オーストラリアのワイルドカード選手がCS最終戦バイオグラン・ニューカッスル・サーフェスト男子初日を席巻。日本勢厳しいスタート。

リーフ・ヘイズルウッド(AUS)Credit: WSL / Hannah Anderson

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州ニューカッスル、メレウェザー・ビーチ(2026年3月9日(月)) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2025/2026 チャレンジャー・シリーズ(CS)の今シーズン最後のイベント、バイオグラン・ニューカッスル・サーフェスト・プレゼンツ・バイ・ボンソイが、本日メレウェザー・ビーチで開幕した。

 

通過した嵐が次第に収まり、海は穏やかになった。3~5フィートのスウェルが、男子ラウンドオブ80の選手たちに大きく力強いセクションを提供した。

 

 

世界最古級サーフィン大会の一つであるニューカッスル・サーフェスト40周年記念大会初日、オーストラリアのワイルドカード選手が活躍した。オーストラリア/オセアニアQS上位選手たちの好パフォーマンスが、この日の最高スコアを記録した。

 

ネクストコールは現地時間の明日3月10日(火)午前7時30分(AEDT)で、午前8時5分開始となる見込みだ。

 

リーフ・ヘイズルウッドとケイレブ・タンクレッドがワイルドカード勢を牽引

 

リーフ・ヘイズルウッド(AUS)がQSリージョン・タイトルを勝ち取り、来季チャレンジャーシリーズ復帰を決めてから1週間も経たぬうちに、26歳の彼はサーフェスト初戦で最高得点を記録。

2ウェイブ合計20点満点中14.50(内7.83)を叩き出した。彼の代名詞であるエア技で高得点を確保したヘイズルウッドは、好調なスタートを切れたことに満足している。

 

リーフ・ヘイズルウッド(AUS)Credit: Hannah Anderson/World Surf League
リーフ・ヘイズルウッド(AUS)Credit: Hannah Anderson/World Surf League

 

「本当に素晴らしい気分です。最高の瞬間で、ずっと夢見ていたことでした。計画を立てて思い通りに実行に移せたのです。いつもそううまくいくとは限らないので、とても興奮しています」とヘイズルウッドは語った。

「ワイルドカードを獲得し、実際に海に出てあのような波に乗れたことは最高の気分です。またシーズンが再開されるのも楽しみにしています」

 

ケイレブ・タンクレッド(AUS)が2019年に競技サーフィンから一時離脱した時、このセントラルコースト出身のサーファーはオーストラリアで最も期待されるジュニア選手の一人だった。

現在25歳で建築家として働くタンクレッドは、QSランキングの最下位からわずか1シーズンでオーストラリア/オセアニア地区3位に躍進し、2026/2027年CSにクオリファイした。

このカムバックにより、タンクレッドは本日ワイルドカードとして初のCSイベントにデビュー。滑らかで変化に富んだレールサーフィンで7.40を獲得すると、攻撃的なシングルレイバックで6.67をスコアし、ヒート勝利を収めた。

 

ケイレブ・タンクレッド(AUS)Credit: WSL / Darren Anderson
ケイレブ・タンクレッド(AUS)Credit: WSL / Darren Anderson

 

「こういう時のニューカッスルは大好きなんです。アボカビーチから1時間ほど離れた海岸沿いの町で育ったから、ここで何度もコンテストに出場してきました」とタンクレッドは語った。

「ジュニアの大会にも何度も出場したし、また戻ってこられて嬉しいです。いつも素晴らしい人たちに支えられてきました。本当に感謝しています。マイクロ(グレン・ホール)がラグランから、ジュール(ジュリアン・ウィルソン)と数人の仲間がビーチから、この試合を観戦してくれた。本当に感謝しています」

 

オーストラリア/オセアニアランキング2位のレニックス・スミス(AUS)も、CSイベントデビュー戦でタンクレッドに次ぐ2位でプログレッションを果たした。2人は、シーズンを通して活躍したルーク・スワンソン(HAW)と岩見天獅(JPN)を敗退させた。

 

