ベスト4が決定。松岡亜音と渡邉壱孔は5位でフィニッシュ。WSLワールドジュニア・チャンピオンシップ・フィリピン大会4日目

フィリピン・ラウニオン州サンファン、ウルビズトンドビーチ(2026年1月14日水曜日) ウルビズトンドビーチのザ・ポイントで、2~3フィートのコンディションの中、2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ワールドジュニア・チャンピオンシップ・フィリピンの準決勝マッチアップを正式に決定した。

ネクストコールは明日1月15日(木)午前7時30分、開始は午前8時5分を予定している。

 

 

オーストラリアのアイラ・ハパッツとシエラ・カーが主導権を握る

 

アイラ・ハパッツ(AUS)© WSL / Cait Mier

 

3日連続で、アイラ・ハパッツ(AUS)が女子ドローの最強の選手であることを証明した。本日はヒート合計15.57を記録。この数字には優れた8.07と7.50が含まれており、大会最高となるシングルウェイブ・スコアを記録した自身のオープニングラウンド2ウェーブ合計に次ぐ高得点だ。

チャレンジャーシリーズ出場者であり2025年アジアジュニアチャンピオンの松岡亜音(JPN)との一進一退の攻防では、現オーストラリア/オセアニアジュニアチャンピオンのハパッツが、ライン上で複数のクリティカルセクションを攻められる波を辛抱強く待ち続けた。

各波で決定的なエンドセクションを捉えた18歳の彼女は、松岡を追い詰めることに成功。松岡はヒートの最終3分の1でハイスコアを狙う状況に追い込まれた。

 

アイラ・ハパッツ(AUS)© WSL / Cait Miers

 

「アノン[松岡亜音]は本当に素晴らしいサーファーで、強敵なんです」とハパッツは語った。「彼女はチャレンジャーシリーズで実績を積んでいるから、対戦前は少し緊張しました。勝てて良かったです。自分のゲームとコンディション、戦略に集中し続けました。

コンディションは、かなりスローですね。20分ほど波のない時間帯もありますが、その後フローが出てきて、数セットの波が来ることもあります。ですから、自分のタイミングを待って、その時に乗る必要があります。でも、波が来た時は、なかなか楽しいですよ。」

 

 

クオーターファイナル第3試合では、今大会で最も栄誉あるサーファー2人、2023年世界ジュニアチャンピオンのシエラ・カー(AUS)と2025年ワールド・チャンピオンシップ・ツアー(CT)ルーキーのベラ・ケンワージー(USA)が対決した。

 

このオールスター対決は、オーストラリア勢が優勢だった。カーは序盤から好調で、安定したパフォーマンスでエクセレント得点8.00をスコア。さらに7点台を2本記録した一方、ケンワージーは5点台から抜け出せずに苦しんだ。

レールを大きく使いながら、テールをドリフトさせて3ターン連続技を決め、高得点を獲得した18歳のカーは、これで4度目の出場で3度目の世界ジュニア準決勝進出を果たし、史上初の2度目の世界ジュニアタイトルを勝ち取る戦いを続ける。

 

シエラ・カー(AUS)© WSL / Cait Miers
シエラ・カー(AUS)© WSL / Cait Miers

 

「ベラ(ケンワージー)との初めての正式なヒートだったので、とても楽しかったです」とカーは語った。「面白いことに、彼女はここ10日間、私のオーストラリアの家に滞在していました。一緒にここへ移動し、朝食を共にし、昨夜の夕食時には『ああ、もう少し後だったら良かったのに』と話していました。友人とのヒートは大好きなんです」

 

(ファイナルでアイラ・ハパッツと対戦するのは)最高ですね。二人ともオーストラリア人で、プロジュニアもQSも一緒に戦ってきました。これまでにも何度か対戦したことがあり、本当に仲の良い友達です。だからファイナルで対戦するのは本当に楽しいことですし、どちらが勝つか見ていてほしいですね。」

 

この二人のオーストラリア人レギュラーフッターの選手は、準決勝でそれぞれグーフィーフッターの選手と対戦する。ハパッツはヴァイヒティマハナ・インソ(HAW)と、カーはジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)と対戦する。

