ダカインISAワールド・ジュニア大会6日目。U18新井洋人、U16稲葉玲王が勝ち進む。

ダカインISAワールド・ジュニア。U18新井洋人、U16稲葉玲王が圧倒的なサーフィンで勝ち進む。 


新井洋人 photo:ISA/Rommel_Gonzales
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(2013年6月15日土曜日 14:00更新)ニカラグアで開催中の「ダカインISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオン シップ(ISA世界ジュ ニア選手権)」は大会6日目を迎え、チームジャパンにとっても正念場となった。波はサイズダウンしたものの、クリーンなグッドコンディションが続く。ゴールド・メダルを目指す各国のアスリートにとっては一つも落とせないヒートの連続となった。

 

ボーイズU16ディビジョンのクオリファイ・ラウンドでのベスト・サーファーは、ドイツのレオン・グラッツァとイタリアのレオナルド・フィオラバンティ。メダルも目前の2人は、今日の最もエキサイティングなハイエスト・スコアリング・ヒートを演じ、1位となったグラッツァは、16.06を。2位となったフィオラバンティは15.20をスコアした。これは、両国にとってISA史上のベスト個人リザルトとなった。いよいよ各ディビジョンのクオリファイ・ファイナルも決定。そのファイナルの1位と2位がグランドファイナル進出となる。イベントもいよいよ大詰め。チーム順位は、ハワイとオーストラリアがリード。USA(第3位)、フランス(第4位)、日本(第5位)、サウス・アフリカ(第6位)、ブラジル(第7位)、ペルー(第8位)と続く。

 

小林直海 photo:ISA/Rommel_Gonzales
新井洋人 photo:ISA/Rommel_Gonzales

 

新井洋人と小林直海は、リパチャージ6で、ジョシュ・モニーツ、ケイン・デーリーの2人のハワイアンと対戦。ヒートは、ジョシュ・モニーツがフォアハンドのバレルライドで6.17をスコアしてリード。ケイン・デーリーもフォアハンドのシングルマニューバーで5.67をスコアする。新井洋人はレフトの波をバックハンドでチャージを繰り返し、前半を2位で折り返す。小林直海もバックハンドもハードなリエントリーで4.50をスコア。3位に付ける。

 

ジョシュは再びハードなバックハンドで8.00をスコア。リードを広げる。ヒート終盤、ケインがフォアハンドでバックアップを塗り替え逆転。新井もフォアハンドのリエントリーで6.00をマーク。更にバックハンドで4.93をスコア。激しいバトルが繰り広げられ、ヒートスコア10.93をマークした新井洋人は2位でリパチャージ7へラウンドアップ。キャプテン小林直海は惜しくも4位で敗退。16位でフィニッシュとなった。

 

稲葉玲王 photo:ISA/Rommel_Gonzales

 

ボーイズU-16リパチャージ6のヒート3に稲葉玲王が登場。フランスのティモン・ビッソ、ノミ・ミニョとアメリカのジェイク・デイビスと対戦した。ヒートはビッソがグッドレフトで5.50をスコアしてスタート。稲葉もAフレーイムのグッドレフトを掴み、深いボトムターンから、ヴァーティカルにクリティカルセクションを攻めるリエントリーを連打して、ハイスコアの7.83をスコア。続けて2.70をスコアしてヒートをリードする。

 

一人でポジションを左に移すミニョは、レフトの波を続けて掴みスコアを伸ばし稲葉を逆転する。そして、スローな展開となったヒート後半。波数が極端に少ないなか、ヒート終了間際に3位のビッソがグッドウェイブを掴み、6.63をスコア。それに対する稲葉もクローズセクションでのハードなリエントリーを見せて5.70をスコア。かなりのクロスヒートとなったが、バックアップを塗り替えた稲葉が、見事1位でリパチャージ7へラウンドアップ。

 

稲葉玲王 photo:ISA/Rommel_Gonzales

 

稲葉玲王が他の選手をコンビネーションで圧倒
 


ボーイズU16リパチャージ7で、ジェイク・マーシャル(USA)クイン・ブルース(AUS)イライジャ・ゲイツ(HAW)と対戦した稲葉玲王。ヒートはマーシャルが5.67をスコアしてスタート。前のラウンドでも絶好調でハイスコアをマークした稲葉はヒート中盤、再びスムーズでパワフルなサーフィンを披露。深いバトムターンからオフザトップでビッグスナップ。カービングとのコンビネーションで本日のハイエスト・シングルスコアとなる9.57をスコア。更に、稲葉はねじり込むようなカーヴィングターンを見せて7.17をスコア。最後は余裕のバレルライドまで披露し、下位の選手をコンビネーションに追い込み圧勝した。