ドム・トーマス(AUS)Credit: WSL / Darren Anderson

 

一方、ダコダ・ウォルターズ(AUS)は、午前中の最初のHEATで勝利を収め、ニューカッスルの地元選手ドム・トーマス(AUS)は、ミヒマナ・ブレイ(PYF)のブザービーターに僅差で敗れた。

 

HEAT4では、アリスター・レジナート(AUS)とウィレム・ワトソン(AUS)が勢いよく勝ち進み、同じくワイルドカード出場のタジ・ストークス(AUS)と元CTサーファーのマキシム・フスナット(FRA)を敗退させた。

 

QS最終戦のフィリップ・アイランドでのキャリア最大の勝利(来季CSクオリファイ)の余韻冷めやらぬレジナートは、2つの巨大なバックハンドフックを決めて7.67点という当日最高スコアの一つを叩き出した。

 

アリスター・レジナート(AUS)Credit: Hannah Anderson/World Surf League

 

「ここに来て、すぐにエピックな波に乗れると思うと本当にワクワクします」とレジナートは語った。「ニューカッスルは世界で最も好きな場所の一つです。ここには多くの友人がおり、過去のサーフェストでは数えきれないほどの良い思い出があります。

ここに来て、数々の波の予報を確認し、ニューカッスルの素晴らしい仲間たちと過ごせることに、とても興奮しています。この地には良い縁を感じておりますので、今週の試合を存分に楽しみたいと思います。」

 

 

オーシャン・ランカスターとヘイデン・ロジャース、素晴らしいチャレンジャーデビュー

 

チャレンジャー初出場でヒート勝利を収めたオーストラリア選手は、オーシャン・ランカスター(AUS)とエイデン・ハソン(AUS)の2人だった。ハソンはディラン・モファット(AUS)を僅差で勝ち取り、2人はともにラウンドオブ64に進んだ。

 

一方、ランカスターは、この日最も注目されたマッチアップで勝利を収めた。元世界ランク2位で、メレウェザー・ビーチの地元出身であるジュリアン・ウィルソン(AUS)と、2023年WSLワールドチャンピオンであるジャービス・アール(AUS)と対戦したランカスターは、残り90秒で、同じくCS初出場のマカナ・フランツマン(HAW)を抜き、首位に躍り出た。

 

ニューカッスル・サーフェスト・トライアルに遅れて出場し、2位となったランカスターは、自信を高めるパフォーマンスをまたひとつ加えることができ、興奮していた。

 

オーシャン・ランカスター(AUS)Credit: WSL / Hannah Anderson

 

「実は、前日の夜9時半まで、自分がトライアルに出場することすら知らなかったんです。しかも、僕はゴールドコーストにいたから、父と一晩でそこへ急行したんです」とランカスターは語った。

「最初のHEATを見て、よし、まあ、自分のサーフィンを精一杯やってベストを尽くすしかないなと思いました。そして、実際にその通りにできたと思います。

QSやプロジュニアの大会に出始めて、自分にも実力があることに気づきました。何人かの有名選手と互角に戦え、中には下した相手もいました。ですから、本当に良い気分です。

ここには私のコミュニティ全体が支えてくれています。全てのサポートは故郷から届いています。地元で競うのは気持ちが良いですし、皆からの応援があるからこそ、もっと挑戦し、全力で臨みたいという気持ちが湧いてくるのです。」

 

この日の最終HEATでは、ベン・ロレンソン(AUS)がヘイデン・ロジャース(USA)に次ぐ2位で勝ち上がり、オーストラリアのワイルドカード選手がまた一人勝ち進んだ。

ロジャースの空中技の数々は、新たにチャレンジャー資格をクオリファイしたこのカリフォルニア出身選手が、初出場で14.23というこの日の最高ヒートスコアの一つを記録する原動力となった。20歳の彼はホセ・フランシスコ(BRA)と共に、本日ヒート勝利を勝ち取った唯一の非オーストラリア人選手となった。

 

ヘイデン・ロジャース(USA)Credit: WSL / Hannah Anderson

 

「直前でこの大会に出場できて本当に良かったです。来季のチャレンジャーへの出場権を獲得できたからです」とロジャースは語った。

「ウォームアップできただけでも素晴らしい経験でしたし、HEATを突破できたのも最高でした。チャレンジャーに臨むにあたり、自分のスコアがどうなるか不安でしたが、いくつかのスコアを残せたことで自信がつきました」

 

がんばれ!日本!

