岡野漣と草深心虹が勝ち上がり、これで波乗りジャパン全員がラウンド2進出。ISA世界ジュニアサーフィン選手権大会3日目

ペルー・プンタロカス – 2025年12月8日

2025年ISA世界ジュニアサーフィン選手権(WJSC)3日目も、プンタロカスにはスウェルが続いた。安定した6フィートの波に加え、時折8フィートのソリッドなセットが入り、エル・ボスケのメインピークとインサイドレフトの両方で、世界トップクラスのジュニアサーファーたちに広大なオープンフェイスを提供した。

 

 

U18男子とU16女子のメインラウンド1が全て終了し、リパチャージラウンドが始まった。これにより大会初のファースト・エリミネーションが発生した。

今大会は出場者数の多さから、各部門でリパチャージラウンドは1回のみ実施される。ISAの試合では全選手が最低2ヒート出場できるシステムを採用していたが、今回はR1以降のヒートでは勝ち残れなかった選手は即座に敗退となる。

 

 

既にQSで活躍しているオーストラリア代表チームである『イルカンジス』の(左から)ミラ・ココ・ブラウン、チャーリー・ヘイトリー、ルーシー・ダラー Credit: ISA /Pablo Franco

 

エル・ボスケの強力なレフトをフォアハンドでアタックするチャンスを存分に活かし、ルーシー・ダラー(AUS)は自身初のISAヒートを9.00で締めくくった。

このスコアはU16女子オープニングラウンドの最高シングルウェイブ・スコアであり、同ラウンド最高ヒート合計15.50となった。

今年すでに2つのQS6000イベント(台湾とニアス)を制し、激戦区であるオーストラリア/オセアニアのWSLクオリファイシリーズ・ランキングで現在首位に立つ15歳の彼女は、2025年に飛躍のシーズンを迎えており、ペルーでもこの勢いを維持し優勝候補の一人に名乗りを挙げた。

 

ルーシー・ダラー(AUS) Credit: ISA /Pablo Jimenez
ルーシー・ダラー(AUS) Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

「本日は波が非常にパンピングしていて、これ以上ないほどのコンディションです。本当に興奮しています」とダラーは語った。「最初のヒート前は緊張がピークに達していましたが、無事に終えられてほっとしています。

波のコンディションは最高でした。 昨日も今日も6フィート(約1.8メートル)以上の波がレフト、ライトともに激しく打ち寄せています。

オーストラリア代表チームの一員となれたことを大変光栄に思います。皆が素晴らしいチームスピリットを持っており、互いに支え合い、全てのヒートごとに熱心に参加しています。本当にチームの一員になれて光栄です」

 

ミラ・ココ・ブラウン(AUS)Credit: ISA /Jersson Barboza

 

ダラーの勝利は、大会 2 日目に、同じ部門で チャーリー・ヘイトリー(AUS)と オリーブ・ハーディ(AUS)が好成績をに続くものだった。一方、リパチャージに回ることになったAUS唯一の代表選手であるチームキャプテンのミラ・ココ・ブラウン(AUS)は、メインイベントへの復帰を果たした。

 

マイケル・モンテイロ(イタリア) Credit: ISA /Jersson Barboza

 

大会最初のヒートで敗退したマイケル・モンテイロ(イタリア)は、U16 男子リパチャージラウンドのオープニングヒートで見事な復活を果たした。

 

イタリアのカーボベルデで生まれ、ブラジルで育ったモンテイロは、5カ国語を流暢に話す真のワールドシチズンだ。

背の高い13歳は、プンタ・ロカスのライトで成熟したトップからボトムまでのバックハンドサーフィンを披露し、大会現時点で最高のシングルウェイブ・スコアとなる9.33をスコア。驚異的なスピード管理能力を見せつけた。

 

「あの波にはとても乗りやすく、自信もありました」とモンテイロは語った。「良い波を捉え、ただベストを尽くしただけです。最初の波では転んでしまい、少しプレッシャーを感じていましたが、その後また良い波を見つけ、そのスコアをマークした後はリラックスでき、とても嬉しかったです」

 

競技は現地時間の明日12月9日(火)午前7時に再開される。プンタ・ロカスではU16男子メインラウンド2が、エル・ボスケではU18男子リパチャージラウンド1の続きが行われる。

 

岡野漣
岡野漣  Credit: ISA /Pablo Jimenez
岡野漣  Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

TOWER1:プンタ・ロカスでU-18 男子R1 が行われ、H32に岡野漣が登場。

岡野は波選びに苦労する展開。2本続けてフィニッシュを決め切ることができず、スコアメイクに苦戦する場面も見られた。しかしヒート終盤、セットを待ちアウトから4点台を2本揃えてヒートをコントロール。最後はベストスコアを5.00まで伸ばしてトップでラウンドアップを決めた。

「全然決めれなかったんですけど、次は修正して思い切りやってきます。」と岡野が語った。

 

草深心虹 Credit: ISA /Pablo Jimenez

 

TOWER2:エル・ボスケは朝一は風も弱くクリーンなグッドコンディションだったが、オンショアが入り、流れも次第に強まり、ポテンシャルのある波をいかに確実にキャッチできるかが勝敗を分ける状況となった。

U16女子 H32では 草深心虹が登場。1本目からスコアの伸びる波を掴み、良い流れで試合を組み立てていく。バックアップスコアがなかなか伸びなかったが、終盤に掴んだ波で逆転。ヒート後に「負けたと思った」と語った草深だったが、4.17と3.00を揃えて2位でラウンドアップを決めた。

 

 

12月9日(火) スケジュール

TOWER1:プンタ・ロカス は

U-16 BOYS R-2(H-1から24まで)→U-16 GIRLS REPECHARGE RP-1(H-1から5まで)

U-16 BOYS R-2  H-4  松野太郎(8:00AM / 日本時間 22:00)

H-13 佐藤賴斗(11:00AM / 日本時間 1:00

H-15 髙井汰朗(11:40AM / 日本時間 1:40)

TOWER2:エル・ボスケは

U-18 BOYS REPECHARGE RP-1(H-8から18まで)→U-18 GIRLS R-2(H-1から18まで)

U-18 GIRLS R-2  H-4 松野杏莉(11:40AM / 日本時間 1:40)

H-13 池田美来(14:40AM / 日本時間 4:40)

  H-16 高橋結奈(15:40AM / 日本時間 5:40)

 

 

サーフィン日本代表 NAMINORI JAPAN

 

  • U-18 男子: 小野里弦岡野 漣 足立海世(男子キャプテン)

  • U-18 女子: 高橋結奈池田美来松野 杏莉(女子キャプテン)

  • U-16 男子: 髙井 汰朗佐藤 頼斗、松野 太郎 

  • U-16 女子: 馬場 心、草深心虹、石井 有沙 

 

■2025 ISA World Junior Surfing Championship
名 称  2025 ISA World Junior Surfing Championship
主 催  国際サーフィン連盟(ISA)
期 間  2025年12月05日(金)~14日(日)※現地時間
開催地  Punta Rocas, Peru(プンタロカス/ペルー

大会オフィシャルサイト:https://isasurf.org/event/2025-isa-world-junior-surfing-championship/

 

大会の様子やヒートの結果、選手のオフショットなどを現地からInstagramで随時UP予定。NAMINORI JAPAN公式Instagram「@naminori_japan」をフォローいただき、応援のほど、宜しくお願いいたします!

 

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