稲葉玲王 photo:ISA/Tweddle
稲葉玲王 photo:ISA/Tweddle

新井洋人も圧勝でリパチャージ8へ。


新井洋人 photo:ISA/Tweddle
新井洋人:photo:ISA/Tweddle

 

U18ボーイズのリパチャージ7では、新井洋人が、エリオット・イバーラ(FRA)ディラン・ザカリアン(RSA)と3メンヒートを戦った。新井洋人はオープニングウェイブから2つのビッグマニューバーの素晴しいバックハンドを披露。大きくスプレーを上げるリエントリーで7.50をスコア。素晴しいスタートダッシュを見せる。さらにバックハンドが冴える新井は再び6.67をスコア。下位の選手をコンビネーションに追い込む。そのあとは落ち着いた試合運びで、そのまま試合終了。新井洋人が見事、リパチャージ8へ勝ち上がった。

勝利を称え合うチームジャパン Tweddle

ガールズU-16 リパチャージ 5ヒート2で田代凪沙は、コスタリカのレイラニ・マクゴナグルと、フランスのキム・ヴェトゥと対戦。ヒートは対戦相手のレイラニとキムがエクセレントをスコア。2人が圧倒的な強さを見せてコンビネーションで敗退。11位でイベントをフィニッシュした。

 

いよいよ残り2日となったISA世界ジュニア選手権。
明日は最終日のグランドファイナルに向けた戦いが行われる。

U18新井洋人は現地時間9時20分からリパチャージ8スタート予定。

U16稲葉玲王は現地時間10時からスタート予定。

 

がんばれ!日本!オフィシャルサイトでは毎日ライブ中継も行われている。彼らの活躍を期待してエールを送り続けよう。

 

1 Heats Qualify 6 Boys U-18ボーイズ U-18 クオリファイ6
1 Heats Qualify 6 Boys U-16ボーイズU-16 クオリファイ6
1 Heats Qualify 5 Girls U-16ガールズU-16 クオリファイ5
1 Heats Qualify 5 Girls U-18ガールズU-18 クオリファイ5
2 Heats Repechage 8 Boys U-18ボーイズU-18 リパチャージ8。ヒート1に新井洋人 9:20AM
2 Heats Repechage 8 Boys U-16ボーイズU-16 リパチャージ8。ヒート1に稲葉玲王 10:00AM
2 Heats Repechage 6 Girls U-16ガールズU-16 リパチャージ6
2 Heats Repechage 6 Girls U-18ガールズU-18 リパチャージ6
1 Heats Repechage 9 Boys U-18ボーイズU-18 リパチャージ9
1 Heats Repechage 9 Boys U-16ボーイズU-16 リパチャージ9
1 Heats Repechage 7 Girls U-16ガールズU-16 リパチャージ7
1 Heats Repechage 7 Girls U-18ガールズU-18 リパチャージ7

日本と ニカラグア との時差は、15時間です。日本の方が、15時間進んでいます。

ニカラグアの明朝2013年6月15日8時00分
日本時間で今晩2013年6月15日23時00分です。

 

 

日本代表選手

アンダー16:西優司(大阪)野呂海利(徳島)安井拓海(埼玉南)稲葉玲王(JPSA)

アンダー18:西修司(大阪)、小林直海(湘南藤沢)仲村拓久未、新井洋人(ASP)

アンダー16ガールズ:田代凪沙(湘南藤沢)小山みなみ(徳島)

アンダー18ガールズ:黒川日菜子(大阪)宮坂桃子(JPSA)

 

関連リンク:ダカインISAワールド・ジュニア大会5日目。U18新井、小林、U16稲葉、田代がリパへ。

関連リンク:「ダカインISAワールド・ジュニア」大会4日目。U18小林、U16稲葉がラウンド4進出。

関連リンク:「ダカインISAワールド・ジュニア」大会3日目。U18ガールズ宮坂桃子が9ptライド。

関連リンク:「ダカインISAワールド・ジュニア」大会2日目。U18小林、U16安井、稲葉がR3へ。

関連リンク:ニカラグアでダカインISAワールド・ジュニア開幕。日本勢は快調なスタートを切る。

関連リンク:ダカインISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ6/8開幕

関連リンク:チーム・ハワイがISA世界ジュニアで金メダル。日本は史上初の5位入賞。

 

オフィシャルサイト:http://isawjsc.com/

チームジャパンの現地ブログ http://blog.livedoor.jp/nsaorg/