 

クリティカルセクションへ鋭く当て込むターンで逆転を狙う安室丈。ヒート終盤に巻き返しを見せたが逆転ならず。 Credit: WSL / Darren Anderson

 

男子ラウンドオブ80には日本からH2岩見天獅、H3田中大貴、H6安室丈が登場。怪我からの復帰戦となった岩見と安室だったが、岩見天獅、安室丈とも3位敗退となり65位でフィニッシュ。田中は4位で73位でラウンドアップならず。今シーズンラストのCS大会を終えた。

 

明日、男子ラウンドオブ64がスタートとなれば、H1加藤翔平、H2大原洋人、H8伊東李安琉。H14西慶司郎が登場する。

 

 

バイオグラン・ニューカッスル・サーフェスト男子ラウンドオブ80結果:

HEAT1:ダコダ・ウォルターズ(AUS)13.07 DEF. ミヒマナ・ブレイ(PYF)11.44、ドム・トーマス(AUS)11.27、イゴール・モラエス(BRA)8.40
HEAT 2:ケイレブ・タンクレッド(AUS)14.07 DEF. レニックス・スミス(AUS)11.34、岩見天獅(JPN)10.03、ルーク・スワンソン(HAW)9.50
HEAT 3:エイデン・ハソン(AUS)9.37 DEF. ディラン・モファット(AUS)9.27、ライラン・ビーバーズ(HAW)9.00、田中大貴(JPN)7.96
HEAT 4:アリスター・レジナート(AUS)13.84 DEF. ウィレム・ワトソン(AUS)10.40、タジ・ストークス(AUS)8.86、マキシム・フスナット(FRA)7.57
HEAT 5:オーシャン・ランカスター(AUS)11.17 対 マカナ・フランツマン(HAW)10.06、ジュリアン・ウィルソン(AUS)7.84、ジャービス・アール(AUS)7.20
HEAT 6:リーフ・ヘイズルウッド(AUS) 14.50 DEF. ラファエル・テイシェイラ(BRA) 10.34、安室丈(JPN) 9.70、ハーレー・ウォルターズ(AUS) 6.17
HEAT 7:ホセ・フランシスコ(BRA) 8.83 DEF. スレイド・プレストウィッチ(RSA) 8.17、ルーク・テマ(HAW) 8.10、オリバー・ライセンビーク(AUS) 5.04
HEAT 8: ヘイデン・ロジャース(USA)14.23 DEF. ベン・ロレンソン(AUS)12.03, ジャスティン・ベクレ(FRA)7.70, タリー・ワイリー(AUS)5.20

 

バイオグラン・ニューカッスル・サーフェスト男子ラウンドオブ64マッチアップ:

HEAT 1:サミュエル・プポ(BRA)vs. ブロンソン・メイディ(INA)vs. 加藤翔平(JPN)vs. ダコダ・ウォルターズ(AUS

HEAT 2:ジョーガン・クズネット(FRA)vs. 大原洋人(JPN)vs. ライアン・ハッカビー(USA)vs. ミヒマナ・ブレイ(PYF)

HEAT 3:ウィンター・ヴィンセント(AUS)vs. マイケル・ロドリゲス(BRA)vs. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)vs. ケイレブ・タンクレッド(AUS)

HEAT 4:ルーク・トンプソン(RSA)vs. ルッカ・メシナス(PER)vs. カルロス・ムニョス(CRC)vs. レニックス・スミス(AUS)

HEAT 5:マテウス・ハーディ(BRA)vs. アドゥア・アマトリアン(EUK)vs. エドガード・グロッジア(BRA)vs. エイデン・ハソン(AUS)