 

ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)© WSL / Cait Miers
ヴァイヒティマハナ・インソ(HAW)© WSL / Cait Miers

 

経験豊富なインソとゴンザレス・エチャバリは、クオーターファイナルの初戦と最終戦で若いライバルを圧倒した。ハワイ出身のインソは14歳のカーラ・モレラ・デ・ラ・ヴァル(スペイン)とのロースコアマッチで勝利を勝ち取り、バスク出身のゴンザレス・エチャバリは16歳のカタリナ・ザリキエイ(ペルー)を8.17のエクセレントスコアで破った。

 

 

オーストラリア勢が席巻、スミス、ヘンリー、ヴィンセントが準決勝進出

 

体調不良と闘いながらも、レニックス・スミス(AUS)はリクソン・ファルカオ(BRA)との接戦を制し、2年連続の準決勝進出を果たした。ラウンドオブ16と同様、スミスは開始3分以内に8.17を獲得する好スタートを切ったが、この日は追加得点に苦戦した。

 

一方、男子で最後のグーフィーフッターであるファルカオはヒートを通じて着実にスコアを積み上げ、アンダープライオリティで大会初のフルローテーションのエアリバースを決めて7.17を獲得。オーストラリア選手から首位を奪った。しかし残り2分を切って5.23が必要となったスミスは、複数のターンを可能にする波を見つけ、6.57をスコアして逆転勝利を収めた。

 

レニックス・スミス(AUS)© WSL / Cait Miers
レニックス・スミス(AUS)© WSL / Cait Miers

 

「あの波を彼に譲ってしまったのは、完全に失敗だったと思いました」とスミスは語った。「プライオリティは自分にあったのに、『しまった、何てことをしてしまったんだ?』と後悔しました。でも最後に小さな波が来たので、少し体を操ってなんとか6点を取ることができました。その波にはかなり満足しています。あの時は、まるで夢を見ているようでした」

 

サーフィン強豪国同士の第二の対決もオーストラリアの勝利に終わった。デーン・ヘンリー(AUS)がガブリエル・クラウスナー(BRA)を破り、ヘンリーとスミスによる初のオールオーストラリア準決勝が実現した。ヘンリーは大会最高得点を記録したわけではないが、自信に満ちたパフォーマンスで各HEATを勝ち抜き、本日は大会自己最高となる7.83をスコアした。

 

ウィンター・ヴィンセント(AUS)© WSL / Cait Miers
ウィンター・ヴィンセント(AUS)© WSL / Cait Miers

 

3人目のオーストラリア人、ウィンター・ヴィンセント(AUS)は2024年の2位に続き、2年連続で準決勝進出を果たした。ヴィンセントは渡邉壱孔(JPN)との接戦を制し、両者の最終スコアはわずか0.5点差だった。

イスラエルとコスタリカを代表するアター、準決勝進出

 

コスタリカ在住ながらイスラエル代表として出場したナダブ・アター(ISR)は、自身初のWSLワールドジュニアで準決勝進出を果たし、両国にとって大きな勝利を勝ち取った。

アターはクオーターファイナルのオリバー・ジーツ(NDL)戦で、プライオリティの極めて成熟した運用と賢明なウェイブセレクションにより、限られた決定的セクションを攻める最良の選択肢を見出した。

ジーツがヒートの大半でシングルウェイブ・スコアをリードする中、アターは一貫してリードを維持。最終的にイスラエル選手が7.57を記録したことで7.57を記録したことでジーツに大きな点差を強い、最後の追い上げも及ばず敗退となった。

 

ナダブ・アター(ISR))© WSL / Cait Miers
ナダブ・アター(ISR))© WSL / Cait Miers

 

オリバー・ジーツは素晴らしいサーファーです。コンディションが難しく、厳しい戦いになることは分かっていました。そのため、自分が最高スコア6.5だったのに対し、彼がヒート全体を通して7点を維持していた状況は、確かに非常に危ういものでした」とアターは語った。

