U18足立海世、岡野漣、小野里弦、U16馬場心、石井有沙がラウンド3進出。ペルーで開催中のISA世界ジュニアサーフィン選手権大会5日目

ペルー、プンタ・ロカス – 2025年12月10日

2025年ISA世界ジュニアサーフィン選手権(WJSC)5日目は、世界トップクラスのジュニアサーファーたちがプンタ・ロカスで3~4フィートの波で行われた。

U18男子メインラウンド2が終了し、さらにU-18女子メインラウンド2の残りヒートとU16女子メインラウンド2の最初の21ヒートが、エル・ボスケの長いレフトの波で行われた。

 

 

全カテゴリーでメインラウンド2を完了する残りヒートが3つとなった今、フルチームを維持する国のリストはさらに絞り込まれた。

ブラジル、ペルー、USAが同率首位でランキングをリードし、ポルトガル、オーストラリア、フランスが続く。日本は暫定8位。

 

カタリナ・ザリキエイ(ペルー) Credit: ISA /Sean Evans

 

カタリナ・ザリキエイ(ペルー)は、再び開催国にとってハイライトとなるパフォーマンスを見せ、同部門で最高のシングルウェイブ・スコア 9.00 をスコアした。

 

リア・ターナー(HAW)Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

レフトのエル・ボスケでは、リア・ターナー(HAW)とチャーリー・ヘイトリー(AUS)が U16 女子メインラウンド 2 で激しいバトルを繰り広げた。

ターナーは早い段階で 6.00 と 7.50 をスコアし、ヒートのコントロールした。一方、ヘイトリーは4点台から抜け出せずに苦しんでいたが、長いオープンフェイスを見つけ、その強力なオープンフェイスカーブを披露して8.83をマーク。

しかし、ターナーはそこで終わらず、バックアップスコアを向上させてヘイティが奪ったリードを奪い返し、ヒート勝利を確保した。

 

ジェイコブ・ターナー(HAW)Credit: ISA /Pablo Jimenez
レジェンド・チャンドラー(HAW)Credit: ISA /Jersson Barboza

 

ターナーの兄、ジェイコブ・ターナー(HAW)も、このヒートでプログレッションを遂げた。初めてISAのイベントに出場したカウアイ島の兄妹は、チームメイトのレジェンド・チャンドラー(HAW)、タイガー・アブボ(HAW)、マナラニ・カジメロ(HAW)、カレイ・リバス(HAW)、カハヌ・ランゲル(HAW)、エリアムナ・グラブス(HAW)、ゾーイ・カイナ(HAW)とともに、メインラウンド3に進出することになった。

 

サミュエル・ロウ(AUS)Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

ペルー大会に出場する数多くのプロサーファーの二世の一人、サミュエル・ロウ(AUS)は、U/18男子メインラウンド2のヒートを、今大会2度目となるエクセレント8.00で締めくくった。

4本の波すべてでスコアを積み上げ、地元ペルーのアドリアン・デ・オスマ(ペルー)に次ぐ順位に浮上したロウは、最後の20秒でバックハンドによるパワーとフローの見事な見本を見せ、勝利を奪い取った。

1993年にワールド・グロメット・タイトルを獲得した元WSLチャンピオンシップツアーの主力選手、ミック・ロウ(AUS)の息子であるサミュエルは、父の強力なグーフィーフットの血統を受け継ぎ、ソリッドなジュニアキャリアを築いている。初のISA大会出場となるロウは、ミラ・ココ・ブラウン(AUS)と共に、前回大会優勝チームのキャプテンに指名された。

 

スーチー・ヤン(CHN)Credit: ISA /Sean Evans

 

まだ 16 歳のスーチー・ヤン(CHN)は、WJSC とワールドサーフィンゲームズを合わせて、すでに 8 回目の ISA イベントに出場している。

 

ヤンは、オリンピックに出場した最初の中国人サーファーであり、また、オリンピックに出場した最年少のサーファーで、WJSCに出場する現役のオリンピック選手としては初めての人物でもある。

 

成績は向上しているものの、ヤンはまだISAのメダルを獲得しておらず、その偉業は中国にとってまた新たな快挙となるだろう。今日、ヤンはU18女子メインラウンド2で唯一のエクセレントスコアである8.00を記録し、エル・ボスケでのパワフルなバックハンドでは、U16女子ヒートでも7.83をスコアした。

 

「本日は波のコンディションが非常に良く、8点台をマークした波は特に素晴らしかったです」とヤンは語った。

「力強い波でした。私はパワーサーフィンとクリーンなサーフィンが好きです。本当に素晴らしいです。今大会はとても楽しんでいます。波はフォアハンドとバックハンドの両方が混在し、非常にクリーンでした。明日のヒートではさらに良い結果を出したいです」

 

競技は明日12月11日(木)午前7時(ペルー時間)より再開され、プンタ・ロカスではU18女子メインラウンド3、エル・ボスケではU16女子メインラウンド2が行われます。

 

 

12月10日(水) がんばれ!日本!