HEAT 6:リアム・オブライエン(AUS)vs. ノーラン・ラポーザ(USA)vs. フィン・マクギル(HAW)vs. ディラン・モファット(AUS

HEAT7:ジョーダン・ローラー(AUS)vs. ザビエル・ハックスタブル(AUS)vs. オリバー・ジーツ(NLD)vs. アリスター・レジナート(AUS)

HEAT8:イーライ・ハンネマン(HAW)vs. 伊東李安琉(JPN)vs. イアン・ジェンティル(HAW)vs. ウィレム・ワトソン(AUS)

HEAT9:カウリ・ヴァースト(FRA)vs. ライアン・カリナン(AUS)vs. カイアス・キング(AUS)vs. オーシャン・ランカスター(AUS)

HEAT10:リーバイ・スローソン(USA)vs. ケイド・マトソン(USA)vs. ビリー・ステアマンド(NZL)vs. マカナ・フランツマン(HAW)

HEAT11:モーガン・シビリック(AUS)vs. ルーカス・ビセンテ(BRA)vs. フランコ・ラジウナス(ARG)vs. リーフ・ヘイズルウッド(AUS)

HEAT12:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)vs. シオン・クロフォード(HAW)vs. ケオニ・ラサ(EUK)vs. ラファエル・テイシェイラ(BRA)

HEAT13:オスカー・ベリー(AUS)vs. マイキー・マクドナー(AUS)vs. チャーリー・キュボーン(FRA)vs. ホセ・フランシスコ(BRA)

HEAT14:カラム・ロブソン(AUS)vs. 西慶司郎(JPN)vs. ジャクソン・バンチ(HAW)vs. スレイド・プレストウィッチ(RSA)

HEAT 15:ディミトリ・プーロス(USA) vs. 渡部太郎(USA) vs. ルーカス・キャシティー(MEX) vs. ヘイデン・ロジャース(USA

HEAT 16:ジョージ・ピター(AUS) vs. ルーカス・シルベイラ(BRA) vs. ジャクソン・ベイカー(AUS) vs. ベン・ロレンソン(AUS

 

バイオグラン・ニューカッスル・サーフェスト、女子ラウンドオブ 48 マッチアップ:

HEAT 1:アリーナ・ロドリゲス(PER)vs. ウィロー・ハーディ(AUS)vs. ルイーズ・ルプロン(RSA)vs. ジギー・アロハ・マッケンジー (AUS)

HEAT 2: タリア・スウィンダル (USA) vs. 野中美波 (JPN) vs. ゾーイ・マクドゥガル (HAW) vs. チャーリー・ヘイトリー (AUS)

HEAT 3: ソル・アギレ (PER) vs. メイシー・キャラハン (AUS) vs. マリア・リマ (HAW) vs. アエラン・ヴァースト (PYF)

HEAT 4:イーデン・ウォーラ(USA) vs. 中塩佳那(JPN) vs. 佐藤李(JPN) vs. ナタリー・フェンソム(AUS)

HEAT 5:レイラニ・マクゴナグル(CRC) vs. 松岡亜音(JPN) vs. ジェシー・ヴァン・ニーケルク(RSA) vs. アイラ・ハパッツ (AUS)

HEAT 6: サノア・デンプフル・オリン (CAN) vs. 都築虹帆 (JPN) vs. フィリッパ・アンダーソン (AUS) vs. ゾーイ・ジーツ (NLD)

HEAT 7:池田美来(JPN)vs. サラ・バウム(RSA)vs. サラ・レイセアガ(FRA)vs. アメリー・バーク (AUS)

HEAT 8:ソフィア・メディーナ(BRA)vs. リード・ヴァン・ワゴナー(USA)vs. オセアナ・ロジャース (AUS) vs. ルーシー・ダラー(AUS)

 

 

ライブで観戦

バイオグラン・ニューカッスル・サーフェスト・プレゼンツ・バイ・ボンソイは、2026年3月9日から15日までメレウェザー・ビーチで開催される。この大会は、WorldSurfLeague.com および無料のWSLアプリでライブ放送される。