プエルトリコ・アレシボ、ラ・マルジナル(2025年10月31日金曜日)
2025年10月29日(水)から11月2日(日)まで、プエルトリコ・アレシボのエル・ラストリアル・リーフでワールド・サーフ・リーグ(WSL)ノースアメリカ・リージョンのQS4000「ラ・マルジナル・サーフィン・プロ」が開催中。
プエルトリコはパリ2024予選を兼ねたISAワールドサーフィンゲームズが行われた場所で、カノアのガールフレンドのハバナ・カブレロ(PUR)の故郷。今大会には長いオフシーズンを過ごしている五十嵐カノアが参戦。本日のラウンドオブ64に登場して、1位でラウンドアップを決めた。

「素晴らしい場所でイベントが開催されるのは、いつも嬉しいものです。自分にとってプエルトリコに来るのは大好きなんです。ただここにいるだけで、サーフィンできる。だからここで競技できるのはボーナスみたいなものです」とカノアは語った。
「今年はツアー史上最も長いオフシーズンを過ごしています。そのため、できるだけ体を動かして活動的に過ごそうとしているんです。ゼッケンを着て練習できる場所はどこにもありません。毎日トレーニングはできますが、海の中でゼッケンを着た時の感覚は再現できないものです。みんな本当に実力者ばかりで、自分も気が抜けない。ですから、できるだけ多くのヒートに参加したいと思っています」
この島を代表する選手の一人でカノアのガールフレンドとしても知られる、ハバナ・カブレロ(PUR)もホームウォーターに戻り今大会に参戦。しかし惜しくもラウンドオブ32で敗退となった。

ヒートを終え、汗を光らせながら放送ブースに現れたカノア。インタビュアーから「少し疲れているように見えるね」と声をかけられると、「すごく暑かった!最近まで寒さで凍えていたヨーロッパにいたから、この暑さは久しぶりです」と笑顔で返した。
お湯のような海水について「大問題だね」と冗談を言われると、「いや、全く問題ないです。まるでジャグジーでサーフィンしているみたいで最高です(笑)」と、ポジティブな姿勢を見せた。


トリッキーなコンディションについて、「少し難しかったけど、楽しかった。自分のリズムを掴もうとしているところだけど、いい感じです」と、ヒートを冷静に分析。見事にコンディションを攻略し、次のラウンドへの切符を手にした。
「第二の故郷」プエルトリコへの想い
プエルトリコは彼にとって特別な場所だという。「ここに来るのが大好きなんです。美しい場所だし、今はガールフレンドと楽しい時間を過ごしています。すごくリラックスできるんです」と、プライベートでの充実ぶりも明かした。
「波だけじゃなくて、人々や文化、食べ物も素晴らしい。僕はここに特別な繋がりを感じているんです。だから、ここで大好きなサーフィンができるのは、大きなボーナスみたいなもの」と、地元への深い愛情を語った。
その言葉通り、彼のサーフィンはリラックスしていながらも力強く、観客を魅了した。地元の若者たちにとっても、彼の存在は大きな刺激となっている。
公私ともに充実した時間を過ごす五十嵐カノア。心身ともに最高のコンディションで臨むラウンドオブ32でのさらなる活躍に、期待が高まる。
ラウンドオブ16H4 で五十嵐カノアは、コール・マカフレー(USA)ルーク・ワイラー(USA)ヘイデン・ロジャース(USA)といったエアを得意とする注目の若手と対戦する。
https://www.worldsurfleague.com/events/2025/qs/464/la-marginal-surfing-pro/main