「彼が良い波に乗れば高スコアを獲得するだろうと理解していました。ですから、本当に嬉しく思います。ただプロセスを信じていました。この大会前のトレーニングだけでなく、ここ数年積み重ねてきた全てを。今が自分の時だと確信していましたし、あのヒートでもそう感じていました。ただそれを信じ、自然の流れに委ねたのです。」

 

 

女子クオーターファイナルマッチアップ:

HEAT 1:ヴァイヒティマハナ・インソ(HAW)8.50 DEF. カーラ・モレラ・デ・ラ・ヴァル(ESP)6.03

HEAT 2:アイラ・ハパッツ(AUS)15.57  DEF. 松岡亜音(JPN)12.34

HEAT 3:シエラ・カー(AUS)15.33 DEF. ベラ・ケンワージー(USA)11.30

HEAT 4:ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)13.80 DEF. カタリナ・ザリキエイ(PER)9.56

 

女子クオーターファイナルマッチアップ:

HEAT 1:ヴァイヒティマハナ・インソ(HAW) vs. アイラ・ハパッツ(AUS)

HEAT 2:シエラ・カー(AUS) vs. ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)

 

男子クオーターファイナルマッチアップ:

HEAT 1:レニックス・スミス(AUS) 14.74 DEF. リクソン・ファルカオ(BRA)13.40

HEAT 2:デーン・ヘンリー(AUS)14.50 DEF. ガブリエル・クラウスナー(BRA)10.16

HEAT 3:ウィンター・ヴィンセント(AUS)11.26 DEF. 渡邉壱孔(JPN)10.70

HEAT 4:ナダヴ・アター(ISR)14.27 DEF. オリバー・ジーツ(NLD)13.70

 

男子セミファイナルマッチアップ:

HEAT 1:レニックス・スミス(AUS) vs. デーン・ヘンリー(AUS)

HEAT 2:ウィンター・ヴィンセント(AUS) vs. ナダヴ・アター(ISR)

 

松岡亜音(JPN)© WSL / Cait Miers

 

オーストラリアの新星、アイラ・ハパッツと日本期待の松岡亜音は、大会を通じて好調を維持しており、クオーターファイナル打2ヒートで対戦し、世界ジュニアタイトル獲得の望みを繋ぐ。ヒートはハパッツが先制攻撃を仕掛け、4.00をスコアしてスタート。バックアップも2.50をスコアしてヒートをリード。

松岡もバックハンドで5.67をスコア。さらにクローズセクションでビッグターンを決めて6.67をスコア。トップに躍り出る。それに対抗してハパッツも7.50という高得点で攻勢。激しいデッドヒートとなる。

 

アイラ・ハパッツと日本期待の松岡亜音 © WSL / Cait Miers

 

ニード4.84でハパッツは、セットの波を掴み、クリエイティブでパワフルなコミットしたラインを組み合わせて、エクセレントの8.07をスコア。逆転トップに躍り出る。松岡はニード8.90と完全に追い込まれる。優先権を持って逆転できる波を待つ。しかしヒート終盤は波が入らず、そのままタイムアップ。

惜しくも敗れた松岡だが今回5位というWJCで自身ベストの結果を更新した。

 

渡邉壱孔(JPN)© WSL / Cait Miers

 

2024年大会2位のウィンター・ヴィンセント(AUS)は、クオーターファイナル第3ヒートで渡邉壱孔(JPN)とマッチアップ。

渡邉が横回転のエアリバースで先制攻撃を仕掛けるも、ヴィンセントはテールハイリバースのワンマニューバーで6.33をスコアしてアンサーバック。

トリッキーなコンディションの中で、渡邉は素晴らしいエアを何度も繰り出ししっかりとコンプリート。しかし仕掛けるポジションと高さなどのプロジェクションでスコアは思うように伸びなかった。

しかし、ヒート後半に渡邉はセットを掴み、5.93 をスコアしてジリジリとその差を縮めたがそこまで。破れはしたものの渡邉はWJC初出場で5位という結果を残した。

 

 

ライブ中継を見る

2025 WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・フィリピンは、2026年1月11日から18日まで、フィリピン・サンフアンのウルビストンドビーチにあるザ・ポイントで開催される。競技はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ中継される。