中国、海南島、日月湾(2025年12月15日(月)) WSL インターナショナル・ワニング・コロナ・セロ・プロ ワールド・サーフ・リーグ(WSL) クオリファイングシリーズ 4000 およびプロジュニアイベントの全部門で、準決勝進出選手が決定した。
まだやや不安定なコンディションではあったが、3~4フィートのレフトのセットが日月湾にヒットし、男女のQS 4000のでラウンドオブ16とクオーターファイナルが終了した。





最終ヒートでは、新たにアジアジュニアチャンピオンに輝いた渡邉壱孔(JPN)が、アジアQSランキング首位の小林桂(JPN)を、わずか0.53ポイント差の僅差で破った。
小林はラウンドオブ16で男子最高ヒートスコアを記録し、クオーターファイナルでは7.83のシングルウェイブ・スコアも獲得したが、渡邉の鋭いバックハンドの安定性が勝った。男子プロジュニア準決勝にも進出している渡辺は、海南初参戦ながら大きな存在感を示している。

ブロンソン・メイディ(INA)の爆発的なバックハンドが、ラウル・ボーマン(BRA)を、2ウェイブのトータルスコアが1点未満の差という、またしても接戦のヒートで下した。
8.33を記録したメイディは、そのスコアを効果的にフォローアップするのに苦戦し、この大会でこれまでの最高シングルウェイブ・スコアをスコアしたにもかかわらず、敗退しかけた。
現 WSLワールドジュニアチャンピオンのメイディは、今シーズンは 4 回のイベントにしか出場していないにもかかわらず、アジア QS ランキングで 3 位につけており、中国で優勝すれば小林から首位を奪う絶好のポジションにいる。

「厳しいヒートだった。苦戦は覚悟していました」とメイディは語った。「ラウル・ボーマン選手は今大会を通して素晴らしい滑りを続けています。現時点で彼こそが最大のライバルと言えるでしょう。ですから、このヒートを勝ち進むことができたことは本当に嬉しく思っています。
いくつか良い波が来ると感じたのでテイクオフしたのですが、最初のターンで突然波が崩れてしまいました。素晴らしい波があります。ただ、おそらく2番目の波を待つか、少し小さめでリーフにパーフェクトにブレイクする波を待つ必要があります。自分はそれを狙ってたんです。運よく1本掴めたよ一つ掴むことができました。」

メイディと渡邉、マデ・アリヤナ(INA)と伊東李安琉(JPN)が準決勝で対戦し、決勝ではインドネシアと日本の対戦が確実となった。


ジェットコースターのような1年を経験してきた脇田紗良(JPN)は、ここ数試合で再び調子を戻しつつある。2試合連続のクオーターファイナル進出により、脇田は6試合ぶりに準決勝進出を決めた。
通常、ランキングの上位に位置し、チャレンジャーシリーズでの地位を維持している脇田は、現在7位であり、チャレンジャーに戻るにはまだ多くの課題が残っている。

クオーターファイナルの試合の最初の3分の1で、すでに野中美波(JPN)を追い詰めていた脇田は、正確かつ決定的なバックハンドのアタックにより、さらに得点を伸ばし、この大会最高のヒート合計15.40を記録した。
「私と野中選手の間で、本当に良い戦いになるだろうと分かっていました。なぜなら、私たちは長い間互いに競い合ってサーフィンをしてきており、彼女の力量をよく知っているからです。ですから、最高の波を掴む必要があることも理解していました」と脇田選手はと語った。
「自分のサーフィンは実力があることは、今年ずっと自覚していました。ただ、リズムをつかめずにいたんです。最後の2ヒートでは完全に迷ってしまい、良い波を捉えられませんでした。だから今回は、自分のサーフィンに合った最高の波だけを捉えることに集中したのです」


松田詩野(JPN)はフィリピン大会に続き、QS4000の準決勝進出を2大会連続で果たした。バックハンドもソリッドなのだが、このグーフィー・フッターの最大の武器はフォアハンドであり、この2大会でその強さが際立っている。2024年パリオリンピック代表は本日2ヒートで鋭いフォアハンドのレールワークを披露し、両ヒートで勝利を勝ち取った。
「準決勝に進出できて本当に嬉しいです」と松田は語った。「ヒートの序盤は良い波に乗れたのですが、その後はかなりペースが落ちました。最後の5分間は、もし良い波が来て相手に取られたら簡単にスコアを取られてしまうと、とても緊張していました。でも、本当に嬉しいです。ここの波は素晴らしいです。ファイナルデイに勝ち上がれて、本当に嬉しいです」

松田がクオーターファイナルで勝利したのは、現在のチャレンジャーシリーズ選手である都築虹帆(JPN)だった。都築はラウンドオブ16でもワン・イーヤオ(CHN)に敗れている。
クオーターファイナルでアジアQSランキング首位の中塩佳那(JPN)に敗れたものの、ワン・イーヤオ(CHN)が母国中国で開催されたQS4000でクオーターファイナルへのプログレッションを果たしたことは、現地勢にとって大きな出来事だった。
「次のラウンドに進めて本当に嬉しい」とワンは語った。「海の中では落ち着いてリラックスしようと心がけました。それが技術的な能力を100%発揮する助けになったと思います」



女子QSセミファイナル
H1佐藤李 VS 脇田紗良
H2中塩佳那 VS 松田詩野
男子QSセミファイナル
H1マデ・アリヤナ VS ブロンソン・メイディ
H2渡邉壱孔 VS 伊東李安琉
男子プロジュニア・セミファイナル
H1渡邉壱孔 VS テディ・ダグ・ビレ
H2金沢 太規 VS 長沢侑磨
女子プロジュニア・セミファイナル
H1鈴木莉珠 VS ウー・ヤオメイ
H2清水ひなた VS ワン・ジンウェイ
WSL ASIAのQS大会予定
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2026年2月18日-22日 オーストラリア・クイーンズランド州バーレーヘッズゴールドコースト・オープンQS4000
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2026年2月26日~3月4日 オーストラリア・ビクトリア州
フィリップ・アイランド プロQS4000 (本日追加発表)
オーストラリアで開催される上記の2戦はアジアおよびオーストラリア/オセアニアのデュアル公認大会となる。
今回のWanning Pro Juniorは、2026年アジア・ジュニア・ランキングにカウントされる大会となります。




