆転され万事休す。しかし、大原洋人はラストウェイブにおいてフォアハンドで7.83をスコア。ヒートスコア13.33で2位に滑り込み、ラウンドアップを果たした。
H24の 村上舜はオープニングライドでダブルアップするレフトブレイクをゲット。クリティカルなセクションでのターンで7.17をスコア。セカンドウェイブでも6.10をスコアして、ヒートスコア13.27でヒート前半をリードする。ヒート後半に入り、イアン・ゴウベイアがエクセレントでトップへ。最後まで2位をキープし続けた村上舜だったが、終了間際にヒートは縺れ、3位のルエル・フィリップが7.53をスコアして一気にトップへ。村上は3位に押し出されて敗退となった。
昨日のラウンド1を勝ち上がり、ラウンド2でトップシードと対戦した仲村拓久未は、ヒート4でウィゴリー・ダンタス(BRA)、サンチァゴ・ムニーツ(ARG)、ギャビン・ジレット(HAW)と戦った。トップシードが登場するこのラウンドからサーフィンのレベルが高くなる。ヒートはムニーツとダンタスの2名がヒート前半をコントロール。仲村拓久未は波とリズムが合わずにスコアが伸ばせない。後半に入りようやくレフトの波を掴んだ仲村はバックハンドで激しいスラッシュを繰り返し、6.00をスコア。2位に浮上する。
バックアップが3.83の仲村は残り時間10分を切って、ライトブレイクをキャッチ。見事4.97でバックアップを塗り替えてトップに躍り出る。ムニーツに逆転されるも、最後はエア気味にタッチダウンを決めるなどして5.23をスコア。CTサーファーのウィゴリー・ダンタスとの激しい2位争いに勝ち、見事ラウンド3に進出した。
ヒート5では、大橋海人が、カイ・オットン(AUS)、デビッド・ドゥ・カルモ (BRA)、トーマス・ウッズ(AUS)と対戦。バックウォッシュが入り、ハイタイドで緩慢なセクションが多い、難しいコンディション。大橋はアベレージスコア2本を手に入れ、後半に入り、ライトのセットをゲット。バックハンドで5.83をスコアして2位につける。ドゥ・カルモがレフトブレイクでチャージを繰り返してヒートをリード。しかし、じっくり波を待っていたカイ・オットンがバックハンドで6.83をマーク。一気にトップへ躍り出て、大橋は3位へ転落。更に4位を強いられ万事休す。最後までチャージを見せた大橋だったが、ここで敗退となった。
明日は、メンズの R2のH9 – 24まで行い、そのごジュニアがファイナルまで行われる予定。H18稲葉玲王、H20安井拓海、H22新井洋人、H24に大原洋人。どのヒートも強者揃い。オーストラリアでもサムライたちの活躍を期待し、エールを送りたい。世界を目指してがんばれ日本!更新: 2015年2月10日 7:04 PM
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Hurley Australian Open of Surfing 2015
開催期間:2月7日〜15日
開催場所:シドニー、マンリー・ビーチ
オフィシャルサイト
http://www.australianopenofsurfing.com/