 

小野里弦  Credit: ISA /Jersson Barboza

 

TOWER1:プンタ・ロカス はU-18 BOYS R-2(H-1から27)この日のプンタ・ロカスは波数が少なく、インサイドのピークと沖の棚のいずれを使うかが重要なテーマとなった。

3選手は入念にポジションを確認し、インサイドを軸にした戦略でヒートに臨んだ。その作戦が功を奏し、全員がノーミスで主導権を握る展開となった。

 

U18 男子ラウンド2 H8に小野里弦が登場。小野はスタートは出遅れたものの、ビッグセットでクリティカルなターンをメイク。ヒートベストの5.43をスコアしてトップに躍り出る。バックアップを4.67として再びトップのポジションへ。

 

小野はさらにミドルからインサイドまで繋がる波を掴み、エンドセクションでフィンフリーのリエントリーを決め5.23をスコア。リードを広げたが、ポルトガルの選手がラストウェイブで6.33をスコアして逆転。小野は2位でラウンドアップを決めた。

 

岡野漣 Credit: ISA /Sean Evans

 

H9では岡野漣が登場。スタートからスモールサイズの波を掴み、技のバリエーションを披露して4.87をスコアしてヒートを開始する。セカンドウェイブでもインサイドまで繋がる波を選び、5.93をスコアしてトップに躍り出る。そのまま逃げ切り1位ラウンドアップを決めた。

 

足立海世 Credit: ISA /Sean Evans
足立海世キャプテン Credit: ISA /Pablo Franco

 

 H12には足立海世が登場。ヒート開始早々に、ミドルセクションで5.33と5.27の2本を僅か5分でスコアしリードを取る。

その後も再びミドルから波を掴み、テールをドリフトさせるなどクリティカルセクションへアプローチする難易度の高いハイリスクなマニューバーで7.17をスコアして他の選手を圧倒。

足立も1位でラウンドアップを決めた。

 

今日は出番のない松野杏莉と高橋結奈はチームの応援 Credit: ISA /Pablo Franco

 

TOWER2:エル・ボスケではU18女子 R2(H-19から24)に続き、U16女子ラウンド2がスタート。

 

馬場心  Credit: ISA /Jersson Barboza

 

H4 に馬場心が登場。ポジション争いで先手をとられた馬場だったが、バックハンドでセットを掴み、3ターンのコンビネーションで6.83というハイスコアを叩き出してヒートを開始。レフトハンダーのタヒチの選手が6.43と5.00をスコアしてトップに。

 

馬場は残り10分を切って再びバックハンドで素晴らしいクリティカルなターンを披露。安定感のあるライディングで6.97というハイスコアを再び叩き出して逆転。最後のワイプアウトがなければ9点台に迫る素晴らしいパフォーマンスだった。

 

 

石井有沙 Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

H14の石井有沙は、試合前から海をよく観察し、ブラジル選手とのポジション争いの中で相手のミスを誘い、1本目から良い波をつかんでグッドライドを披露し7.50をスコアした。バックアップも4.3と安定したヒート運びで1位通過を果たした。

 

草深心虹 Credit: ISA /Jersson Barboza

 

H16では草深心虹が登場。強豪オーストラリア選手との対戦となったが良い波には乗れて4.13と3.07をスコアしたものの、ジャッジ基準が求める「攻め」の要素が一歩届かず惜敗。波のチョイスが良かっただけに、悔しさの残る結果となった。

 

明日のDAY6はプンタ・ロカス では U-18 GIRLS R-3、U-16 GIRLS R-3。

エル・ボスケではU-16 GIRLS R-2(H-22から24)の後、U-18 BOYS R-3が行われる。大会は後半戦へ突入し、メンバーも濃くなってくる。ここからが真の勝負どころである。

 

 

12月11日(木) DAY-6 スケジュール

TOWER1:プンタ・ロカス は U-18 GIRLS R-3(H-1から12)→U-16 GIRLS R-3(H-1から12)

U-18 GIRLS

R-3 H-2 松野杏莉(7:20AM / 日本時間 21:20)

H-7 池田美来(9:00AM / 日本時間 23:00)

H-8 高橋結奈(9:20AM / 日本時間 23:20)

U16 GIRLS

R-3 H-  2  馬場心(11:20AM / 日本時間 1:20)

H-  8 石井有沙(13:20AM / 日本時間 3:20)

 

TOWER2:エル・ボスケはU-16 GIRLS R-2(H-22から24)→U-18 BOYS R-3(H-1から18)

U-18 BOYS

R-3 H-5 小野里弦、岡野漣(9:20AM / 日本時間 23:20)

H-7 足立海世(10:00AM / 日本時間 0:00)

 

※今大会はリパチャージ(敗者復活戦)はR-1のみ。その後はノックアウト方式で勝敗が決まる。

ペルーとの時差は14時間。ペルーの朝7時は日本時間で21時。

 

サーフィン日本代表 NAMINORI JAPAN

 

  • U-18 男子: 小野里弦岡野 漣 足立海世(男子キャプテン)

  • U-18 女子: 高橋結奈池田美来松野 杏莉(女子キャプテン)

  • U-16 男子: 髙井 汰朗佐藤 頼斗、松野 太郎 

  • U-16 女子: 馬場 心、草深心虹、石井 有沙 

 

■2025 ISA World Junior Surfing Championship
名 称  2025 ISA World Junior Surfing Championship
主 催  国際サーフィン連盟(ISA)
期 間  2025年12月05日(金)~14日(日)※現地時間
開催地  Punta Rocas, Peru(プンタロカス/ペルー

大会オフィシャルサイト:https://isasurf.org/event/2025-isa-world-junior-surfing-championship/

 

大会の様子やヒートの結果、選手のオフショットなどを現地からInstagramで随時UP予定。NAMINORI JAPAN公式Instagram「@naminori_japan」をフォローいただき、応援のほど、宜しくお願いいたします!

 

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