ブラジル・リオデジャネイロ州サクアレマ(2025年10月12日日曜日) – 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャーシリーズ第5戦「バンコ・ド・ブラジル サクアレマ・プロ プレゼンテッド・バイ・コロナ セロ」大会3日目。
サクアレマ・プロは、波が引き続き好コンディションを維持。女子トップシード選手が登場し、男子ラウンド32では主要選手たちの敗退が続く中、波乱が発生した。
ブラジルのカウア・コスタがサミュエル・プポのブザービーターで勝利を収め、現8位のディミトリ・プーロスと元CT選手イマイカラニ・デヴォルトを破って勝ち上がった。
さらに、イアン・ジャンティル、ジャクソン・ベイカー、イーライ・ハンネマンの注目すべき活躍が男子の試合を盛り上げたが、現2位のジョージ・ピターが敗退する番狂わせも起きた。
女子トップシードは、来シーズンCT入りが決まったティーア・ゼブロウスキーと現役CT選手ルアナ・シルバの激突が見事な見せ場を提供。
しかしその後、現4位のフランシスカ・ベセルコとナディア・エロスターベ、CTクオリファイを目指すキラ・ピンカートンとラウラ・ラウプらを含む選手が敗退する大番狂わせが続出した。


本日のベストパフォーマンスは、ラウンドオブ32で敗退したものの、ラウンドオブ64のリーバイ・スローソン。
本日のトップ5モーメントでは、ルーク・トンプソンが1スポットをホールド、スローソンの飛躍的なスタート、プポの土壇場での活躍、地元ワイルドカード選手タイナ・ヒンケルの期待通りの活躍が続き、池田美来の驚異的なパフォーマンスが本日のナンバー1に輝いた。


男子ラウンドオブ64のH16に西慶司郎が登場。CTサーファーのリアム・オブライエン (AUS) ザビエル・ハックスタブル (AUS) トーマス・リンドホースト (RSA)と対戦。
スタートからレフトの波に的を絞った西は、キレのあるフォアハンドのターンで4.30をスコア。続けて3.30をスコアして、リアム・オブライエン (AUS) に次いで2位のポジションにつける。
後半に入り、僅差で順位が入れ替わる展開となった。ザビエル・ハックスタブル (AUS) がトップに躍り出て、西は3位を強いられる。そして、ヒート終盤に西がカービングターンのコンビネーションで 5.43をスコアしてトップに躍り出る。
しかし今度はリアムがトップとなり3位に押し出された西だったが、終了ホーン寸前に乗ったラストウェイブで5.53 をスコアして大逆転でトップに躍り出て勝利を決めた。


「昨年のサクアレマでは9位になって自分にとって相性の良い場所なので、クオーターやセミファイナルに勝ち上がりたいです。」と西が語った。
この西慶司郎の大逆転勝利が、この後の日本女子選手たちに連鎖する。



女子のラウンドオブ32H3に登場した池田美来はトップシード選手をプッシュする、女子最高パフォーマンスを披露。
池田美来はフランシスカ・ベセルコとソフィー・マカロックというトップシード選手を粉砕する圧倒的なパフォーマンスで、15.00のヒート合計を記録。2位のジャニーレ・エクスタバリ・ゴンサレスと共にラウンドオブ16へ勝ち上がった。


ヒートは後手に回った池田だったが、得意のバックハンドで7.17をスコアすると続けてハイリスク・マニューバーでレフトの波を攻め、8.00というエクセレントライドでトップでラウンドアップを決めた。



H4の都筑有夢路も、スタートからファーストセクションでビッグターンをメイクし、カットバックでパワーゾーンに戻り、最後はリエントリーでフィニッシュ。教科書通りのパーフェクトなライドで6.00をスコア。
バックアップをじっくりと辛抱強く待った都筑は残り10分を過ぎてから掴み、4.77をスコアして4位からトップに躍り出て勝ち上がった。



H5の都築虹帆は、スタートからいきなりバックハンドで、バックウオッシュの入る難しいクリティカルなセクションでのハイリスクなビッグリエントリーをメイク。6.00をスコアしてヒートをリード。
終始攻め続けたサリー・フィッツギボンズをも最後には逆転して、トップでラウンドアップを決めた。


H7の野中美波も、素晴らしいバックハンドで5.83 と 5.00をスコア。最後はアリッサ・スペンサーに逆転されるも2位で見事ラウンドアップを決めた。

その後に行われた男子ラウンドオブ32では、H1に伊東李安琉がクレジット。フォアハンドで5.17を2.83でバックアップ。ジャクソン・ベイカーに次いで2位のポジションで後半戦へ。バックアップを3.50まで上げるも、惜しくも逆転されて3位で敗退。今大会17位でフィニッシュとなった。
明日試合が再開されれば、西慶司郎のヒート8からスタート予定で、現在ランキングトップのルーク・トンプソン、ランキング4位のマテウス・ハーディ、カイアス・キングといった強豪と対戦する。
女子は、マンオンマンのラウンドオブ16がスタート。H3で池田美来がサノア・デンプフル・オリン(CAN) 、H4で都筑有夢路がジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)、H5で都築虹帆がアリーナ・ロドリゲス(PER)、H8で野中美波がエリー・ハリソン(AUS)と対戦する。
がんばれ!日本!
ネクストコールは日本時間10月14日の夜19時15分
https://www.worldsurfleague.com/events/2025/cs/347/banco-do-brasil-saquarema-pro/main
ライブ中継を見る
大会lは、10月12日から10月20日まで、ブラジルのサクアレマのプライア・デ・イタウナで開催される。この大会はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ中継される。
Banco do Brasil Saquarema Pro




